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楚々とした挨拶が、朝露を乗せた葉を揺らす。
ここは乙女たちの集う名門『聖ミリオン女学園』……。
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学び舎で気品を育み、庭園にて優美に歌う。日々を
謳歌するため、今日も乙女たちは門をくぐるのです。
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みなさん、おはようございます!
一日の始まりは、元気な挨拶からですわよ!
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おはようございます。……あら、静香。
今日は本を読んでいないのね。
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おはようございます、海美。本なんて、読めるはずない
でしょう? 特に、今日みたいなにぎやかな朝はね。
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言われてみれば……
今日って、何かあったっけ?
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1年に転校生が来るらしいわ。
みんな、その話題で持ちきりよ。
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ふぅん……。
でも1年生なら、私たちには直接関係ないでしょ?
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そうね。けど私たちも、2年生なんだし。
そろそろ後輩や、自分の立場を考える時期なのかもね。
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……ねえ、海美。貴女、次の
ミス・ラベンダーになるんでしょう?
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う~ん……わからないな。生徒会長になるか、
なんて言われても、正直ピンとこないし。
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でも、お姉さまと同じ名前……
ミス・ラベンダーの名前だけはほしいかも。
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私たちが姉妹だった……ってことの、
大切な証だと思うから。
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ふふっ。海美は本当に、
ミス・ラベンダーの事が好きなのね。
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もちろん! 私が将来ラベンダーの名前を継いでも、
私のミス・ラベンダーは、あずさお姉さまだけよ!
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今朝はなんだかにぎやかですね。
生徒たちが、浮き足立っているみたい。
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転校生が来るからでしょうね。
登校中の生徒はみんな、そのことを話してましたよ。
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ミス・ラベンダー……私たち生徒会は、今まで
そのために、全校集会の準備をしていたんですよ?
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穏やかなのは結構ですけど、もっとしっかりして
くださらないと。生徒会長なんですから!
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あら、そうだったわね。聖ミリオン女学園の
新しい仲間……どんな子なのか、楽しみね。ふふっ。
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ここが、今日からわたしの通う学校……。
よぉし! がんばらなくっちゃ!