MLTD Archive(β)

絢爛と顕る伝説の来宴

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(ん? 開場前なのに誰かいる…… ファンが迷いこんだのか?)
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(でも、ずいぶん華のある子だな……。 というか……どこかで見たような……?)
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やあ! キミはここのスタッフの人? 楽屋は、どっちに行けばいいかな?
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ああ、楽屋なら……じゃなくて! 困ります、まだ 開場前なのに。あ、それとも誰かの関係者ですか?
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うん、関係者なのは間違いないよ。 うちの子が世話になってるらしいね。ありがとう!
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は、はあ。でも、うちの子っていうのは……? あ、俺はここのプロデューサーなんです。
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え? そうか、キミが765プロの……なるほどね! フフッ、どうりでいい目をしてる!
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え? それは一体、どういう……?
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あっ、プロデューサーさん見~つけた! もうすぐ開場ですよ~。……わ、キレイなお姉さん!
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プロデューサー、何してるんですか。 急がないと、もう時間……ええっ!?
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ああ~っ!? ねえねえ、お姉さんって、もしかして……?
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あっ、さては私たちのサインですね!  でへへ、うれしいですけど、まだ入っちゃダメです!
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まって未来! きっと、そういうことじゃなくて……! あ、あの……玲音さん、ですよね?
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正解! アタシは玲音。 キミたちと同じ、アイドルの玲音だ。よろしく!
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やっぱり……!!
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やっぱり~!!
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……そうか! どうも見たことがあると 思ってたけど、君があの『玲音』……!?
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(少し前に、ケタ外れの実力で日本のアイドル界を 席巻し、一瞬でトップの座に上り詰め……)
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(すぐさま海外に進出して、今も世界で活躍している 現役スーパートップアイドル……玲音!!)
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…………。
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えっ、ウソ!? もしかして、 アメリカとかでも有名っていう、あの玲音さん!?
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もう~、未来ってば気づくの遅い~! 普通すぐ 分かりますよね、プロデューサーさん?
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そ、そうだな……。
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あははっ、カワイイ子たちだね。 3人とも、この劇場のアイドルなの?
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あ、はい、そうでーす! 一応今日も、これからステージなんですけど~。
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そうだ! 玲音さん、よかったら観ていきませんか? 静香ちゃんも翼も、すっごく上手なんです♪
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ちょっ、未来!? れ、玲音さんの前でなんてこというの!?
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……それは楽しみだな。ま、最初から観るつもりで 来たんだけどね♪ チケットも予約したし!
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そ、それはまた、ご予約ありがとうございます……。 いやでも、どうしてその玲音さんが、この劇場に?
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やっぱり! もう、お姉さまったら。 車で待っててって言ったのに。
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って、今度は詩花まで?
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あっ、おはようございます! 詩花さんも、遊びに来てくれたんですね♪
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ふふっ、未来ちゃん、みなさん、グリュース・ゴット♪ 突然おじゃましてすみません。
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詩花が遅いんだよ。こんな面白い所に来て、 じっと待ってるなんて、アタシにはムリ!
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少しはがんばってみてください、もう……。 みなさん、ビックリしちゃいましたよね?
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まあ、いろいろ驚いてるところだけど……。 でも、とりあえず『お姉さま』って?
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あっ……玲音さん、です。私、デビュー前からプライ ベートでも仲よくしてもらっていたので、つい……。
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(そういえば……聞いたことがある。 玲音も日本では、961プロの所属だって……)
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ところで、公演はまだ始まらないの? アタシはけっこう、楽しみにしてるんだけどな。
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あっ、そうです開場時間! プロデューサー、急いでください!
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そ、そうだった! ええと、3人は先に戻って、スタン バイしてくれ。玲音さんと詩花は……こっちに。
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ねえねえ、玲音さん! わたし、あとでサインがほしいで~す♪
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翼!? そんなのずる……。失礼よ?
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あはは、別にいいよ! でも、そうだな。 せっかくだから……。
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キミたちが公演で、アタシを満足させてくれたら サインしてあげる。それでいい?
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ええ~。なんかそれって、 ハードル高くないですか~?
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でも私もサインほしい! 玲音さん、詩花さん、 しっかり観ててくださいね! よ~し、いっくぞ~!
