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永吉さん。千早さんが、入口に来てらっしゃるわ。
貴女を呼んでほしいって。
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ご、ごきげんよう。
あの、どうかしたんですか……?
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突然ごめんなさい。今日は、貴女を誘いに来たの。
……夏休みに、私とお祭りに行きませんか?
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えっ……わ、わたし? でも可憐さんとか、
最上さんのほうがいいんじゃ……。
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私が、貴女と行きたいと思ったの。
良ければ来てほしいけど、無理にとは言わないわ。
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場所は、ここからすぐ近くの実里恩神社よ。
もし来てくれるなら、今度の土曜……16時に。
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(わたしなんかが、来ていいのかなって思ったけど。
でも、聞けるかもしれないから。千早さんの答え……)
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永吉さん。
よかった、来てくれたのね。ありがとう。
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改めてお願いするわ。
……私と、姉妹になってほしいの。
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あの、そのことなんですけど……
どうしてわたしなのか、聞いてもいいですか?
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そうね。上手く言えないのだけど……
私が、貴女がいいと思ったの。
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だから、貴女がいいと思った、
その理由なら言えるわ。
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え。……えっと。
じゃあ、聞いてもいいですか……?
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貴女は1年生だけど、とてもしっかりしているわ。
お友達が多くて、みんなに好かれていて……。
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自分の考えを持っていて、言いにくい事も、
きちんと言葉にして伝えてくれる。今回のように。
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私、何故かみんなから遠巻きにされているでしょう。
私自身、歌にしか興味がないせいかもしれないけど。
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だから、私の駄目なところを指摘してくれるのは、
静香と可憐お姉さまだけだったの。貴女で3人目よ。
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ち、千早さんは素敵です! 考え直してほしいなんて、
わたし、生意気なこと言っちゃったのに……!
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後輩のわたしの言ったことを、ちゃんと考えてくれて
……ダメじゃなくて、いいところだと思います!
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……改めて、お願いするわ。
昴さん。私の妹になってくれる?
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はい! あ、あと、えっと……
妹になるなら、『昴』でいいです。昴さんじゃなくて。
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ありがとう。なら私のことも、
いつか『お姉さま』と呼んでくれるかしら?
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ゆっくりでいいの。
……私達のペースで、姉妹になっていきましょう。