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メインコミュ 第 6 話 公演前 2 / 5 パート

そして少女達は立ち上がった

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1
(次の公演に向けてのレッスンが始まった。百合子は ……紗代子と杏奈と、何か相談してるみたいだな)
2
センターをやるなら、自分でも苦手だと思っている ところは、ちゃんと克服した方がいいと思うんだ!
3
たしか百合子は、ダンスが あんまり得意じゃなかったよね?
4
そういえば……レッスンの、時…… 百合子さん……いつも、つまずいてる……ね……。
5
うっ。そ、それは……ダンスというか、 そもそも運動自体があんまり得意じゃなくて……。
6
だったら、なおさら克服しなきゃ! 公演までまだ時間があるし、特訓しよう!
7
と、特訓……。 プロデューサーさんも、そう思いますか……?
8
そうだな。今後のためにも、 苦手なことを克服しておいて損はないと思うけど。
9
そうですよね、プロデューサー! そうと決まれば、さっそく始めよう、百合子!
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わ、わかりました……主人公なのに、 苦手なことから逃げてちゃ、ダメですもんね!
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その意気だよ、百合子! 大丈夫、私達も協力するから。ねっ、杏奈ちゃん!
12
え……杏奈は、別に…………。
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杏奈ちゃん……!
14
……………………。
15
……わかった……。 杏奈……頑張る……。
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紗代子さん、杏奈ちゃん、ありがとう!
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私……必ず、この地獄のような特訓に耐えて、 苦手なダンスを克服してみせますっ!
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え……? じ、地獄……なの……?
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頑張ろうね、百合子、杏奈ちゃん! それじゃあ早速、レッスンルームに行くよ!
20
はいっ!
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(一体どんな特訓を……。 念のため、様子を見に行くか)
22
けど、紗代子さん。 特訓って、具体的にどんなことをするんですか?
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ちょっと待ってください。その前に、どうして私まで、 一緒に特訓することになってるんですか?
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私、次の公演の振り付けを 練習している最中だったんですけど……。
25
協力……する人……。 多い方が、いい……と、思う……。
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うん! その方が、いろんな意見が出て、 きっと特訓も捗ると思うんだ!
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志保、練習の邪魔しちゃってごめんね。 少しの間、付き合ってもらえないかな……?
選択肢
28
志保、俺からも頼む。 百合子達に力を貸してやってくれないか?
29
プロデューサーさん……。いたんですか。
30
はぁ。プロデューサーさんが言うなら、 仕方ないですね。わかりました。
31
でも、私にとって意味がない特訓だったら、すぐに 抜けさせてもらいます。そのつもりでお願いします。
32
あ、ありがとう、志保……!
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それじゃあ、特訓の内容についてだけど…… 私はやっぱり、ダンスには体力が必須だと思う。
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……? そうでしょうか。私は、そうは思いません。 振り付けを完璧に覚える方が、先じゃないですか?
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振り付けを完璧にすれば、ミスがなくなります。 苦手意識をなくすには、一番効率的だと思いますけど。
36
体力づくり? それとも、振り付けを覚える? どっちも、レッスンの基本中の基本だけど……。
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同時に、ふたつのことをやるだなんて…… わ、私、ついていけるかな~……?
38
杏奈、あなたはどう? 何か思いついた?
39
えっと……ダンスゲームで、感覚……掴む、とか……? 最近のは……よく、できてる……から……。
40
ダンスゲームかぁ……。 あんまりやったことないけど、面白そうかも?
41
あの、プロデューサーさん! プロデューサーさんは、何か意見ありますか?
選択肢
42
意見なら、たくさん出てるじゃないか。 俺が付け足す必要はないかな。
43
あとは百合子がみんなと話して、 思うようにやってみるのが一番いいと思う。
44
思うように、ですか……うぅ……。
45
……それって要するに、 何も考えてないってことですよね。
46
い、いやいや。みんなが真剣に考えてるなら、 俺が口を出さない方がいいかなと……。
47
わかりました! それじゃあ…… 今出てきた案、全部試してみよう!!
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えっ。ぜ、全部!?
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特訓だし、主人公にはこれくらい必要だと思う! それじゃみんな、行くよーっ!
50
主人公……そ、そうでした! わかりました! 私、頑張ります!
51
そうして、百合子達の特訓が始まった……
52
はぁっ、はぁっ、はぁっ……!
53
百合子! 走り込み、あと10往復だよ!
54
は、はぃぃ……! って、まだそんなに!?