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す、すみません! あの子、良くも悪くも悪気がなくて ……とにかく失礼します! ちょっとまって、未来~!
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……それじゃ玲音さん達は、ここで待っててください。 客席の照明が落ちてから、席に案内しますから。
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玲音でいいよ。敬語とかは苦手なんだ。 詩花と同じように接してくれないと不公平だよ?
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そうかな……まあいいか。じゃあ玲音、今日はどうして わざわざ劇場に? 海外での活動で忙しいんじゃ?
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まあ、忙しいね。 この後すぐロンドンに発たなくちゃいけないし。
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でも、そんなことは今、問題じゃない! そうだろう?
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そ、そう……かな?
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この劇場のことは、前から詩花に聞かされてたんだ。 最近世話になってるんだってね。
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たまに出てもらってるんだけど……お互い様かな。 もちろん、詩花のためにもなってるとは思う。
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でも詩花の公演はお客さんにも好評だし、 それに、他のみんなの刺激にもなってるから。
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でも、知ってる? ここの話をする時の詩花はね。 宝物の話でもするみたいに、顔を輝かせるんだ♪
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ご、ごめんなさい、プロデューサーさん! 私、そういうの顔に出ちゃうみたいで……。
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いや、それはむしろ、とっても光栄な話だよ。 みんなも喜ぶと思う。ありがとう、詩花。
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い、いえ……。 それだけで済めば、よかったんですけど……。
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それでアタシも興味が湧いた。何が詩花の心を 動かしているのか……。今はそれをたしかめたいんだ。
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……わかった。そういうことなら、 未来じゃないけど、しっかり見てもらいたいな。
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玲音の目にどう映るかはわからないけど……あの子達の ステージには、プロデューサーとして自信がある。
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未来も静香も翼も、 絶対に君を失望させないと思う!
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そう……。フフッ、そうだね。 そうでなくちゃ面白くない!
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これはますます、ステージが楽しみだな。 たっぷり楽しませてもらうよ!
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(そして……玲音と詩花が見守る中、 未来と静香と翼のライブが始まった)
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(3人は、プレッシャーを力に変えたのか、 いつも以上のパフォーマンスを見せて……)
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歓声
ワアアァァァ…!
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えへへ、すっごい歓声~♪ アンコール、ありがとうございまーす!
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みんなが盛り上げてくれたおかげで、 わたし達も、すっごく楽しかったで~す! 大好き~!
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歓声
ウオオアアァァァ…!
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それじゃ、最後は3人でこの曲を! ありったけの力で、お届けしますっ!
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歓声
ウオオオオアアアアァァァァァ…!
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あははっ、本当に盛り上がってるね! うん、たしかにこれは、いいライブだ!
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ああ、3人とも本当に……うわ、玲音!? どうしてここに……というか、その格好は一体!?
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決まってるだろう? いても立ってもいられなくなった! それだけだ!
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ご、ごめんなさい! こうなったらもう、お姉さまは 止まらなくて……。更衣室、勝手にお借りしました!
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そ、それはこの際もう別にいいけど!
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ここは本当にいい劇場だね。音響もいいし、 オーディエンスとの距離も近い。心が通い合ってる。
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伝わってくるんだ。キミが彼女たちと一緒に作り上げた ここにしかない、輝きと温もりがある世界……。
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だからこそ……壊したくなる! 試してみない? 今から繰り広げる、このアタシの世界を!
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……今から玲音が、ステージに出るっていうのか? でも、突然言われても、なんの準備も……。
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アタシのチームを好きに使っていいよ。 安心して。彼らは2分でステージを創る!
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……。
選択肢
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わかった。たぶん、こんな機会は二度とない……。 君のチームにも協力してもらうから、よろしく頼む!
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フフッ、決断の早いヒトは好きだよ。 キミはやっぱり有能だね!
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それから詩花にも。悪いけど、未来たちの曲終わりで、 サプライズゲストの影ナレを頼めるかな?
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はいっ、まかせてください。 半分私のせいですし、なんでもやります!
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何かあったら責任は俺が取る。その代わり……玲音! 世界レベルのパフォーマンス、期待してるからな!
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ああ、ただしアタシも容赦はしない。 振り返らない。周りも見ない。誰も待たない。
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ただ全力で、どこまでも加速して駆け抜ける! それが世界の……この玲音のステージだからね!
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