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(次の公演のセンターは恵美に決まった。
レッスンも始まったけど、調子はどうかな……)
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わん、つー、すりー、ふぉー!
恵美ちゃん、遅れてるのですよ!
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わ、わかってるってば~!
足がついてこないんだって……ううっ。
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メグミ、難しく考えない方がいいヨ~。
リズムに合わせて……ワン、ツー、スリー、フォー♪
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ねっ? こんなカンジでやればいいんだヨ♪
あっ、手と足は、指先まで意識してネ!
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うぅ……まつりもエレナも、簡単に言ってくれるな~。
えーっと……ワン、ツー、スリー、フォー!
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そうそう、恵美ちゃん、いい感じなのです♪
この調子で、ぱわほー!にいくのですよー!
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あっ、プロデューサー。
もー聞いてよ、超タイヘンなんだから~!
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プロデューサーさんが来たなら、
仕方がないのです。みんな、休憩にしましょー!
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ハーイっ♪ ティータイムだネっ。
ドリンク、ドリンク♪
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ねえ、プロデューサー。
アタシ達のレッスン、どうだった?
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順調そうに見えたけど……何か問題があるのか?
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プロデューサーさんも言ってください。
恵美ちゃんは、心配性過ぎるのです。
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恵美ちゃんのセンターを楽しみにしている人だって、
いるのですよ? もっと堂々とするのです!
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そ、そうなんだけどさ~。
ちゃんとできるか、自信なくって……。
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そうだな……恵美は自分がセンターのライブを、
どんなライブにしたいと思ってる?
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へっ? ど、どんなライブ……?
んー、そこは特に考えてなかったかな……。
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あ、でも、盛り上がるライブにしたいと思ってるよ!
やっぱお客さん達には、楽しんでほしいし……。
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って、アタシなんかにできるかどうか、
わからないけどさっ。あはは……。
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いや、いい目標じゃないかな。
ステージを楽しんでもらう事が、一番大事だから。
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そうなのです。恵美ちゃん、もっと自信を持つのです。
ね、プロデューサーさん?
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ああ、今回は恵美がセンターなんだし、
どんどん前に出ていった方がいい。
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前にか~……。そだね、あんまり得意じゃないけど、
アタシなりに頑張ってみるよ。
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メグミ、きっと大丈夫だヨ!
お客さんもワタシ達も、楽しいのが1番だって思うナ。
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それに、ワタシ達のダンスを見たら、
お客さん達だって、踊りたくなっちゃうハズだヨっ♪
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にゃははは、みんながノリノリで
踊っちゃうライブか~。いいね、それ♪
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そうと決まれば、レッツダンスだヨ!
メグミ、マツリ! ワタシについてきてっ♪
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はいほー! 休憩は、終わりなのです。
ノリノリなライブ目指して、レッスン再開なのです!
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ンー、ダンス楽しかったネ!
レッスン、あっという間に終わっちゃったヨ~。
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はぁ……もう、エレナには敵わないなぁ~。
アタシは、ついていくのがやっとだったっての!
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でも、いい感じになってきたのです。
この調子で、本番まで頑張りましょー!
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(終始、笑顔の絶えないレッスンだった。
この調子なら、本番も……)
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え? プロデューサー、どしたの?
何か、ヘンな顔してない?
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ヘンな顔……いや、俺の顔の話はいいから。
それより恵美、もしかして疲れてるのか?
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アタシ? あは、確かにちょっと疲れたけど、
ダイジョブだよ。お水飲んだら、復活したしね。
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ワタシとマツリはそろそろ帰るけど、
メグミはどうする?
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いや、恵美はちょっと用事があるから残ってくれ。
ふたりとも、お疲れさま!
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わかったヨー。じゃあワタシとマツリは先に帰るネ。
メグミ、プロデューサー、バイバーイ!
49
恵美ちゃん、プロデューサーさん、
また明日なのです♪
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うん、また明日! ふたりとも、
レッスン付き合ってくれてありがとね~!
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……で、プロデューサー。
アタシに用事って、何?
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そうだな。
その前に……ちょっと場所を移そうか。
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たっだいま~。って、まだ家じゃなかったね!
にゃはははは。
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ん? でもアタシ達アイドルにとって、劇場は
ホームっていうよね。つまり、家みたいなもの……?
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それじゃやっぱり、ただいまでよかったのかもね!
なんか、いい匂いして落ち着くし! にゃははは……。
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な、なに? どしたの、プロデューサー。
アタシの顔、何かついてる?
