3
家に着くまで待てないよ~。
なぁ、なんか食べて帰らない?
4
でも、閑散としてますよね。せっかくだから、
海を見ながら帰りたいって断っちゃったけど……。
5
駅まで、思ったより遠いし。
やっぱり、送ってもらえば良かったかな?
6
そうですね……このままでは、駅に着くまでに
お腹と背中がくっついてしまうかと。……ピンチ。
7
杏奈も……スタミナ減少、残りHP赤ゲージ……。
……もう、ダメ…………戦闘不能。
8
あ、杏奈ちゃん、しっかり!! でも、困ったなぁ。
食事ができるお店とか、なさそうだし……。
9
ん? ……くんくん。なんだかあっちのほうから、
いい匂いがしませんか? スバル。
10
いや、匂いって……ん? たしかに、
なんか美味しそうな匂いがする……。
11
もしかしたら、お店があるのかもしれません!
アンナ、ユリコ、ミズキ、行ってみましょう!
13
……くんくん……ここです! この建物ですよ!
シックな雰囲気です……レストランでしょうか?
14
これって、ハンバーグの匂いかな?
……あ、中から人が出てきた!
15
あら、かわいらしいお客様が5人も……。
こんなところで、どうかなさったのかしら?
16
す、すみません! お家の周りをうろうろして。
私達は……。
19
七尾さんの名誉のために、申告します。今のは、
私のお腹の音です。……腹ペコなのは、一緒だぞ。
20
ロコたち、お仕事の帰りなんですけど……
デリシャスな匂いに導かれて来ました!
22
ふふっ、お腹が空いているのね。
ちょうど、夕食の準備をしていたところですわ。
24
それは……とてもありがたいお話しですけど、
見ず知らずの方に、お世話になるわけには……。
25
そうですね。知らない人には、ついて行くなと
言われていますし。……たとえ、いい人だとしても。
26
それなら大丈夫。私は、あなた達の社長さん……
高木さんとは、古い知り合いなの。
28
えっ、そうなの!?
……でも、ちょっといきなりすぎない?
29
765プロのアイドルだって、顔を見てすぐに
わかったわ。顔を知っているのは、そんなにおかしい?
30
いえ。顔を知られているのは、おかしくありません。
765プロの社長の名前を知っていることも。
31
しかし、高木社長の古い友人というのは、却って……
理由もなく、信じるわけにはいかないような。
32
用心深いのね。けど、とってもいいことだわ。
それじゃあ、電話をかけてみるわ。
34
『やあ、私だよ。高木だ。久しぶりだね。
君から電話なんて珍しい、突然どうしたんだい?』
36
実は、あなたの事務所のかわいい小鳥さん達が、
私の家に来ているんですの。
37
夕食をご馳走したいのですけど、知らない人の世話に
なるわけにはいかないと言うので……ふふふ。
38
『ああ、それなら心配ないよ。彼女は私の古い知人だ。
安心して、遠慮なくお世話になってきたまえ』
39
『私も知っている方ですよ。そのお屋敷のお料理は
絶品だから、ご馳走になったほうがいいと思います!』
40
コトリも知ってるなら、大丈夫じゃないですか?
41
これで、疑いは晴れたかしら?
何も心配ないでしょう?
42
どうしよう。なんかあやしい気はするけど、
お腹は減ってるし……。
43
高木社長と音無さんの声は、本物のようでした。
みんなが、信用してもいいと言うなら……。
44
ごはん、ご馳走になっちゃいましょうか。
ね、杏奈ちゃん。
45
うん……。杏奈、疲れちゃったから。
エネルギー、ほしいです……。
46
それじゃ、みんなの意見がマッチしたということで
……ロコたち、お世話になります!