MLTD Archive(β)

最高の旅へ

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(観光をひととおり終え、みんなで夕食を食べた。 メニューはもちろん、仙台の郷土料理だ)
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ふぅ……すごく美味しかったな、はらこ飯。 郷土料理は、いいもんだな!
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ええ、悪くない味だったわ。 ブログに写真を上げて、自慢しちゃおうかしら♪
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あ、あの! 伊織さま……!
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? どうかしたの、エミリー?
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その、私……ありがとうございます! 今日一日、伊織さまのおかげですごく楽しかったです。
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な、何よ、急に改まって……。 それに、そんなのお互いさまでしょ?
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歴史の話をしたり、おいしいご飯を食べたり。 お仕事で来てるけど、私も楽しかったわ。
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伊織さま……。
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と、とにかく! 感謝されるようなことじゃないわ。 ……いいから、帰りましょ!
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は、はい! ……ふふっ。
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(ふたりの距離は、この観光でグッと縮んだ気がする。 本番に向けて、いい気分転換になったみたいだな)
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素晴らしい旅館ですね……和の趣があります。 さすが、伊織さまの審美眼です♪
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ここは、水瀬家がよく使っている旅館なの。 私は、久しぶりだけど……。
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それじゃ、私たちはもう休むわ。 アンタも仕事なんてしないで、ゆっくり休みなさい!
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ああ、わかったよ。何かあったら呼んでくれ。 ふたりとも、おやすみ。
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仕掛け人さま、おやすみなさいませ♪
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(いいお湯だったな。あとは、明日の用意をして…… あれ? あそこにいるのは、もしかして……)
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やっぱり、伊織か。 どうしたんだ? 寝たんじゃなかったのか?
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あら、プロデューサー。 何でもないわ、ちょっと涼もうと思っただけよ。
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そうか。……伊織、今日はいろいろありがとうな。
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別に、アンタのためにやったわけじゃないわ。 私はエミリーに、後悔してほしくなかっただけだもの。
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エミリーに?
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ええ。私とデュオを組んでから、 エミリー、なんだか落ち着きなかったでしょ?
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落ち込んだと思ったら、やけに気合いが入ってたり。 変だと思って、雪歩に聞いてみたの。
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そうか……伊織も気づいてたんだな。もう大丈夫そう だったから、説明しなくてすまない。ありがとう。
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そ、それくらい、気づいて当然よ。……不安がってる 後輩の力になれないなんて、先輩失格だわ。
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本番で実力が発揮できなかったら、悔しいのは本人よ。 それに、そんなことになったら私だって悔しいわ。
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エミリーには、自分らしさを出してほしいの。 そうすれば、必ずいいライブになるって。そうでしょ?
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ああ、そうだな。伊織を選んで良かった。 これで最高の公演になるって、確信ができたよ。
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当然でしょ! 世界一の美少女アイドル伊織ちゃんが 出演するのよ? 失敗なんて、ありえないもの。
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さ、明日も早いし、私はもう寝るわ。 アンタも、ちゃんと寝なさいよ? おやすみなさい!
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ああ、おやすみ!
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そして……
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(リハーサルは順調に終わり、開場の時間を迎えた。 さあ、ついに本番だ……!)
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き、緊張してきました……! 手のひらに、「人」という字を……ううっ……。
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大丈夫だよ、エミリー。リハーサルは、 今までで一番の出来だったじゃないか。
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だから、相棒を信じて…… 楽しいステージを、お客さんに届けよう!
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あら、アンタにしてはいいこと言うじゃない? そうよ エミリー、私がいるんだから、どーんと構えてなさい!
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仕掛け人さま、伊織さま……はいっ! 私、伊織さまを信じます!
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よし、そろそろ開演だ。 伊織! エミリー! 行けるか?
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ええ。/はい!
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(ふたりは、自信に満ちた笑顔でステージに向かった。 小さなふたりが魅せる、最高の旅を見届けよう!)
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