MLTD Archive(β)
メインコミュ 第 36 話 公演前 2 / 5 パート

君だからできること

音声再生は内部プレビュー専用です。本文はどなたでも閲覧できます。

1
(ひなたのセンター公演の、レッスンが始まった。 初日から、みんな頑張ってるな)
2
はぁ、はぁ……。 お、お疲れさんでした……。
3
うぅ……あたし、ちっともうまくできなくて……。 どうしたらいいんだろか。
4
そんなに思いつめなくて大丈夫だよ、ひなた。 レッスンは、まだ始まったばかりなんだから。
5
そうですよ、ひなたちゃん。 今日は、初日ですからね~。
6
焦る必要はないのです。 ここからしっかり固めていけばいいのです。
7
けどあたし、せっかくセンターに選んでもらったのに。 センターらしいこと、なんもできてないべさ……。
8
(まだ自信が持てないせいか、ひなたは不安そうだ。 こんな時は……)
9
ひなたちゃん、「はいほー!」って言ってみるのです。 さあ、さあ。
10
えっ? ……は、はいほぉ~……?
11
ふむふむ、なかなかいい感じなのです。 その調子でもう1回、今度は大きな声で……せーの!
12
は、はいほーっ!! ……あ、あれ?
13
おお! ひなた、今すごく声が出てたぞ。
14
うん……! 不思議だねぇ。 なんだか、元気が出てきたべさ。
15
うふふ、すごいですね~? まつりさんの 「はいほー」には、不思議な力があるようです~。
16
魔法の呪文みたいだべさ。 まつり姫さんは、やっぱしすごいねぇ。
17
あたしにも、まつり姫さんみたいに おまじないがあればいいのかなぁ……?
18
ひなたも、考えてみたらどうだ? 元気を出すおまじない。
19
あたしがかい? えっと、そうだねぇ……。
20
でっかいどう~! ど、どうだろか、これ。
21
ふふっ、ひなたちゃんらしくてかわいいのです。 ね、プロデューサーさん?
22
ああ、そうだな! ……ん? 何か、声が……。
23
うわーん! 亜美のバカー!!
24
うわっ……真美? どうしたんだ、そんなに血相を変えて……。
25
あ、兄ちゃん! これ見てよ! 真美のぼんさいの ボンノスケ、亜美がシオシオにしちゃったんだよー!
26
なんだって!? (真美、本当にぼんさいを育てて……!)
27
亜美、悪気はなかったんだよー! ただ、ぼんさいに ジュースかけたら、でっかくなるかなーって……。
28
あら……ボンノスケ、しょんぼりしていますね~。 幹も葉っぱも、カサカサになってしまって……。
29
亜美のせいだー! 亜美のバカ! お前の母ちゃんデビルヤキニクマン!
30
……それは悪口になってるのか?
31
ま、真美だって、この前、亜美のおやつ食べたじゃん! おあいこだよーっ!!
32
ああほら、ふたりともケンカしない。 しかし、このぼんさいはもうダメかもな……。
33
ええ~っ!? 兄ちゃん、なんで! ボンノスケ、助からないの!?
34
プロデューサー、真美センセー。その ぼんさい、ちょっこしあたしに見せてくれんかなぁ?
35
ひなぴー?
36
よしよし、いい子だねぇボンノスケ。 ……ああ、これは土がわやになってるねえ。
37
でも根のしっかりした、いいぼんさいだべさ。 うん……。
38
真美センセー、亜美シショー。 あきらめるのは、まだ早いべさ。
39
えっ。 ひなぴー、どうすんの?
40
あのね、植物って、枯れてるように見えても 辛抱強く世話をすると、花を咲かせたりするもんでね。
41
ボンノスケの根っこは、まだ元気だべさ。 だから土を変えたら、元気になるかもしれないよぉ。
42
えっ、それホント!? ひなぴー、ボンノスケ治せるの?
43
わからんけども、やれるだけやってみるよぉ。 ボンノスケも、がんばってくれっかい?
44
プロデューサー。劇場の植え込みに使う 土と肥料、ちょっこしもらってもいいだろか?
45
ああ、それくらい全然かまわないけど……。
46
そして……
47
SE
……モサッ。 モサモサモサ……。
48
お、おおっ!? これは…… ボンノスケが、みるみる枝葉を広げて……!?
49
