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あれ、そろそろ開演も近いけど……
千鶴さんは、どこに行ったんだろう? えーっと……。
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あ、プロデューサー!
いいところにいらっしゃいましたわ!
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千鶴さん!
……? その、隣にいる女の子は……?
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どうやら迷子のようですの。
今スタッフの方を探していまして……。
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あらあら、そんなに泣かなくても大丈夫ですわ。
きっとすぐご両親が迎えにきてくれますから。
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迷子センターは……あっ、案内板がありました。
100m先……近くみたいですね、行きましょう!
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ご両親、すぐに見つかってよかったですわね。
プロデューサー、ありがとうございました。
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いえ、立派なのは千鶴さんですよ。
本番前なのに、迷子に気づいて、声をかけるなんて。
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そういうところも、セレブらしいというか……
千鶴さんならでは、ですよね!
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いえ、そんな……。
実際のところは、もっと情けない話ですわ。
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外の空気を吸いに出て、迷子のあの子を見かけた時、
とても、他人事には思えなくて……。
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ええ。知らない世界に迷い込んで、不安そうに
うつむく姿が……今のわたくしと同じだ、と。
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まだ、迷いがよぎるんです。今の……わたくしのまま、
本当にステージに立っていいものか、と……。
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情けないと思いますでしょう? 本当は……
本当は、わたくしにセレブらしさなんて……。
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迷うことは、これからもあると思います。
何か選択を迫られるたびに、きっと。
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後悔も、きっとするんでしょうね。
正直俺なんか、もう何回かしてますけど。あはは……。
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でも、目指す先が、憧れが変わらないのなら。
……とりあえず、進んでしまっていいのかな、なんて。
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千鶴さんのセレブらしさっていうのは、きっと
揺るがないこととか、間違えないことじゃ無くて……。
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眩しいくらい、真っすぐなこと……
っていう気がします。
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……まぁ。わたくしのことも、まるで子ども扱い。
さすがですのね。
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え!? いえ、そんなつもりで言ったわけじゃ……!
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冗談ですわ! お気になさらないでくださいまし。
……ふふっ、そうでしたわね。
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やりたいことは、やってみる! わたくし達、
MILLIONSTARSのモットーでしたわね♪
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わたくし、ちょっと勘違いしていましたわ。
いいとか悪いとか、そういう話ではありませんものね。
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セレブとしてのわたくしの輝きを求める声がある限り、
全力でお応えする!
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それがこのセレブ・二階堂千鶴の、変わることのない
目標なのですわ! おーっほっほっほっほ!
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はい! どこまでも、一緒に応えていきましょう!