59
恵美、本当に大丈夫なのか?
何か心配なことがあるなら、遠慮なく言ってほしい。
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え? やだな、そんなマジになっちゃって~。
心配なコトなんて、別に……何もないって。
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あ……お、お帰りなさい、恵美ちゃん、
プロデューサーさん……。
65
可憐、お疲れさま。
仕事はもう、終わったのか?
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は、はい、なんとか……。あの、め、恵美ちゃん……
この後、時間あるかな……?
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アタシ? うん、プロデューサーと
話をする以外、特に用事はないけど……。
68
よかった……。あ、あのね……家から、
は、ハーブティー、持ってきたんだ……♪
69
よかったら……一緒に、お茶でもどうかなって……。
プロデューサーさんも、よかったら……。
70
ありがとう。
せっかくだから、いただこうかな。
72
うん……か、カモミールと、ペパーミントの、
ブレンド……疲労回復の、効果があるから……。
73
これで……レッスンの疲れ、少しでも……
と、取れるといいな、って……。
74
へ~、そうなんだ! あ、もしかしてそれ?
さっきから、いい匂いしてるのって。
75
う、うん……。
えっと、迷惑……だったかな……?
76
迷惑なワケないって! 可憐、アタシのために
持ってきてくれたんでしょ? ありがと!
77
えへへ……よ、よかった……。わ、私、エレナさんと
違って、ダンスはそこまで得意じゃないから……。
78
他のことで、何か……め、恵美ちゃんの役に
立てたらって……考えたんだ……♪
79
可憐……なんでそんなに、
アタシなんかのこと心配してくれるの……?
80
え? だ、だって……。恵美ちゃんこそ、私のこと……
いつも、励ましてくれるでしょ……?
81
私、できないことばっかりだけど……恵美ちゃんに、
励ましてもらって……すごく、頑張れてるんだ……♪
82
だから……わ、私も、ちょっとくらい、
何かできたら……お、お返しになるかなって……てへ。
87
あ、あれ……お、おかしいな……。
こんなつもりじゃなかったのに、あは、あははは……。
89
ハーブティーのいい匂いで、気が緩んじゃったのかな?
ふたりともごめんね、今のナシ! 何も見なかった!
90
恵美……無理しなくていいんだ。さっきだって、
ため息をついてただろ。何を気にしてるんだ?
91
うう、プロデューサー……
今、それ言うなんて、ヒキョーだよ~。
93
……プロデューサー……可憐……。
あのね、アタシ……。
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プロデューサーに、恵美がセンターだって
言われた時……ちょっとだけ、怖かったんだよ~……。
96
も、もちろん、選んでもらったのはすごく嬉しいよ?
でもさ、それとは全然関係なくて……。
97
センターって、言ってみればライブの主役じゃん?
ライブを、絶対に成功させなくちゃいけないんでしょ?
98
絶対ってことはないけど……センターとしての
責任みたいなものは、みんな感じているだろうな。
99
そんなコト考えてたらさ、アタシなんて、まだまだ
アイドルじゃヒヨッ子なのにって思っちゃって……。
101
……め、恵美ちゃん……。
恵美ちゃんは、ひとりじゃないよ……!
103
わ、私が、振り付けが覚えられないって言った時……
恵美ちゃん、一緒に練習しようって言ってくれて……。
104
恵美ちゃんは、いつも……え、笑顔で、
私のこと、引っ張ってくれて……だから……。
106
だから……ライブ、絶対に成功させようって……
私……恵美ちゃんに、恩返ししなきゃって……。
107
わ、私なんかが、恵美ちゃんに……
何ができるのかなって、思うけど……。
108
でも、大丈夫……プロデューサーさんだって、
いるんだもん……ひ、ひとりじゃないよ……。
109
そうだな。俺もいるし、みんなもいる。
だから大丈夫だ、恵美。
110
安心して、センターで暴れてこい!
俺達が、ちゃんと支えてやるからな。
112
へへ……ありがと、ふたりとも!
なんか、元気出てきたよ!
113
本当? え、えへへ、よかったぁ……。
ライブ、みんなで頑張ろうね……?
114
うん!
アタシのほうこそ、よろしくね、可憐!
115
(そう、ひとりじゃない。エレナ、まつり、可憐……
みんなが、恵美の背中を支えてくれてる)
116
(それに気づけたなら、もう大丈夫。恵美はきっと、
最高のステージをお客さんに見せられるはずだ!)