1
プロデューサーくんのバカ! カバ! おたん
こなす~! うぅっ、このおいしいの、おかわり~っ!
2
莉緒ちゃん、今日は最後まで付き合うから、
みんなでいっぱいお話しましょう、ね?
3
確かに今日のプロデューサーは、莉緒ちゃんに
いつもよりちょっと厳しかった気がしたけど……。
4
心配することないわ。莉緒ちゃんには、私も歌織ちゃん
もついてるから。きっとなんとかなるわよ!
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くすん。ありがとう、歌織ちゃん、このみ姉さん……。
うう~、ふたりとも大好き~!
6
あ、ありがとう、莉緒ちゃん。
私達も、莉緒ちゃんが大好きよ?
7
うん……ほんと、ありがとう……。
それにくらべて、なんなのよアイツ~!!
8
ま、まあ、落ち着いて落ち着いて……。
あ、ほら、こっちの果実酒もおいしいわよっ。
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私、あんなに頑張ってボディを磨いてたのに……。
人の話も聞かないで……ひどいわ……。
10
そうね……。私、莉緒ちゃんはセンターに選ばれてから
本当に、日に日に綺麗になっていってたと思うの。
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プロデューサーさんも、それは分かってたと
思うわ……。だから落ち込まないで、莉緒ちゃん。
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プロデューサーくんって、やっぱり……
私に女の子の魅力、感じてないのかな……?
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足の爪の先まで、こだわって頑張ってるんだけど……。
な~んにも感じてなかったりするのかな……。
19
ああ~ん、もう!
今日は食べちゃう! 飲んじゃうんだからー!
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はーい! ポテトのチーズ焼きとジューシーメンチと、
タルタルカキフライを3人前! 今すぐ持って来て~!
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ちょっと莉緒ちゃん、そんなには……!
す、すいません、今のキャンセルでお願いします!
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もう、莉緒ちゃん、しっかりしなさい! さっきから
なんだか、フラれていじけちゃった子みたいじゃない!
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だって~! ねえ、このみ姉さん、
私に何が足りないの?
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露出? ムネ? だったら、もうちょっと
寄せて上げられないこともないんだけど!
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う~ん……。
そういうことじゃない気がするのよね……。
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そうね……。
プロデューサーさんは、こう言ってたもの。
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そう、そこにヒントがあるはず。
セクシー不足とかじゃなくてね。
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もっと歌のレッスンをしろってこと……? ぐすっ。
わかんないけど、そういうことならやるしかないわ…。
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ふたりとも、お願いしていい? こうなったら、
ふたりにいっぱい歌のレッスンをつけてもらって……。
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すっごいセクシーボイスを手に入れて、絶対に
プロデューサーくんを見返してやるんだから!
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レッスン……するのは、構わないけど……。
でもね、莉緒ちゃん。
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プロデューサーさんの、あの言葉……。
ただ上手に歌って欲しいってことじゃないと思うの。
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だって莉緒ちゃん、もう充分に歌は上手だもの。
だから、もっと上達するとかじゃなくて……。
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なるほどね。だからプロデューサーは、
莉緒ちゃんと気楽に話ができる私達を指名して……。
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え? あ、あの、ふたりとも……
何、どうしたの?
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安心してね、莉緒ちゃん。今日は私達、ちゃんと
最後までお付き合いするから。ゆっくり話しましょう♪
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まさか、昨日の今日で、朝から呼び出されるとは……。
莉緒、話っていうのは?
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あの……。あのね、プロデューサーくん。
昨日言われたこと、私、考えてみたの。
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考えてみたっていうか、このみ姉さんと歌織ちゃんの
お世話になったって感じだけど……。
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それでね……。
あ、そうだなって、思ったことがあって。
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私……ステージの上から、ファンのみんなの目……
ひとりひとりの目をちゃんと見て、歌いたいなって。
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気持ちを、きちんと歌に込めて……。みんなのことが
大好きっていう思いとか、ちゃんと届けなくちゃね。
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まあ、話っていうのは、これだけなんだけど。
あの……。
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よかった~! もう、全然違うって言われたら
どうしようかと思ってたの! はあ~。
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そうよね。私、セクシーにセクシーにって、
そればっかり考えてたけど。
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アイドルはまず最初に、ステージで歌って踊って。
みんなに想いを届けなくちゃね!
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ああ、セクシーなのが悪いわけじゃないよ。
ただファンを魅了する前に……。
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ファンにしっかり、莉緒の想いを届けてほしい。
そう思ってたんだ。
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うん……そうよね。
大事なコトなのに……ごめんね、忘れちゃってて。
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でも、どうして最初から教えてくれなかったの?
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教えるっていうのも違うというか……やっぱり自分の
道は、自分で見つけてほしいんだ。だって……
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莉緒がどんなアイドルになりたいか。
最後に決めるのは俺じゃなくて……莉緒だから。
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それに、このみさんと歌織さんがいれば、
まあ、なんとかなるかなと。
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あ……。あ~、そういうこと! なるほど、それが
プロデューサーくんの本音ってわけねっ?
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フーンだ。いいわよ。どうせ私は、
ひとりじゃなんにも気づけない女ですよ~だ。
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あ、いや、そうじゃなくて! あのふたりがいれば、
いろいろ話も広がると思って……!
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大丈夫、わかってるってば。
それに実際、あのふたりのおかげだったから。
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ホント、感謝よね! 今度1杯……
だけじゃなくて、10杯ぐらいおごらなくちゃっ。
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そうか……ほどほどにな?
でも、俺もみんなには感謝してるんだ。
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仲間がいるからこそ、ひとりひとりが成長できる。
劇場の強みだよな、こういうのって!
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ふーん……。フフッ、そうね! それが、
プロデューサーくんの劇場だもんね♪
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それじゃ……ねえ、プロデューサーくん?
あともうひとつ、教えて欲しいんだけど。
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あのね。プロデューサーくんは私に……
女の子の魅力、感じてくれてる?
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私、露出とか胸とか足りてなかったりしてない? もう
ちょっと、寄せて上げられないこともないんだけど!
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だ、大丈夫、足りてる! それはそれ、これはこれで
女の子の魅力もいろいろあるけど、充分足りてるよ!
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ホント? キミは私の全部で、ホントに……
ドキドキしてくれてる?
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してるよ。莉緒にはいつも、ドキドキさせられてる。
……アイドルとして、まぶしいくらいだからな!
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ま……、いっか。じゃ、今度の公演で、
もーっとドキドキさせてあげる♪
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見ててね。私、アイドルとして思いっきり輝くから。
それから、ひとりの女の子としても。
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うん、あんまりそう思ったことなかったけど……
実は私って結構、欲張りなのかも。……ウフフっ♪