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もう……何なの、あの子!
最初は、感じの良さそうな子だと思ったのに!
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けど、シスター歌織によろしくって言われてるし。
今日の昼休みも、いろいろ案内しないと……はぁ。
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あ、あの、紬……さん。今日は、校内の案内を……
って、ちょっと! どこに行くの?
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私でしたら、もうおかまいなく。
学園内のことは、ある程度わかっていますので。
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でも私には、クラス委員としての責任が……
だ、だから、話の途中でしょ! 待ちなさ……あっ!
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あら。桃子さん、ごきげんよう。今出て行ったのは、
紬さん……? 何かあったのかしら?
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い、いえっ! 何でもありませんわ、シスター歌織!
お、オホホホホ……。
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もう! あの人、休み時間の度にどっか行っちゃうし。
結局、放課後になっちゃったじゃないの……はぁ。
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さすがの桃子さんも、苦戦してるみたいだね~。
こういう時に頼りになるのは……あ、ウワサをすれば!
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ごきげんよう、桃子さん、亜美さん。
ちょっといいかしら?
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あら、このみさん。
広報部の活動に行ったんじゃなかったの?
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ええ、そうなんだけど……白石紬さんについて、
私のお姉さまから気になる話を聞いて、戻ってきたの。
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このみさんのお姉さま……
ミス・パンジーの、横山奈緒さん?
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ええ。卒業した、先代のミス・アルメリアの話のこと。
……実は彼女には、妹候補がふたりいたらしいの。
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それが、美奈子さんと、あの紬さんなんですって。
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えーっ!? じゃあ美奈子さんじゃなくて、紬さんが
ミス・アルメリアだったかもしれないってこと!?
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その辺りの事情は、よくわからないけど……紬さんが
病気で休学された後、美奈子さんが妹になったそうよ。
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多くつきすぎた蕾を、すこし取り除いて……と。
摘蕾は、これくらいでいいかな。
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せっかく蕾がついたのに、摘んじゃうんですか?
美奈子お姉さま。
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そう。蕾がつきすぎると、栄養が行き渡らなくて、
元気なお花が咲かなくなっちゃうから。
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だから、こうして数を減らすんだけど……
恵美ちゃんも、なんだか元気がないみたいだね?
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何か悩んでるなら、相談してほしいな。
私は、恵美ちゃんのお姉さまなんだから。
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はぁ……やっぱ、美奈子お姉さまには敵わないな~。
次の生徒会選挙のことで、ちょっと……。
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選挙……そっか、もうそんな時期なんだね。私は
生徒会のお仕事、恵美ちゃんに向いてると思うけど……
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どんな決断をしても、私は恵美ちゃんを応援するよ。
だって、私の自慢の妹だからね♪
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自慢の妹、ですか。あなたの口から、そんな言葉を
聞く日が来るとは、思ってもみませんでした。
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残念ながら、幽霊ではありませんよ。
今日は、あなたに伝えたいことがあって参りました。
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ええ。……私は、あなたを許しません。
それだけです。では。