わあーっ!? 超元気になったー! すごいよ、ひなぴー! 元よりでっかいよ、これ!
50
あんがと、ひなぴー! おかげで、亜美のウタガイが晴れたよ!
51
べつに疑いは晴れてないけどな。 まあでも、とにかくすごいぞ、ひなた!
52
う、うん……こんなに元気になるなんて、 あたしもビックリしたべさ。
53
まさに、奇跡と言うほかありませんね~。 ひなたちゃん、お見事です~。
54
まるで、魔法みたいなのです。 わんだほー!なのです。
55
えへへ……そんな、たいしたことないべさ。 真美センセーのボンノスケが、強かったんだよぉ。
56
ねえねえ真美、ボンノスケ、火星とかでも生きられる、 スペースぼんさいになったんじゃないの!?
57
そうかも! 亜美、さっそく火星行ってたしかめようよ!
58
んじゃ、さっそく社長に相談しよう! レッツラゴー!
59
あ、亜美、真美! いくら社長でも 火星は無理だと……行っちゃったか。
60
それにしてもひなた、本当にすごかったな! 亜美と真美が仲直りできたのも、ひなたのおかげだ。
61
えへ、えへへ……もう、そんなに ほめなくていいべさ。たまたまっしょや。
62
ぼんさいのことは、じいちゃんに教わっただけだし。 あたしは、なんもしてないよぉ。
63
そんなことないのですよ、ひなたちゃん。 誰にでもできることじゃないのです。
64
そ、そうかい……? でもあたし、特別なことは、なんにも……。
選択肢
65
おじいさんに教えてもらったことも、ひなたの 身についた事のひとつだ。レッスンと同じだよ。
66
教えてもらった事を覚えていて、実践できたんだ。 自信を持っていいことだぞ!
67
自信かぁ……。えへへ。 あたしにも、できることがあったんだねぇ。
68
朋花さんやまつり姫さんみたいに、すごい人じゃないと センターなんかとても……って思ってたけども。
69
ありがとねえ、プロデューサー。 あたし、なんだか、がんばれそうな気がしてきたよぉ。
70
はいほー! ひなたちゃんが自信を持てて、 姫たちもとってもハッピーなのです♪
71
うふふ、そうですね~。まさか、ぼんさいのおかげで こうなるとは、私も予想できませんでしたが……。
72
亜美ちゃんと真美ちゃんが乱入してくれて、 良かったのではないでしょうか~。
73
ああ、まったくだな。 さ、そろそろレッスンを再開しようか!
74
うん! しっかり、できることをやらねば…… プロデューサー、よろしくねぇ!
75
(その後、ひなたは笑顔が増えて、のびのびと レッスンを続けられた。これなら大丈夫そうだな!)
76
数日後……
77
みんな、お疲れさま! 最終レッスンも問題ないな。 明日の本番が楽しみだよ。
78
本当かい? 間に合って、よかったよぉ。 けど、明日が本番だと思うとドキドキするべさ……。
79
大丈夫ですよ、ひなたちゃん。きっと、素晴らしい 公演になるはずです~。聖母の保証つきですよ~。
80
ひなたちゃんはリラックスして、 ぱわほー!に楽しめばいいのです。
81
うん! まつり姫さん、朋花さん。それに、 プロデューサーも……ありがとうねぇ。
82
真美センセーにも、亜美シショーにも……。 それから、じいちゃんにも感謝せねばなぁ。
83
しばらく連絡してなかったけども、じいちゃんも、 家族のみんなも、元気にしてるかなぁ……。
84
ひなたの家族か……。 そうだ、せっかくだから電話してみたらどうだ?
85
センター公演の事や、ぼんさいの事とかも、 報告してあげたら、きっと喜ぶんじゃないか?
86
プロデューサー……うん、そうだね。 あたし、電話してみるよぉ。
87
みんなやプロデューサーといっしょに こっちで楽しくがんばってるって、報告するべさ!
88
SE
プルルル、プルルル……。
89
…………あっ、じいちゃん? ひなただよぉ! うん……うん、元気にしてるべさ。
90
じいちゃん、聞いてほしいことがあるんさ。 あのね……!
91
(ひなたは、暗くなるまで電話をしていた。もう遅いし 今日は家まで送ってあげよう。明日は、本番だ……!)
ホイールで拡大 / ドラッグで移動 / ダブルクリックで等倍ピンチで拡大 / ドラッグで移動