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(さあ、いよいよレッスン開始だ。
麗花らしいパフォーマンスを期待しよう!)
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いらっしゃーい! スポドリ冷えてるよ♪
みんな、じゃんじゃか持ってってね!
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あっ、プロデューサーさんも1本どうぞ!
スポドリデューサーさんですね! ふふっ♪
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ああ、ありがとう……
というか、これからレッスンでいいんだよな?
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そうですよ! レッスンの前にも後にも、
たっぷり水分補給しちゃってくださいね♪
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なるほど……。よし、しっかり水分補給して、
3人とも麗花のサポート、しっかり頼むぞ!
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北上さんはライバルですが、同時に大切な仲間です。
強力助っ人の私におまかせください。キリッ。
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そうそう! 茜ちゃんという最強の助っ人が
いるんだから、公演は大成功間違いなしだよ!
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どうしたもこうしたもありません。
もう少し、落ち着いて考えてください。
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北上さんは歌もダンスも、本当にお上手です。
ですから、その……。
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私が一緒に出ても、お役に立てないどころか、
足を引っ張ってしまうだけではありませんか?
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私、登山が趣味だから足腰にはすごく自信があるんだ!
だから引っ張られても、簡単には転ばないよ?
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い、いえ、本当には引っ張らないと思います。
思いますが、でも……。
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白石さん。
今から怖気づく必要はありません。
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プロデューサーの言うとおり、
白石さんも、我々強力助っ人のひとりです。
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そうそう! なんといっても茜ちゃんたちは、
麗花ちゃんより先にセンターに立ってる先輩だからね♪
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先に、センターに……?
あっ。では、この助っ人の人選は、そういう……?
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北上さんの魅力は、自由さです。その持ち味を活かす
ために、脇をセンター経験者でしっかりと固める。
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それが今回の作戦だと、私は推測しました。
合っていますか、プロデューサー。
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ああ、その通りだ。ステージの上では、センター
経験者だからこそわかる事が、たくさんあると思う。
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みんなには、経験者の立場から
麗花をフォローしてやって欲しいんだ。
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経験者……。わかりました。
でしたら確かに、多少なりとも分かることもあります。
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それならそうと、もっと早く言ってください。
そしたら、お騒がせしなくて済んだものを……。
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はは、ごめんごめん。
まあ、そういうわけだから、任せたぞ、みんな!
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そっか~、そういうことだったんですね。
ふふっ、頼もしいな! 頼もしトリオですね♪
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じゃあじゃあ、私はできるだけ自由に、
歌ったり踊ったり休んだりしますね! ラララ~♪
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ちょっと待ったー! 麗花ちゃん、自由に
歌う前に、することがあるんじゃないかニャ?
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すること……?
あっ、わかった! 自己紹介だね!
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私、北上麗花っていいます♪
20歳の牡牛座で、最近のマイブームは~♪
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おおーっと! そこから始めちゃうとは、
さすがの茜ちゃんもビックリかなー!
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そうだ! 本番のライブでも、
自己紹介を取り入れるっていうのはどうかな?
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……自己紹介なら、普段の公演でもしてるよね?
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ううん。私たちじゃなくて、
お客さんに自己紹介してもらうの♪
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お客さんかー。人数が多すぎて、
公演時間内に終わらないんじゃないかなー?
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電車がなくなって、
帰れなくなっちゃう人が出てくるかもよ?
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そっか、残念……。あっ、じゃあお客さんのために、
劇場の前にテント村を作っちゃうのはどうかな?
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この流れは、想定していませんでした。
さすがは北上さんです。……負けられないぞ。
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北上さん。劇場の前にテント村を作るのは、
いかがなものかと思います。
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おお! ツッコミが追いつかない茜ちゃんに、
強力な助っ人が!
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数日かかるのであれば、仮設住宅を設置しましょう。
もちろん、お風呂とトイレ完備です。
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と思ったらボケ側だったー! ボケとツッコミの
バランス悪すぎない? 茜ちゃんピンチじゃない!?
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どうかしたのか、ではありません。
そんな悠長に構えて、貴方は不安ではないのですか。
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わかりませんか。先ほどから私だけ、
みなさんの会話についていけていません。
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ま、まあ、そうだろうな。
でも紬は、無理についていかなくても……。
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これでは、本番でも……みなさんの自由の、
足かせになってしまいかねません。
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ましてや、北上さんのセンター公演の
助っ人だなんて……私にはやはり、荷が重いです。
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センター経験者は、他にもいます。
ですから……。
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えーっ?
