1
(初めての通し稽古が終わった。
しかし、これは……)
7
なんで私の役、死んじゃってるんだろう!?
ううっ、私もここにいたかった~っ!
8
海美さんてば……お姉ちゃんが生きてたら、
ドラマにならないでしょ。
10
ふふっ。……掛け合いも上手くいってたし、
最初にしては、けっこうよかったんじゃないかな?
11
はいなのです! ……みんなそれぞれ輝いていて、
とても素敵なお芝居だったと、姫は思うのです。
12
うんうん! 本当にすごかったっ!
この調子で、本番もがんばろうねっ☆
13
(本当に、まるで舞台を観ているみたいだった。
これは今から、本番が楽しみだな……)
17
(『STARDOM ROAD』、間もなく初日が始まる。
けど、桃子の姿が見当たらない……)
18
あれ~? もうすぐ始まるのに、
ももちん、どこ行ったんだろう?
19
まつりちゃんもいないみたい。
桃子ちゃんと一緒なのかな……?
21
あ、プロデューサーさん、
それなら私も一緒に……!
23
あのね、お姉ちゃん。私、お医者さんになりたいんだ。
お医者さんになって、お母さんの病気を治したい……。
24
……桃子ちゃん、
こんなところにいたのです。
26
今日の桃子ちゃん、ずっと、こわーい顔を
しているのです。……緊張しているのです?
28
……ううん。
やっぱり、してるのかも。緊張……。
30
まつりさん。桃子ね、今まで劇場のみんなに……
ううん。劇場のみんなだけじゃなくて。
31
お芝居では、誰にも
負けないようにしなきゃって思ってたんだ。
33
でも、今回は……もしかしたら、
負けちゃうかもしれないって……。だから……。
34
……桃子ちゃんは、
負けたくないと思ったのですね?
36
それなら、怖い顔でもOKなのです。
だってそれは、桃子ちゃんが努力している証拠だから。
38
だから、こわーい顔をしていても、
姫は応援するのですよ。
40
ねえ、まつりさん。
桃子は勝てるかな。今日だけじゃなくて、これからも。
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勝つというのが、どういうことなのかにも
よるのですけど……。
42
でも、勝負はやってみなくちゃわからない!
……と、姫は思うのですよ?
45
まつりちゃんが見つけてくれて、よかったですね。
プロデューサーさん。
47
(桃子の負けたくないという気持ちは、
全員の頑張る背中を、きっと強く押している……)
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(それは桃子だけではなく、みんなの事をも、更に
成長させてくれるに違いない。いよいよ、本番だ!)