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(社長からの後押しもあり、招待された
961プロ主催のフェス会場に赴くことにした)
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色々と会場を下見してみたけど……
これはさすがに驚きだな……。
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はい。まさか、今回のフェスのために
会場施設を丸ごと建設していたとは……。
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しかも、すっごくおっきいの。
劇場10個ぶんくらいあるかも?
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う……。み、みんな!
こういう時、気持ちで負けちゃダメだからね!
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まだ勝っても負けてもないよ?
響こそ、ちょっと緊張してる?
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そ、そんなことないぞ! 自分たちは、
765プロの代表だから、それだけ!
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ですが、身構えてしまうのもやむをえないかと。
……本当に来てよろしかったのですか?
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今回のフェスは大規模だし、765プロ以外の
アイドルも呼んでいるみたいなんだ。
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表立って変なことはしてこないとは思う。
それに、俺も目を離さないつもりだし。
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フン! 招いてやれば早速陰口か。
いかにも底辺プロダクションらしい振る舞いだな!
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あ、ミキのこと引き抜こうとした黒いおじさん。
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あの後も、劇場のみんなにイジワルしてるでしょ?
そういうの、ミキよくないって思うな。
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何やら機材に細工をされたとも聞いています。
卑怯千万この上ない所業かと。
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そんなことは知らん、記憶にない! いつまでも、
細かいことをネチネチと。じつに執念深い連中だな!
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ええと、黒井社長。この度はご招待にあずかり
ありがとうございます。
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ただ……これは本当にただのフェスですか?
いくらなんでも規模が大きすぎるような……。
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ほう。そのミジンコ並みの脳みそでも、さすがに
気付いたか。よかろう、特別に教えてやる!
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この計画はレーベルを超えた巨大な『アーク』……
今回のフェスはその先駆けに過ぎない。
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『アーク』とは輝ける星々の箱舟……新たなる時代へと
漕ぎ出す、選ばれた者たちのゆりかごとなるのだ!
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楽曲もスタッフも設備も超一流! この会場施設には
トップアイドルになるための全てが揃っている!
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それは……
この規模を見るに、説得力がありますね。
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当然だ。今回のフェスによって、961プロの理想を
より強く世に知らしめるのだからな。
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貴様らも準備期間は『アーク』に身を置くがいい。
特別に! この超一流の環境を提供してやろう!
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しばらくここを使っていいってこと……?
今度はなにを企んでるんだ……!?
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響、落ち着くのです。まずはうぇるかむすいーつを
味わってからでも遅くはないはず……。
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あ、ミキもお昼寝専用のお部屋が気になってたの!
とってもいいカンジで、思い出しただけで……あふぅ。
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そういえばアメニティも豊富だったな。
持って帰りたいくらいに……。
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ええい、この施設を見て思うことはそれだけか!
この凡俗カルテットめ! ……まあいい。
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『アーク』に触れればわかることだ。961プロこそが
唯一トップアイドルへと至る道であることがな!
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フェス本番、私の言葉の正しさを思い知るだろう!
では、アデュー! ハァーッハッハッハ!!
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行っちゃった……。なんかいろいろ言ってたけど
要するに、相変わらずだったよね?
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そうだな。でも、本当に妨害とかもなさそうだ。
意外というか、拍子抜けというか……。
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それだけ今回の『アーク』というものに
本気ということなのか……。
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変なコトしてこないなら、
気にし過ぎても仕方ないって思うな。
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そうですね。厚意は素直に受け取るといたしましょう。
では、後ほど……。
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あ、二人ともズルいぞ! 自分も行くってば~!
たしか、シークヮーサーソーダあったよね♪
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(招待されたフェスにこの施設……
怪しさはどうしても感じるんだけど……)
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(現段階ではなにもないのは事実。
ひとまずは様子を見ることにしよう)