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メインコミュ 第 34 話 公演前 2 / 5 パート

私らしいステージ

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(公演に向けたレッスンが始まって、数日……。 琴葉は、まだやりたい事を決められないようだ)
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コトハ、ストレッチ終わったヨ~! 次は何するノ?
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え? そ、そうだね。 どうしようかな……。
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ごめんね、みんな。私、ステージで何をするか、 まだ決められてなくて……。
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そんなの謝るコトじゃないって~。 それより、やりたいコトは決まったの?
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ううん、まだ全然……私らしい公演って、 いったいどんな内容にすればいいのかなって……。
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う~ん、そっか。この前の ファミレス会議だけじゃ、足りなかったか~。
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でしたら今日は、琴葉ちゃんのステージを どんな内容にするか、みんなで考えませんか~。
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うん、それがいいよ。みんなと一緒に考えたら、 アイディアが浮かぶかもしれないし!
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でも……それでもし、何も考えつかなかったら、 みんなの時間をムダにしちゃうことに……。
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琴葉ってば、いろいろ気にしすぎだよ。 誰もムダなんて思わないって!
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う、うん。でも……。
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1日くらいいいんじゃないか、琴葉。 歌やダンスのレッスンは、今のところ順調だし。
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プロデューサー。 そ、そうでしょうか……。
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うん! ワタシたち、すっごく順調だと思うヨ♪ ね、プロデューサー!
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ああ。レッスンには支障がないんだ。 せっかくだし、みんなに相談してみたらどうだ?
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わかりました。……みんな。 みんなの時間を、私にください!
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へへっ、その言葉を待ってたよ! もちろん協力するよ、琴葉!
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はい~。 では、まずは何から始めましょうか~?
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じゃあ……改めてになるけど、みんなはセンター公演の ときに、何をしたかったのか聞いてもいいかな?
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ハイハーイ! それじゃ、ワタシからネ! ワタシは、やっぱりダンスだヨ!
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でも、ひとりでじゃないヨ? みんなと一緒に、 笑顔で楽しく踊りたかったノ♪ 気持ちよかったナ~♪
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アタシも同じかな。でもアタシは、劇場の仲間や ファンのみんなとの、ユニゾンを意識したんだ!
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全員の動きをビシッってシンクロさせたら、 めちゃくちゃカッコイイだろうなって思ってさ!
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なるほど……。えっと、恵美と美也は? センター公演のとき、どうだった?
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私は、劇場は楽しいってことを伝えたくて~。 終わったら、笑顔でいっぱいの公演でしたよ~。
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うんうん! やっぱ、会場中が 楽しくって、ノリノリになれるのがいいよね!
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ま、始まる前はアタシもいっぱいいっぱいだったから、 あんまりえらそうなコトは言えないんだけどねっ。
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なんと、そうでしたか~。 恵美ちゃん、がんばったんですね~。
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みんな、ありがとう。 ……みんなの話、すごく参考になったよ。
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プロデューサーも、ありがとうございます。 私、大事なことを忘れていたかもしれません……。
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大事な事?
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はい。センター公演は、センターに立った人の 思いが、ギュッと詰めこまれた公演です。
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個性はもちろんありますけど、気持ちの熱量が すごいって……そのことが、よくわかりました。
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そうだな。公演でセンターに立つアイドルは、全員が 全員、アイドルに対して違う思いを持ってるだろう。
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でもきっと、最後に願う事は、ひとつなんだ。
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……最後に、願うこと。
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ねーねー、琴葉は? アタシたちの話聞いて、 何がしたいとか、浮かんだ?
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えっ? ……あ、うん。ちょっとだけ、 挑戦してみたいかもってことが……。
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えーっ。コトハ、何がしたいノ? ねえねえ、教えてよ、コトハ~♪
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でも、みんなと一緒のステージだし。 みんなの意見も聞いて……。
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私たちのことは、気にしないでください~。 今回の公演のセンターは、琴葉ちゃんですから~。
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そうそう。せっかく自分のセンター公演なんだから、 ちょっとくらい、ワガママ言ってもいいんじゃない?
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何でも言ってよ、琴葉! どんな公演でも、 アタシたちが全力でサポートするからさ!
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で、でも。できるかどうか、 プロデューサーに相談してみないと……。
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そうだな、何か難しい挑戦なら、遠慮なく相談して みてほしい。できるかどうかは、一緒に考えよう。
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プロデューサー……ありがとうございます。 ……私、前から考えていたことがあるんです。
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ステージに、その…… お芝居の要素を、取り入れてみたいと思って。
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お芝居? ……というと?
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はい。お芝居って、ずっと同じことを 繰り返しているようにも見えますけど……。
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生きている人にとって、その瞬間は一度きり。 ……一度きりを生きるために、練習を重ねるんです。
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アイドルのステージも、一度きりのために、 たくさんのレッスンをします。だから……。
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なるほど。 確かに、アイドルのステージと同じだな。
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はい! 私のセンター公演も、そんなふうに…… 瞬間の輝きを見せられるステージにできたらって。
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でも、具体的にどうすればいいのかまでは……。 それが、本当にお客さんに届くのかどうかも……。
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好きなお芝居と、アイドルを似てると思った。 琴葉にとって、大切な気づきだと思うよ。
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プロデューサー……。
選択肢
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なら、信じてみよう! 琴葉の、自分自身の気持ちを。自由な心を。
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私の、私自身の気持ち……。そうですよね。 やりたいことがあるなら、挑戦してみなくちゃ……!
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プロデューサー。失敗するかもしれません。 それでも……私、挑戦してみてもいいですか?
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その先に、どんな景色が待ってるのか、 私、この目で確かめてみたいです!
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ああ。やってみよう!
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あ、ありがとうございます……!
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琴葉! その景色、 アタシたちも一緒に見にいってもいい?
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恵美……それは、私のセリフだよ。 みんな、私と、新しい景色を見てください!
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もちろんっ!
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(未来が不安なのは、みんな一緒。 そんな時は勇気を出して、踏み出してみればいい)
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(そして、俺の役目は…… 琴葉が思いを届ける、その手助けをする事だ!)
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「風が、わたしの背中を押す。……ああ、そうだった。 わたしは、とても大切なことを忘れていた」
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「心は、心だけは。 どこまでも自由なのだということを」
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……聞いてください。 『朝焼けのクレッシェンド』。
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