2
「歌織は預かった。返してほしければ、
お泊り会を認めるのだ……」
3
いい感じじゃない♪
もうちょっと声を低くしたほうが迫力がでるかもね。
4
あまり迫力がありすぎるのは危ないかも。
真に受けて、警察に電話しちゃったら大変だし……。
5
警察!? おおごとになると困りますね。お蕎麦じゃ
なくてカツ丼で年越しすることになっちゃうかも。
6
仕方ないわね……なら、他の作戦よ。
交渉するなら、相手の弱点を攻めるのが有効だわ。
7
ええっ!? 父の弱点……。
どうしよう、パッとは思いつかないかも……。
8
弱点が浮かばない……。
歌織さんって、お父さん似なんですね。
9
それなら、正々堂々と熱意を伝えるのが一番じゃ
ないでしょうか! 「どうしても行きたいの!」って!
10
たしかにお願いの仕方が甘かったかも……。
わかったわ、もう一度言ってみる。
11
ふたりとも、ありがとう!
私のためにいろいろ考えてくれて。
12
いえ、歌織さんにも好きなように年末年始を
過ごしていただきたいですから!
13
ええ。歌織のやりたいことをするのが一番よ!
だから自分の気持ちを優先させなさい!
14
「私のやりたいことをする」……か。
うん、そうよね。
15
分かったわ!
それじゃあ私、今から電話してくるね!