2
やあ凛音亞、お邪魔しているよ。
そうだ、君にお土産を持ってきたんだ。どうぞ!
3
あら、深淵海先生。
あ、ありがとうございます……。
4
皮を剥いて食べるといい。
そうすれば、アレルギーは出ないはずだ。
6
亡くなったお父さんに聞いたよ、凛音亞。
君の事を頼まれていてね。
7
君は夜羽那お嬢さんの双子の姉……
れっきとした、村長の娘だ。
8
! ああ、やっぱり……。
けど、どうして今さら……?
9
彼も、私と同じ考えだったんじゃないかな? やはり
正当な後継者である君こそが、村長に相応しいと。
10
なに、簡単な事だよ。
こうすればいいのさ……。
12
大丈夫。私は、村の皆からの信頼も厚いんだ。
君を推薦してあげるよ。だから、考えてくれたまえ。
15
何をどうするか、決めるのは神なんだ。
……神に神を差し出すなんて、バカだよね。
17
あいつが余計な事をした、っていう話さ。
お陰で、またやり直さなくちゃだよ。
19
さて。君と妹、どちらかを差し出さなくちゃ
いけないとして……どっちにする?
20
もちろん、どちらであっても失敗する可能性は
あるけどね。決めるのは神様のご機嫌次第。
23
……ねえ。これって、夢なのかしら? 永混が
私の身代わりになってくれたのも、みんな夢で……。
24
本物の私は、神降ろしに失敗して……
もうとっくに、死んでいるんじゃないかしら……。
25
そうかもしれない。
けど、夢なら夢でいいでしょ。
27
そして……深淵海の言葉どおり、
凛音亞は夜羽那を殺めた。
29
全部、私のせいだったんだ……
私が、原因だったんだ……。
32
本当に気の毒。どうして、人の心に値する
理解なんて持ってしまったんだろうね。
33
いつも同じ選択をして、いつも同じ間違いをして。
そして、いつも傷付く。
34
今回も、結末は変わらなかったけど……
それなりに、面白かったんじゃないかな?
42
私は得瑠沙(エルサ)よ、永混。……長い事熱に
うなされていたから、記憶が混乱しているのかしら。
44
ええ、逢路蘭。村長様と慧深璃亞(エミリア)
お嬢様に知らせてくるから、永混の事見ていて頂戴。