2
ねえねえ、プロデューサー!
明日、ミキにテレビのお仕事があるって本当?
3
おっ、情報が早いな、エレナ。そうなんだ。だから、
夕方くらいまでは劇場に戻ってこれないけど……。
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プロデューサー、お願い!
その収録、ワタシも連れてって!
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見学するだけなら、大丈夫だと思うけど……
ずいぶん必死なんだな、エレナ。何かあったのか?
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だってワタシ、公演でミキとペアを組むのに、
ミキに相手にされてない気がするんだもん……。
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いや、そんな事はないと思うけど……。
どうしてそう思ったんだ?
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それは、プロデューサーだから……
あっ、やっぱりなんでもないヨ!
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とにかく、これからのためにも、
ミキのステージを見ておきたいノ!
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そうだな、練習も毎日頑張ってるみたいだし、
わかった。美希の収録に連れていくよ。
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(今日は都内で、美希のテレビ収録。
公演の宣伝になる、いいタイミングだな!)
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次は、ミキの番だよネ? こんな有名な番組に
出られるなんて、ミキ、すごいヨ……!
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ああ。今回は番組からのオファーだし、
ますます注目が……おっと、始まるみたいだ。
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みんな、こんにちはなの。
ミキから目を離しちゃ、ダメだからね♪
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(歌う美希を、エレナは食い入るように見つめていた。
たぶん、スタジオの誰よりも真剣に……)
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(デュオ公演……改めて、
このふたりに決めてよかったかもしれないな)
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ふう……プロデューサー、エレナ。
ミキのステージ、どうだった?
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お疲れさま、美希。
うん、すごくいいステージだったよ!
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でしょ?
ミキ、けっこうがんばったんだから。
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やっぱりミキってすごいんだネ! ステージに
いるだけで、自然と目が引き寄せられちゃった!
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もちろん歌もダンスも完璧で、全部の中心に
ミキがいて……とにかくすごかったヨ~!!
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あ、あれ? ミキ?
ワタシ、へんなコト言った?
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え? ワタシが、ツバサみたい?
初めて言われたケド、どうして?
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う~ん。なんか、いつも元気で、
回りをぴょんぴょん飛び跳ねてるっていうか……。
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回りをぴょんぴょん……?
それって、ツバサっていうより、犬みたいじゃない?
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あ、そうかも?
ツバサもエレナも、なんだか犬っぽいの!
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(確かに、美希に無下にされるところも含めて
似てるような……いや、黙っておこう)
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(あれ……? 全員帰ったはずなのに、
まだレッスン室に明かりが点いてるな)
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なんだ、誰か残ってると思ったらエレナだったのか。
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プロデューサー?
……あっ、もうこんな時間だったんだ!?
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ワタシ、集中してたみたい。
遅くまで、ごめんネ。
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いや、かまわないよ。
……今日の美希を見て、気合いが入ったのか?
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ウン! ミキのステージを見たら、
今のワタシじゃぜんぜん足りないかもって。
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ミキの隣に立って、カッコよく見せるために……
あとは、何をすればいいんだろうネ?
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そうだな……。けど、ふたりのステージなんだし。
美希に直接聞いてみてもいいんじゃないか?
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それはダメ! だってミキは、
デュオだけどライバルでもあるんだからネ。
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ひとりでも、ミキは最高だったでしょ? だから
ワタシも、最高のワタシでぶつかりたいノ!
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ライバルか……確かに、そういう気持ちも大切だな。
わかった。けど、あまり抱え込まないでくれよ。
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うん! 聞いてくれてありがとネ、
プロデューサー♪
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明日もレッスンだし、ワタシ、もう帰らなくちゃ。
すぐ着替えてくるからちょっと待っててネ!
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(熱意があるのはなによりではある。
水を差さず、ここは経過を見守ってみよう……)