MLTD Archive(β)

本読み開始!

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(台本が届き、いよいよ本読みが始まった! 今日は、朋花と紬も参加している)
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まぁ、あの方だわ……ご覧になって。
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どんな顔をして、この場に出てこれたのかしら……。 私なら、恥ずかしくてとても無理ですわ。
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……? なんだか、様子がおかしいわね。 どうかしたのかしら?
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ええ。いつになく、遠巻きにされているような…… これは一体……?
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ごきげんよう、サーフィア。 ……よくこの場に顔を出せたものだな。
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シトリム王子? あの、私がなにか……?
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言わなければわからない? ……君、この子に見覚えがあるのでは?
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シ、シトリム様、私……。
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あなたは、たしか……?
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サーフィア。君はこの子……アパテットと、 前回の舞踏会で会っているそうだね。
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その時、些細なことで激昂した君は、 怒りに身を任せ、彼女に手を上げたと聞いている。
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て、手を!? お待ちください! 確かに彼女と ぶつかりましたわ。けど、そんなことは……!
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私、見ましたわ。舞踏会の終わりに、 アパテットさんを物陰へと連れていくサーフィア様を!
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まぁ、ではアパテットさんのケガも、その時に? 人目に触れないところで、なんて恐ろしい!
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いいえ。サーフィア様の気分を害してしまった、 私が悪かったのです。叱責も、私を思えばこそ……。
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君を思っていたら、手を上げられるはずなどない! なんと野蛮で……嘆かわしい。
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シトリム王子……婚約者である私より、 その女の言うことを信じるのですか!?
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彼女の傷痕は本物だ。……サーフィア。 最早、君と婚約関係を続けるわけにはいかない。
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残念ではあるが……今、この場をもって、 君との婚約を破棄させてもらう。
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そ、そんな……!
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サーフィア……長年の付き合いもある。 僕としても、これ以上大事にはしたくない。
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僕が責任をもって、アパテットの心の傷を癒す。 ……行こう、アパテット。
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シトリム様……はいっ!
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……ふっ。
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(次は伊織と静香、ふたりだけのシーンだ)
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妃になるために、ずっと自分を厳しく律してきたわ。 礼儀作法も勉学も、全て完璧にできるように……。
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それが、あんな誤解ひとつで全て崩れてしまうなんて。 ……私のこれまでの人生って、なんだったのかしら。
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サーフィア様、そんなこと仰らないで……! これで全てが終わったわけではありません。
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妃となることだけが人生ではないはず……きっと これから、楽しいことがたくさん待っていますわ!
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ソウヤ……。そうね、たしかにそうだわ。 私、勘違いしていたわ。
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これまでたくさんガマンしてきたんですもの。 だったら、その分を取り戻さなくちゃ!
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ねぇ、ソウヤ。どんなことがあっても、 私に力を貸してくれる?
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はいっ、もちろんです! サーフィア様が望むのであれば、いくらでも!
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本読み終了後……
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もう……劇場に忘れ物しちゃうなんて。 でも、気がついてよかった。
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「私を縛るものは、もう何もないもの! これからは好きなこと、やりたいことをやるわ!」
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……? この声は……?
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うーん……すこし乱暴すぎるかしら。好きに 生きるって言っても、令嬢には変わらないし……。
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伊織さん、自主練……? 今日の本読みで、 キャラクターは完璧に掴んでそうに見えたのに。
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時間は……うん、まだ大丈夫。 だったら、私も……!
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SE
コンコン、ガチャ
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あの、失礼します!
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えっ……静香? 帰ったんじゃなかったの?
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忘れ物を取りに戻ってきたんです。 あの、伊織さんはどうして……?
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はぁ、見られちゃったならしょうがないわね。 ……もちろん、私が今回の中心人物だからよ!
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私のサーフィアが、この映画の空気を作るんですもの。 だったら、やれるだけのことはやらないと。でしょ?
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わ……私も、一緒にいいですか!?
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サーフィアはソウヤとの掛け合いが多いですし。 もし、伊織さんの迷惑でなければ……。
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そうね……ふふっ。 なら、さっさと着替えてきちゃいなさい!
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はいっ!
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……私も、伊織さんのサーフィアに恥ずかしくない お芝居ができるように。がんばらなくちゃ……!
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