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ええ~っ!? ゴールデンタイムの音楽番組から、
私たちに出演オファー、ですか!?
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デビューしたばかりの新人が、出られるような番組では
ないと思いますが……どうして突然そんなオファーが?
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うむ。出演に関しては、御剣摩耶君から
ぜひ……とリクエストがあったそうだ。
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……あいつが考えてることなんてわかるわ。こんなの、
自分から罠にかかりに行くようなものじゃない。
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そうね。……けど、デビューイベントを事実上潰された
状態の私たちにとっては、願ってもない好機よ。
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……社長。考えをまとめたいので、
少し時間をもらえませんか?
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もちろん。3人の意思がまとまったら、
私に連絡をくれたまえ。
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これがチャンスだってことくらい、わかってるわよ。
でも摩耶は敵よ? 敵の懐に飛び込んでどうするわけ?
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敵って……マヤちゃんは私たちを呼んでくれたんだよ?
どうして、そんなに悪く考えるの?
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嫌い。大っ嫌いよ。……ほんと、騙されてるのに
みんな気付かないんだから。
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私はアイドルとして、
あいつより上に立ってやる。絶対に。
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それは、私も同意するけど。
……そういえば、理由は聞いてなかったわね。
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御剣摩耶を敵視する理由を、聞かせて
もらえないかしら。ユニットのメンバーとして。
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……。あいつが、デビューする前の話よ。
私と摩耶は、同じアイドル養成所の研修生だった。
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摩耶は研修生たちの中でも、圧倒的な存在だった。
そんな摩耶が、ある日言ったの。
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「アイドルニューウェーブに挑戦しよう」ってね。
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アイドルニューウェーブに出場して、優勝すれば、
一気に夢に近付ける。私たちはみんな、必死だった。
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煽りに煽られて、友達同士で潰し合って。
空気は最悪だったけど、あいつはニコニコ笑ってた。
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それから、大会が始まって。シューズを隠されたり、
物を壊されたりしたけど、私は気付いてなかった。
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そして、最終戦。
ダンスの審査中、あいつに足を引っ掛けられた……。
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転倒から気持ちを立て直せなかった私は、
あっさり敗退。摩耶がグランプリ。……そんなとこ。
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別に、信じなくてもいいけど。私の知ってる
御剣摩耶は、そういうやつ。
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私が、「どうしてこんなことをするの」って
聞いたら、あいつ、満面の笑みで返してきたわ。
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「あなたの、その表情が見たかったから」だって。
……わかる? そういうやつなのよ。
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別に、神崎さんまで同じ手を使う必要はないと
思うけど……事情はわかったわ。
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マヤちゃんが、そんなことするはずないよ!
だって、だってマヤちゃんは……。
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じゃあ聞くけど。光駆ちゃんこそ、
摩耶の何を知ってるの? ただのファンじゃない。
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そ、それは、そうだけど……でも、マヤちゃんは
アイドルだもん! そんなことするはずが……。