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(突然現れ、突然去ろうとした女子高生をどうにか
引き止め、訳ありらしいので話を聞くことにした)
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結菜ちゃん……だったよね。
そっか、あの番組に応募してくれたんだ。
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は、はい。本当に、突然申し訳ありません!
まさか、中に招いていただけるなんて……。
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気にしないでね。私たちもファンの皆さんのために、
できる限りのことをしたいっていつも思ってるの。
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きっと何か深い訳があるんですよね?
でないと、こんなことできないと思う……。
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は、はい。でも、深い訳というか……
居てもたってもいられなくって、それで……。
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やっぱり、こんなのだめです! さっきも流されて
ここまで来ちゃいましたけど……
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押しかけて話を聞いてもらうなんて、ルール違反だと
思うんです! だから、応募は取り下げてください!
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ええっ!? せ、せっかくここまで来たのに……?
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ちょっと待って、結菜さん、一回落ち着いて!?
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たしかにルール違反かもしれないけど、わかってても
来ちゃうくらいの思いがあるってことでしょ?
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そんな強い思い、とにかく一回受け止めてみないと、
アタシたちも寝覚めが悪いじゃん。
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だから応募取り下げはナシ! でも、応募してくれた
内容だけで決める! ……これでどうかな?
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……私、動画を応募しました。
それを見て……もらえたらと思います。
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今ちょうどみんなで確認していたところだったんです!
結菜さんが応募してくれたのは、どれですか?
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い、いえ、公正に判断してもらいたいので、
どんなのかは言いませんっ。
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でも、あの中にすべて詰めました。
よかったら……見てください。
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あの、今日は本当にすみませんでした! なのに……
話を聞いてくれて、ありがとうございました。
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お、応募資料の中に、結菜さんが送ったものも
あるんですね。ちゃんと、全部見ましょう。
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うん。それで、公正に判断しよう!
それが約束だからね!
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ふう。これで全部見たことになるかな。どれもこれも
熱が籠っていて、いやあ、すごかった。
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(そして全員が同じ高校名を言った。満場一致だった)
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どの高校もすごい熱量だったし、クオリティが
すごく高いのもたくさんあって……。
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でも、あの高校が抜きんでてたのは……想いの強さ、
かな。人間の、生身の感情が伝わってきた……。
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そうね、本当にそうだったわ。
はぁ……青春って、いいわね~。うふふ♪
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じゃ、決まりだ! 番組には連絡しておくから、
みんなは引き続きレッスンを頑張ってくれ。