1
もうちょっと弾けた感じかな……。
「運動の後はこれ! ぐびぐび飲めちゃう微炭酸!」
2
……いや、弾けた感じって何? これで合ってる?
4
あれ? のり子、まだ残ってたのか。
打ち合わせが終わったの、だいぶ前だよな?
5
プロデューサー。いや、CMの決め台詞で悩んでて……
ほら、打ち合わせで台詞の内容まで任されたでしょ?
6
のり子らしさも出したい、ってことだったよな。
ありがたいじゃないか。
7
そうなんだけど、いざアタシらしさ、なんて
言われるとさ。どうしたもんかな、と……。
8
あっ、こんなのどうかな?
「ぷっは~っ! 最高!!」……ダメ?
9
はは、わかりやすくていいと思うよ。ストレートだし。
それで行ってみるか?
10
あ、うん……、いや。
ごめん、もうちょい考えてみるよ。
11
? いいけど、今のはどこが引っかかったんだ?
12
引っかかったわけじゃないけど……。
なんか、足りてない感じ?
13
だってこの仕事、アタシを信じて、期待して任せてくれ
たってことだよね。初仕事で、超新人のアタシなのに。
14
だったら「絶対これ!」っていう台詞じゃなきゃ
ダメだと思って。
15
だって、信じてくれる人の期待に応えるのがアイドル。
……なんでしょ?
16
……。その通り。
よし! じゃあ別の切り口で考えてみるか!
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うん! って、別の切り口って何だろう……。
ん~~。
18
「飲み口、スコーピオン・デスロック!」
……これは違うよね、たぶん。
21
なんかごめんね、結局プロデューサーまで
付き合わせちゃって……。
22
いや、ここで付き合わないでどうするんだ。
最高の決め台詞、絶対考えような!
24
商品のアピールポイントは爽やか、微炭酸、果実、
甘酸っぱさ……狙ってる客層を考えたら……うーん……
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って、ありがたいけど、すごい眉間のしわだよ?
もうちょっとリラックスした方がいいのかも。
26
あ、そうだ。ドリンクのサンプル、
いっぱいもらったよね。せっかくだから……
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気取らずに、ふとした瞬間にドキッとさせるような……
うん、のり子にもこの商品にもピッタリだと思う!
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ド、ドキッと!? いや、でもアタシ、
別に変な意味とか無くて、普通に聞いてみただけだよ?
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そこがよかったんだよ。
きっとのり子の素の優しさ、可愛さが出たんだな!
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な……っ!
いや優しさとか、アタシ、そんな……っ!?
34
今の、もう一回言ってみてくれ。
ほら忘れないうちに、自然に、さっきみたいに!
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もう、わかった! わかったから、
ちょっとあっち向いてて!
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いいから向いてて~っ!
ちょっと耳もふさいで~!
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ええっ!?
いや、さすがにそれは……、ちょっと!?