1
どうして話しかけるのですか? 気にしないでって
言ったのに。……え? 緊張しているように見えた?
……お見通しなのですね。本当に、貴方という人は。
2
もしかして私は、そこまでクール系ではないのでは?
……って、なぜ笑うのですか、貴方まで、そんな!
なんと失礼な……今ならクールになれそうです。
3
ですが……そんな貴方だからこそ、知りたいと
思ってしまうのかも……い、いえ、なんでも
ありません。忘れてください……忘れまっし!
4
見えにくい席があるのは仕方がない。大切なのは、
そんな事を忘れるくらい楽しいステージを、私たちで
作り上げること……はい、わかりました。
5
私は私のペースでいい? そうですか……なんだか、
はぐらかされているような。でも、安心してしまう
自分が憎らしいやいね……もう。
6
……え? 私もすごいアイドルの一人だ、って、そんな
わけ……ううん。お世辞でも、今は素直に聞きます。
思い上がりだって、力になるはずです……!
7
……いつか私にもわかる、と? そうして物知り顔で
申されますが、貴方に恋のなんたるかがわかるとは
思えません。いえ、詳しく聞きたくはありませんが。
8
え、それもまた斬新でいい、って……。まったく、
貴方という人は、いつも適当なことばかり言って。
絶対、金沢弁は出しませんから。……出さんげんて!
9
……いえ、わかっています。私は貴方のように、
鈍感ではありません。貴方が緊張をほぐすために、
やってくれていたことくらいは……その、あんやと。
10
どんな私でも、ファンにとってはごほうび……。
みなさん、本当にそんな風に思ってくれるでしょうか?
あ、貴方は、そうかもしれませんが……!