でも私は、紬ちゃんと一緒がいいな!
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私と……。北上さん、どうして……。
もしかして、まだパンダユニットに未練が?
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紬ちゃんが、とっても真面目で頑張り屋さんで、
とーっても一生懸命だからだよ!
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私、紬ちゃんと一緒なら、思いっきり
空に飛び出せるんじゃないかな?って思うんだ♪
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空に飛び出せる……。
白石さんのおかげで、地に足がつくというわけですね。
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……足場があってこそ高く飛べるし、
飛んだ後は着地もできるだろ?
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3人の話についていけない紬だから、いいんだよ。
麗花だけじゃなくて、みんなの足場として。
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つむりん! 茜ちゃんは優秀で可愛くて天才だけど、
この状況じゃツッコミが追いつかないんだよね!
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だからつむりんは、茜ちゃんと一緒にツッコミやろう!
というか、やって! お願いっ!
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白石さん。
こう見えて北上さんは、とても手強いです。
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ですがその分、挑みがいがあると思います。
白石さんの冴えたツッコミ、期待してます。ぐっ。
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紬ちゃんは、私と一緒にステージに立つのはイヤ?
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そ、そんなことありません!
イヤではありません、決して。
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よかった♪ じゃあ、決まりだね!
私と一緒に、歌って踊ろう♪ ねっ?
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はぁ……。
北上さんは、本当に自由な方なのですね……。
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わかりました。そこまでおっしゃって
いただけるのでしたら、私も覚悟を決めます。
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頼りないかもしれませんが、みなさん、
どうぞよろしくお願いいたします。
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それじゃ、改めて……紬ちゃん、瑞希ちゃん、
茜ちゃん。私のサポート、よろしくお願いします♪
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ここにいるみんなで一緒に、
清水の舞台からぷかぷか飛んじゃおうね!
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ははは。清水の舞台から飛び降りるんじゃなくて、
飛ぶのか。麗花らしい発想だな。
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ありがとうございます♪ ……あ、そうだ!
ステージで本当に飛んじゃうのはどうかな?
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ステージで飛ぶ……
みんなで、大きくジャンプするのでしょうか?
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ううん、違うよ。たとえば……茜ちゃんの背中に、
たっくさん風船をくくりつけて飛ばすとか?
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うん、いいアイディアだね!
でもなんで、茜ちゃんなのかな!?
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なんとなく!
茜ちゃんならできそうな気がするなーって♪
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いえ、さすがの野々原さんにも、
空を飛ぶのは難しいのではないかと……。
93
どうするのですか、プロデューサー。
このままでは野々原さんが飛ばされてしまいます。
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そ、そうだな。
後でやんわり止めるように伝えるよ。
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ふんふんふん~♪
風船のデザインどうしようかな~♪
96
……プロデューサー、
やんわりとではなく、しっかりと止めるべきでは?
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そうしてもらわなければ困ります。
大体、人が空を飛ぶなんて不可能なのですから。
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まあ、そうなんだけど。麗花を見てたら、
なんだか……そうでもない気がしないか?
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プロデューサーさんも、そう思いますか?
私、自分でもそう思うんです♪
102
翼がなくても、空を飛べなくても、
きっと空は飛べるんじゃないかなーって!
103
飛べなくても、飛べる……?
どういう意味でしょう。……クイズ?
104
体は飛べなくても、歌声は飛んでいく……。
とか、そういう事じゃないか?
105
さすが、プロデューサーさんですね!
声は大きければ大きいほど、遠くへ飛んでいくんだよ♪
106
だから、みんなと歌うのがとっても楽しみ!
どきどきで、どっかーん!なステージにしようね♪
107
どきどきで、どっかーん……。
ふふっ、よくわかりませんが、でも……わかりました。
108
北上さんの期待に応えられるよう、
私も精いっぱい、励みます!
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茜ちゃんも、飛ぶかどうかはさておき……
ツッコミならまかせて!
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私は、ボケ側になるかツッコミ側になるか
悩みどころです。……臨機応変に、がんばるぞ。
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うんうん! がんばろうね♪
それじゃあみんな、レッスンを始めよっか!
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(麗花の自由さに乗せられて、みんなの気持ちが
どんどん軽くなっていく……本番が待ち遠しいな!)