2
え、あ、う、うんっ。
何? 亜利沙ちゃん……?
3
ありさ、正統派アイドルちゃんの
研究をすることに決めました!
4
春香さんのデータはここにゴマンとあるので……
ムフフ♪ 次は雪歩ちゃん、ご協力をっ!
5
ふえっ? な、なんだかよくわからないけど。
わ、私で本当にいいのかな……?
6
当たり前ですぅっ!! 雪歩ちゃんといえば正統派!
優しく可憐で笑顔はエベレスト級!
7
ええっ、買い被りすぎだよぉ……。
プロデューサー……?
8
雪歩、これも可愛い後輩のためだ。どうか、
しばらく我慢……じゃなくて、協力してくれないか。
9
は、はい……。あんまり、自信ないですけど……
それで、亜利沙ちゃんやみんなの役に立つなら……。
10
ムフゥーっ!!
雪歩ちゃん、ありがとうございますーっ♪
11
ムフ、ムフフ……♪ これでしばらく雪歩ちゃんに
密着できる……む、ムフぅっ! 役得!
13
はっ!? も、ももも、もちろんですぅっ!
任せてくださいっ!!
14
ねえねえ、ありさ! たまきもやっていい?
すっごくおもしろそう!
15
もちろんです、環ちゃん!
環ちゃん、杏奈ちゃん、がんばりましょうね!
18
(今日は、雪歩に単独の取材が入っている。
オカルト系の雑誌だが……)
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あれはたしか、劇場でライブが終わった帰りでした。
なにげなく、夜空を見上げたら……。
20
フム。つまりそこに、アレが浮かんでいたと。
葉巻型の未確認飛行物体……ですね?
21
は、はい。葉巻型かどうかはわからないですけど、
たしかにあれは、未確認飛行物体でした……。
23
(亜利沙……記者さんより熱心に
メモをとっているな……)
24
なんだかそういうの、よく見てしまうんです。
私、ヘンでしょうか……? ぐすっ。
25
ムフッ! 涙目の雪歩ちゃんも可愛いですっ!
これはシャッターチャンスっ!!!
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いいねーいいねー! 雪歩ちゃん!
次は、こういう感じのポーズもらえるかな?
31
ありさ、たまきも! たまきもやりたいっ!
パシャパシャしたいぞー!
32
あっ……。環ちゃん……
ダメだよ、亜利沙さんのジャマ、したら……。
33
でも、亜利沙さんも……
雪歩さんの、ジャマになってる……かも……?
35
ワン、ツー! スリー、フォー!
はぁ、はぁ……。
36
ムフー! 雪歩ちゃんの努力する姿、輝いてますーっ!
真剣な眼差し、飛び散る汗! す、素晴らしい……!
40
亜利沙!
なーんか、面白いことやってるみたいじゃない?
41
あ! 律子さん大センパイ! そうなんです、
ありさ、すごい発見をしちゃいまして……。
42
正統派アイドルちゃんに必要なコトを研究するため、
雪歩ちゃんに密着取材してるんです!
43
改めて考えると、正統派アイドルちゃんは奥が深く……
春香さんと雪歩ちゃんの違いとは? むむむ……。
44
あら、面白そうなテーマね。同じ正統派でも、春香と
雪歩の違いか…。その視点で考えたことはなかったわ。
45
例えばですね、こういう方向なんかが……。
ゴニョゴニョ……。
46
ああ、なるほどね。じゃあ、こういうのはどう?
ゴニョゴニョ……。
49
雪歩? どうかしたのか。
あ、もしかして……。
50
ここのところ、亜利沙ちゃんが気になっちゃって、
お仕事に集中できません……助けてください~っ!
51
そうだよな……。ごめん、今までよく頑張ってくれた。
亜利沙の取材は、ここまでにしてもらうよ。
52
はい……。
お役に立てなくて、すみません……。
53
いや、十分だ。それに亜利沙も、もう研究というより
ただのストーカーみたいになってきてたし……。
54
亜利沙。雪歩のスト……正統派アイドルの研究は、
もう十分だよな? 取材は、今日で終わりにしよう。
55
ええっ!? そ、そんな! まだです!
ありさ、まだやりたいですぅ~っ!!
56
ダメだ。何より、そろそろ亜利沙には
次のフェーズに移って欲しいんだ。
58
うん。他のアイドルの研究は、
一旦おしまいにして……。
59
これからは、亜利沙自身のことを
研究してくれないか?
61
亜利沙のいいところも、たくさんあるからな。
自分では、どこだと思う?
62
ええっ!? そ、そんなの、おこがましいというか、
そもそも……と、特にない、というかですね……。
64
そうね。亜利沙は誰よりも、アイドルっていう存在に
ついて考えてるんじゃないかしら。分析力があるわね!
65
ひえっ!? な、なんか律子さんにいきなり
そんなコトを言われますと……あうあう。
66
たまきも、ありさのいいトコ、知ってるぞ!
ありさはおもしろい! ありさと遊ぶと楽しいっ!
68
亜利沙さん……ダンスの、レッスンのときは……
真剣な顔、してる……ね。……ちょっとだけ……。
69
杏奈も、ダンス……あんまり、得意じゃないけど……。
亜利沙さんも、やってるから……頑張ろう、って……。
71
ほら。みんな、亜利沙のいいところをちゃんと
知ってるんだ。自分の研究になっただろう?
73
あ、あのね、亜利沙ちゃん。
私も、亜利沙ちゃんのいいところ知ってるよ……?
74
亜利沙ちゃんは、アイドルみんなに優しくって……
私のことも、たくさん、応援してくれるし……。
75
や、優しいなんてそんな……当たり前ですよぉ~!
だってアイドルちゃんは、奇跡のたまものですし!
76
えへへ。でも私が奇跡なら、亜利沙ちゃんだって、
その奇跡のうちのひとりなんだよ?
77
や、ありさはそんな!
ありさは雪歩ちゃんとは違いますよ~!?
78
違わないぞ。もう亜利沙を応援してくれてる
ファンだっていること、知ってるだろ?
80
亜利沙がアイドルに向ける想い……。
亜利沙も、しっかり受け取らないと。
81
ひぃ~っ!? そ、それを言われると……くうっ……。
あ、ありさがアイドルって、本当でしょうかぁ!?
82
亜利沙さんも……劇場の、アイドル……でしょ……?
なんで……そこ、疑うの……。
83
だ、だって杏奈ちゃん! ああ、ありさが……
ありさが、みんなと同じ、アイドルちゃん!?
84
あの奇跡の、超常現象的な、至高の存在……
そんなアイドルちゃんたちと同じだなんて、そんな!?
85
プロデューサーさぁん!
ありさがアイドルちゃんって、本当ですか!?
91
……。
ありさが……ありさも、アイドルちゃん……。
92
ということで。次の公演のセンターは、
亜利沙に任せるぞ。
94
えっ?
プロデューサーさん? せ、センター?
97
よかったね、亜利沙ちゃん!
私も応援するから、頑張ってね!
102
(理解がまだ及んでいない気もするが……
亜利沙なら、すぐにわかるだろう)
103
(すべてのアイドルの憧れ、センター!
そこに立てるのは、紛れもないアイドルだけだ!)