1
(うう、忙しい……やることが山積みだ、桃子の様子も
気になるし、さっさと仕事を終わらせないと)
4
いや、そんなことないぞ。
育、環も、どうかしたか?
5
あのね、桃子ちゃんが元気ない気がして……。
どうしたのかなって。
6
ももこ、最初はすっごくやる気だったんだぞ!
久し振りに3人のお仕事だから、がんばろうって……。
7
でも、今日もレッスンのとちゅうで、
ため息ついてたし……なんかおかしいぞ~。
8
そうか……。ふたりとも、知らせてくれてありがとう。
ちょっと桃子と話してみるよ。
9
うん。プロデューサーさん、
桃子ちゃんのこと、おねがいね。
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桃子こそ、こんなところで何を読んでるんだ?
……ああ、資料にもらった結婚情報誌か。
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……ねえ、お兄ちゃん。どうしてみんな、
結婚するのかな。
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結婚したってうまくいかないかもしれないのに。
でも、結婚ってみんな、おめでたいことだって言う。
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(やっぱりそこに引っかかっていたか。正直、
正解はないと思うけど……俺なりに話すしかない)
21
結婚は、スタートのうちのひとつだ。
そこから始まる事が、たくさんあるよな。
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ひとりでも楽しいけど、ふたりだともっと楽しいとか。
……きっかけは、そんな単純な事なのかもしれないな。
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でも生きてると、色んな事があって……それで、
事情が変わったり、難しくなったりする事もある。
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もちろん、変わらない事もあるんだろうけど……
全員の努力が実るとは、限らないのかもしれないな。
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どうして、ずっと一緒にいられないのに……
結婚なんてするの?
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事情は人それぞれだけど……
でも桃子が、無理に理解する必要はないと思うよ。
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桃子が悲しかったり寂しかったりするなら、お父さんや
お母さんに怒ってていいんだ。ずーっとでもな。
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でも……それって、恨んでるってことでしょ?
そういうの、良くないことなんじゃないの?
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人を恨んだりするなんて、すっごく悪いことでしょ?
弱い人のすることだよ! 桃子はそんなの……!
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なんで? お兄ちゃんは、みんなに優しいのに……
なんでそんなこと言うの?
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優しくはないと思うけど……辛さや悲しさは、
我慢したら消えてなくなるものじゃないからかな。
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無理に我慢して、自分の気持ちを無視して……その
結果、弱くなってしまう事だってあるかもしれない。
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だから桃子は、自分の気持ちを大事にすればいい。
大丈夫だ。
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どんな気持ちを持ってても、桃子は幸せになれる。
それは、俺が保証するよ。
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……やっぱり、わかんない。
よくわからないけど……。
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でも……桃子が、ダメだと思ってた気持ち。
お兄ちゃんは、いいって言ってくれるんだね……。
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当然だろ。
俺は、桃子のプロデューサーだからな。
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(桃子が、自分の気持ちをもっと大事にできるように。
そのためにできる事は、なんでもするつもりだ)