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(社長から託された新曲。この曲に込められた
メッセージを届けるのに相応しいアイドルといえば)
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まぁ! では雪歩ちゃんは、そんなにたくさんの
お弟子さんと、一緒に暮らしているんですの?
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はい、みなさん住み込みなので。でもいまだに、
ちょっとだけ、緊張しちゃう時があって……。
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はい。千鶴さんのお家にも、伊織ちゃんのお家
みたいに、働いている人が大勢いるのかなって……。
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え、ええ! もちろんいますわよ!
執事とシェフが、住み込みで!
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千鶴さん、雪歩、お疲れさまです。
……なんだか盛り上がってるみたいですね?
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プロデューサー、お疲れさまです。
いま雪歩ちゃんと、家の話をしていたんですのよ。
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プロデューサー、千鶴さんのお家も、
働いている人が大勢いるそうですよ。
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そういえば雪歩の家も、
お弟子さんが大勢いるんだったな。
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はい。けど私、どうしても慣れなくて……
家のお弟子さんたち、もう何年もいるのに。
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そうですわね……わたくしの場合は、慣れ親しんだ
家族のようなものですから。苦手意識は、特に……。
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うう、いいなぁ……。私も、男の人が苦手なの、
何とか克服したいって思ってるんですけど……。
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克服したい気持ちがあるなら、十分だよ。
できることから頑張っていこう!
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そうですわ。それに、プロデューサーとは
普通に話ができていますもの。
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時間はかかるかもしれませんが、いつかきっと、
男性への苦手意識も薄れてきますわ。
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プロデューサー、千鶴さん……
はい! あ、ありがとうございます……!
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(自分を変えたいと思っている雪歩。
そして、千鶴さん。やっぱり、このふたりに……)
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あら、つい話し込んでしまいましたわね。それで
プロデューサー、お話ってなんですの?
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はい、その事なんですけど。
ふたりに、聴いて欲しい曲があって……。
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まぁ……まぁ、まぁ!
素敵な曲ですわね! 雰囲気があって……。
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すごく、カッコいい曲になりそうです……!
ファンの人たちも、よろこんでくれそう……。
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好感触みたいでよかった。千鶴さん、雪歩……
ふたりで、この曲を歌ってみませんか?
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えっ……えええっ!?
わ、私たちが、この曲を……?
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光栄ですけど……わたくしも雪歩ちゃんも、本来
こういった曲とは、縁遠いイメージなのでは?
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プロデューサー。
……何か、理由がありますの?
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理由ですか?
そうですね……何となく、ですかね。
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すみません、冗談です。
もちろん、フィーリングも決め手ではありますが。
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普段のイメージとは違う曲を歌う事で、ふたりの
新しい魅力を見せる、いい機会かなと思ったんです。
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ああ。それに、今のふたりの実力なら、
この曲もきっと歌いこなせる。間違いない。
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な、なるほど……話は分かりましたわ。
雪歩ちゃんは、どう思いまして?
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わ、私は……チャレンジ、してみたいです!
上手く歌えるか、自信はないですけど……。
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でも、もしかしたら……ダメダメな自分を変える、
チャンスかもしれませんから!
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雪歩ちゃん……そうですわね。
わたくしも、挑戦させていただきますわ!
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ありがとうございます!
じゃあ早速、打ち合わせをお願いできますか?
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は、はいっ。
千鶴さん、よ、よろしくお願いしますぅ!
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もちろんですわ。わたくし達の新しい魅力、見つけて
みせますわよ! おーっほっほ……ゲホッ、コホッ!
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(ふたりとも、やる気十分だ!
このユニット、転機になるかもしれないな……)