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(エレナ達の公演本番まで、あと3日。レッスンは
順調らしいけど、みんなの様子はどうかな……)
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プロデューサーさん、お疲れさまです~。
プロデューサーさんも、お散歩ですか~?
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いや、今日はこれからエレナ達の様子を見に行こうと
思っているんだけど……美也と琴葉は、散歩なのか?
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いえ、散歩ではなく……私たちも、エレナのところに
行こうと思ってたんです。一緒にレッスンしようかと。
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そうなんです~。お散歩は、ついでなんですよ~。
ふふふ。
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なんだ、そうだったのか。
なら、これから一緒に……。
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あちゃ~、なんでやろ? どうしても40回の壁が
越えられへん……もう1回! もう1回やらせて!
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ウフフ、だめよ奈緒ちゃん! 次は私の番なんだから。
今度こそ、劇場のリフティング女王はもらったわっ!
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みんな、何があったんだ! 無事か!?
……ん?
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そんな……どうしてレッスンルームに
サッカーボールが転がって……。
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あっ、コトハ、ミヤー! プロデューサーも、
みんなで一緒にリフティング対決しようヨ!
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お~、それは楽しそうですね~。
腕が……いえ、足が鳴りますよ~。むふふ。
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だ、ダメよみんな! いくら広いからって、
レッスンルームでサッカーボールを蹴るのは禁止!
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そうなノ? でも、野球はダメって書いてあるケド、
サッカーは書いてないヨ?
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そうだけど……プロデューサー、すみません。
私がサッカーのこと、書いておかなかったから……。
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いや、そういう事じゃないと思うが……。エレナ、
野球もサッカーも室内では危ないからダメだぞ。
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ハーイ、ごめんなさい。今度から気を付けるネ、
プロデューサー、コトハ!
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ううん、わかってくれたならよかった。
エレナやみんなが、ケガをしたら危ないし……。
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禁止されてもうたら、しゃあないな!
リフティング勝負はおあずけってコトで……。
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仕方ないわね。でも『女王』と名がつく以上、絶対に
負けられないわ! ね、プロデューサーくん!
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「ね」じゃなくて、莉緒は一緒に遊んでないで、
ちゃんと止めてくれないと……。
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だって~。若い子たちがはしゃぐ姿を見てたら、
負けられない!と思っちゃって、つい……。
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次は頼むぞ! ところで、今日のレッスンだけど……
エレナ、どうしたいとかあるか?
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う~ん……じゃ、今日は外でレッスンしたいナ♪
すっごくいいお天気だしネ!
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いいですね~。広い空の下で、
歌ったり踊ったりしたら、きっと気持ちいいですよ~。
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確かに……環境を変えて、気分転換を取り入れるのも
いいかもしれませんね。効率が上がりそうです。
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でしょ? それに外なら、サッカーもできるしネ!
それじゃみんな、行くヨー! レッツゴー♪
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え? さ、サッカーじゃなくて……
エレナ、待って……!
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ん~♪ やっぱ、外に出てきて正解やんな!
今日の天気は、中にいたらもったいないわ~。
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あ、見てください~。
あっちに、ちょうちょが飛んでいますよ~。
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ミヤ、そっちじゃないヨ!
公園はこっちだヨー!
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なんと~。あのちょうちょは、
公園には行かないんですね~。残念です~。
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ンー……あ、そうだ!
プロデューサー、ワタシと手をつなご♪
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それは、ワタシがみんなと手を繋ぎたいからだヨ♪
ほら、ミヤも! こっちこっち~♪
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ほな、右手はエレナにゆずるから……
プロデューサーさん、私は左手お願いします♪
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楽しそうですね~。
わたしも参加させてください~。
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あら、プロデューサーくんのお隣争奪戦?
面白そうじゃない! お姉さんも負けてられないわ♪
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いや、だから莉緒は、
乗っからないで止めてくれないかな?
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コトハも、プロデューサーと手をつなご!
ほらほら、早くこっち来てヨー♪
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えっ!? わ、私は、そんな……
プロデューサーと、手をつなぐだなんて……!
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……よし、もういい、わかった。
こうなったら……。
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やったー!
エヘヘ、プロデューサー、だーい好き♪
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まあ、減るもんじゃないし。最高のステージにするため
に、みんなで手を取り合って進むと思えばいいよ。
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さすが、プロデューサーは
ワタシのプロデューサーだヨ♪ そういうコトっ♪
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大事なのは、ハートだと思うんだヨ。みんなのハートを
ひとつにしてとびきりスペシャルなライブにしようネ!
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……そうだな。
みんな、今度の公演、心をひとつにして頑張ろう!
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(たまには、外でレッスンするのもいいものだな。
まあ、後半は結局サッカーになってしまったけど……)
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あっ、プロデューサー!
やっぱりまだいたんだネ♪ お疲れさまだヨ。
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あれ? エレナ、今帰りなのか?
みんな、とっくに帰ったのに……。
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ワタシはネー、本番の段取りを確認してたノ!
今日のレッスンで、気づいたコトがあったからネ。
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プロデューサーも、今から帰るんでしょ?
駅まで一緒に帰ろうヨ!
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ハーイ、それじゃ、手をつなぐヨ♪ ギューッ♪
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エレナは、本当に手をつなぐのが好きなんだな。
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エヘヘ♪ だって、これなら迷子にならないでしょ?
それに、はぐれたら、ひとりになっちゃうもん……。
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……?
エレナは、誰かとはぐれたことがあるのか?
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あのネ、プロデューサー……。ワタシ、日本に
来てすぐのころ、迷子になっちゃったことがあるノ。
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初めての日本がうれしくて、あちこちのぞいてたらネ。
いつの間にか、全然知らないところにいたんだヨ。
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言葉も通じなくて、すごく怖かったノ。
だからネ……。
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ああ、そうか。
だからエレナは、誰かが迷子にならないように……。
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うん♪ そうなノ、みーんなと手をつなぐノ!
劇場のみんなとも、ファンのみんなともだヨ!
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そうしたらワタシもプロデューサーも、
絶対、迷子になんかならないでショ?
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ああ、頼む。俺も、もしエレナが迷子になったら……
その時は、一番に駆けつけるからな!
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うんっ♪
ワタシ、プロデューサーを信じてるヨ!
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あ……でも、ワタシの小さい頃の話は、コトハ達には
ナイショだヨ? 恥ずかしいからネ、エヘヘ……。
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(エレナはひとりの寂しさや心細さを知っているから
こそ、みんなの笑顔を輝かせることができるのかもな)
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(本番公演、エレナの笑顔がステージに
どんな魔法をかけるのか、今から楽しみだ!)