55
SE
ピコン、ピコン……ブブー!
56
ああっ、ま、またミスしちゃった……! ね、ねぇ、杏奈ちゃん。1回くらいは許し……。
57
ダメ……。特訓……だから…… フルコン……しないと……。
58
フルコンっていっても、 この曲、難しすぎるよ~!?
59
百合子さん。 今度は、サビの部分のステップが間違ってます。
60
えええっ!? ひ、ひとつ覚えたと思ったら、 また違うところを間違えるだなんて……。
61
でも、そうやってひとつずつミスを潰していけば、 最終的にミスはなくなります。
62
わかってるけど……。 うう、気が遠くなるよ~……。
63
うーん。 少しずつ、よくなってきてるとは思うんだけど……。
64
まだ、完璧とは言えませんね。 あと一歩、足りない気がします。
65
……? 百合子さん……? えっと、大丈夫……?
66
はぁ……はぁ……はぁ……。うう……。 しゅ、主人公に……主人公に、ならなきゃ……。
67
百合子、いいから少し落ち着こう。 ……大丈夫か?
68
はぁ……はぁ……。 プロデューサーさん……は、はい……。
69
ちょっと、頑張りすぎちゃったみたいだな。 みんな、休憩にしようか。
70
ご、ごめんね、みんな…… 私のせいで、特訓を止めちゃって……。
71
ううん。それより私達こそ、 百合子のペースをちゃんと見てなくて、ごめんね……。
72
レッスン中の休憩は大事なのに、 それを忘れてしまうなんて……すみませんでした。
73
謝らないで、志保、紗代子さんも…。 みんな私に協力してくれてるんですから。
74
はぁ……。
75
百合子さん……?
76
こんなに協力してもらってるのに、ちっとも 成果が出ないなんて。なんか落ち込んじゃうなぁ……。
77
やっぱり、私みたいな平凡な子に、主人公は 難しかったのかな?なんて。あはは……。
78
百合子、それは……。
79
それは、違うんじゃないですか?
80
えっ? し、志保……?
81
すごい主人公なんて、結果論だと思います。だって 主人公って、最初はだいたい弱いじゃないですか。
82
百合子さんなら、よく知ってるんじゃないですか。 そういう、お決まりのパターンみたいなのとか。
83
あっ……う、うん。 そうだけど……。
84
だったら、弱音をはくのは早いと思います。 主人公を目指してるんじゃなかったんですか?
85
あ……。
86
……百合子さん……ゲームも、同じ……だよ……。 最初は、みんな……レベル1……。
87
百合子さんは、まだ……ゲームオーバー、に…… なってないと……杏奈、思い……ます……。
88
志保……杏奈ちゃん……。
89
そうだな。 百合子、この前、みんなと小説の話をしてただろ?
90
百合子は、今回の公演の主人公なんだ。 与えられた使命を、乗り越えなくていいのか?
91
…………。
92
私……まだ、自信なんかありません。 でも、ひとつだけ、思い出したことがあります。
93
どんな困難が襲ってきても……私の好きな主人公は、 最後まで絶対に諦めなかったっていうことです!
94
そうだな。 だから主人公は、主人公なんだ。
95
はい。主人公が諦めたら、物語が終わってしまいます。 だから私は、絶対に諦めちゃダメなんです。
96
百合子……!
97
百合子、さん……。うん……!
98
みんな! 私、もう弱音なんかはきません! だから次の公演、絶対に成功させようね!
99
あのっ……私のこと、助けてくれますか? プロデューサーさん!
100
ああ、もちろん。 百合子が主人公のステージを、みんなに見せよう!
101
はい! みなさんの元に、届けてみせます! 私が描くステージ……私の、物語を……!
102
あっ。で、でも! 私ひとりの力じゃ、 公演を成功させるなんて絶対に無理だから……。
103
紗代子さん、杏奈ちゃん、志保…… どうか私に、力を貸してください!
104
もちろんだよ! 私は百合子が諦めないなら、 どこまでだって協力するよっ!
105
そうですね。乗りかかった船って言いますし…… ここでやめても、なんだか居心地が悪いですから。
106
杏奈も……頑張る……。 百合子さん……一緒に、頑張ろう……!
107
みんな……ありがとう!
108
(物語の主人公に仲間がいるように、 百合子にも、こんなに頼もしい仲間がいる)
109
(公演の先に、百合子が何を見つけるのか…… 次の章を楽しみに、ページをめくろう!)
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