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(律子の公演は無事終わった。今日はこれから、
公演の反省会と、レッスンの予定だ)
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お疲れさまです、プロデューサー。
待ってましたよ。
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お疲れさま! ……あれ、みんなどうしたんだ。
そろそろレッスンが始まる時間じゃ……。
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はい~。みんなで相談して、今日は、
いつものレッスンはお休みにしようと思いまして~。
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ほら、この間の公演のあと、バタバタして
打ち上げもできてなかったじゃない?
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ですので、打ち上げを兼ね、特別野外レッスン……
散策と、食事会をしようかと。
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もちろん、プロデューサーも
一緒に行くよね? 今日は忙しくないんでしょ?
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なるほど、そういう事か……。
もちろん大丈夫だ。行こう!
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ふぅ……風が気持ちいい。こんなふうに外で
過ごすのは久しぶりだけど、来てよかったです。
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そうだな。
日頃の疲れが、吹き飛ぶみたいだよ。
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劇場のキッチンを借りて、サンドイッチ
作ってきましたよ~。みんなで食べましょう~。
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それにしても……律子ちゃん。
公演の時のあのMCって、結局なんだったの?
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律子、ソロの新曲を歌う前、
予定と違うMCしたでしょ。
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「あなたのために歌います」
……たしか、そんなセリフでしたな~。
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それは……もちろん、私を応援してくれる人たち、
見てくれてる人たち。全員のことよ。
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あの時、目の前にいるたくさんの「あなた」に、
たったひとつの思いを伝えてみたくなったの。
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でもでも! 律子ちゃん、なんか怪しい!
本気で恋してる感じの歌い方だったじゃないの~!
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私はプロのアイドルで、歌は本気のラブソング、
ですからね。お褒めに預かり光栄です。あはは♪
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ドキッとしたぞ~。あ、もしかして
自分たちがドキッとしたのって……。
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なるほど。律子嬢のあの発言も、胸をときめかせ、
恋心を感じさせる、技……という事でしょうか。
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(律子の真意が果たして客席にどれだけ伝わったか。
正直なところ、それはわからない。けれど……)
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(その横顔がひとつ大人になったように見えたのは、
気のせいじゃないのかもしれないな……)