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(貴音のステージが終わった。たくさんの花に
包まれた、微笑ましいステージだったな……)
2
プロデューサー、いかがでしたでしょう。
私の『好き』を、伝えられたでしょうか?
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もちろん、でないと、こんな風に
ここまで聞こえてこないと思うよ。
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これほどの声援……。嬉しいものですね。
皆が、こんなにも私を受け入れてくれて……。
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不安もありましたが……育や路子の言う通りでした。
恐れることなど、何もなかったようです。
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そうだな。俺も、貴音の本心が聞けて嬉しかったよ。
話してくれてありがとう、貴音。
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いえ、お礼を言うべきなのは私です。……自由に歌って
みたい、愛らしい少女のように、花に囲まれて……。
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そして、誰かを恋する気持ちを歌ってみたい……。
そんな私の希望を叶えてくださったこと……。
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私のわがままを聞いてくださったこと、真、
感謝しています。ありがとうございました。
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だから、言ってるだろう?
ワガママを言ってくれたことが、嬉しかったって。
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そう、ですね……。あなた様がそういうお方だから、
私も、わがままを口にできたのでしょう。
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あなた様になら、わがままを言いたい……
きっと受け止めてくださるからと、そう思えて……。
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プロデューサーさん、貴音さん!
おつかれさま……あれ? 貴音さん、顔赤いよ?
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い、いえ、なんでもありません。ステージで
ついつい盛り上がってしまったせいかと……。
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無理もないわね。
とっても素敵なステージだったんだもの。
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うんうん、めっちゃプリティだったよ! めちゃプリ!
でもこれもお姫ちん、ってことだよね♪
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ステージのフィーリングもスピリットも、まさに、
あの映画のフラワーガーデンそのものでしたね!
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なにより、タカネのフェイバリットが、
パーフェクトにエクスプレッションされてましたよ!
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え、えくすぷ……? 今日も難解な言葉ですね。ですが
気持ちは伝わりました。ありがとう、み……路子。
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育は……どうでしたか? 今日の私は、育の思っていた
お姫様とは、少々、違っていたと思いますが……。
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ううん、今日の貴音さんもすごくキレイだったし……。
お花に囲まれるのも、お姫様らしくてすてきだったよ!
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そうですか……それは……。
良かったです……!
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ほら、客席も育と同じ気持ちみたいだ。
貴音、みんなも、もう一回行けるか?
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……。はい、お任せください。
皆の声に応えるのが、永久に変わらぬ私の務め。
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ですが、今日の私はひと味違います。
たとえ皆に求められずとも……。
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私の『好き』を、もっと見ていただくことに
致しましょう! 皆、参りますよ!
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(再び舞台に戻ったお姫様を、歓声が迎え入れる。
新しいワガママ……真実の花を咲かせてもらおう!)