1
みんな、すまない。
ここで少し、待っていてくれるか?
2
アンタ、静香を探しに行くつもりなんでしょ?
だったら私も行くわ。
4
静香があんなふうになった原因は、私よ。
なら、私が行くべきだわ。
5
伊織さん……大丈夫ですか?
おうちのことって、前にも……。
6
ありがと、可奈。私なら平気よ。
どっちかっていうと、静香のほうが心配だわ。
7
ほら、ぼーっとしてないで。さっさと行くわよ、
プロデューサー。
13
すみません。私のせいで、取材が
中断してしまって……ご迷惑をお掛けしました。
14
いや、いいんだ。
それより、静香は大丈夫か?
15
はい。……あの、私……自分では、
間違ったこと、言ってないと思ってます!
16
私、伊織さんが真摯に役に向き合ってるのを、
ずっと見てきました。だから……!
17
気にすることないわよ。この題材に私が出演する。
プロデューサーも、わかってたことでしょ?
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私が水瀬財閥の娘なのは、本当のことだもの。
好きに言わせておけばいいのよ。
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でも……だからって、あんまりじゃないですか!
22
そうね……気にならないって言ったら、嘘になるわ。
でも、いいの。
23
周りが何を言おうと、最終的には、
伊織ちゃんの実力次第ですもの。
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それに、私が本当に嫌な気持ちになるような
取材だったら……。
26
プロデューサーが止めてくれるはずよ。
今回だって、そうだったでしょ?
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もちろん。でも俺が止めに入る前に、
伊織が自分でストップをかけてそうだけどな。
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だから、伊織ちゃんが動く前に止めるのが
アンタの仕事でしょ!
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取材を止めたこともそうですけど、
私が勝手に伊織さんのことで怒ってしまって……。
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いいのよ。でも、静香がそんなに怒るなんて、
ちょっと意外だったわ。
34
私……伊織さんの努力が、なかったことに
されてしまったように感じたんです。
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いえ、伊織さんだけじゃないのかもしれません。
私たちみんな、努力してここにいるので……。
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それをあんなふうに言われたことが、悔しくて。
けど……。
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伊織さんを信用していればよかったんですね。
……本当に、すみませんでした。
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ちょっと、そんなにへこまないでよ。
それに、アンタの気持ち、ちょっとうれしかったわ。
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でも、これだけは覚えておきなさい?
あの程度で、へこたれる私じゃないって。にひひっ♪
42
(伊織の「自分を認めさせたい」という気持ちは、
静香なら痛いほどわかるだろう)
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ふたりの実力を世間に認めさせるには……
直近の仕事を、大成功させないといけないな。
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つまりサーフィアとソウヤを、どれだけ
魅力的に演じられるかにかかっている。
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そうね! 私ひとりじゃ、どうにもならないわ。
静香、力を貸してくれる?
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も、もちろんです!
私にできることなら、何だって!
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あれ……今のやりとり、なんだか物語の序盤の
サーフィアとソウヤみたいだったな。
50
(役柄を通じて、伊織と静香はお互いへの
理解を深めたみたいだ。これからが楽しみだな)