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(風花の公演に向けてレッスンが始まった。
公演メンバーは、千鶴さんと可憐に加えて……)
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というわけで、私たちもメンバーに選ばれました。
一緒に頑張りましょう。……えいえい、おー。
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風花ちゃん、私じゃ頼りないかもしれないけれど、
できることがあったら、なんでも言ってね?
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頼りないどころか、とっても頼もしいです!
あずささん、瑞希ちゃん、よろしくお願いします♪
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わ、私も、ちゃんと役に立てるように……
しっかり、がんばりますっ。
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わたくし達、皆で力を尽くして、
風花の公演を成功に導きましょう!
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可憐ちゃん、千鶴ちゃん……。
ううっ、ありがとう~!
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これで豊川さんの公演に出るメンバーは全員ですね。
二階堂さんに篠宮さん、そして三浦さん……。
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プロデューサー、このメンバー構成はつまり…
私の将来性が認められた、ということでしょうか?
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うう、プロデューサーさん……。公演の
本当のテーマは、やっぱりセクシーなんですか~?
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ち、違うって! このメンバーを選んだのは、
スタイルとかプロポーションとかじゃなくて……。
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風花の優しい雰囲気とか、
個性の組合せとかを考えた結果だよ。
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ああ。テーマは前に言った、正統派アイドルらしい
みんなを笑顔にする公演で間違いない。安心してくれ。
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なんと、私の勘違いでしたか。
それは少し残念です。……個人的に。
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豊川さん、お騒がせしてすみませんでした。
瑞希、反省。……しゅん。
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う、ううん、気にしないで! 瑞希ちゃんが間違える
のも無理ないよ。私もてっきり、そうだと思ったから。
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みんなを笑顔にする公演……。
ふふっ、とっても素敵ですね♪
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そうだ! みんな、自分のセンター公演のことは、
どう思ってるのかしら?
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どんな準備をして、どんなことを思ったか。話してもら
えたら、風花ちゃんの参考になるかもしれないわね♪
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なるほど、いいですね。俺も聞いてみたいし……
風花も聞きたいんじゃないか?
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はい、よかったら、ぜひ!
あずささん、ありがとうございます♪
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では、まずは私の話をしましょう……。コホン。
私はセンターの座をかけて、死闘を繰り広げました。
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すみません、話を盛りました。でも、ジュリアさんと
センターの座をかけて戦ったのは本当です。
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ですが、そのおかげで、私はジュリアさん、そして
みなさんとの絆が、とても深まったと思います。
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あの時のことを思い出すと、今でも胸が熱くなります。
かけがえのない、大切な経験でしゅ……っ。
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……すみません、唐突に噛みました。
まだまだ、修行が足りません……。
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だ、大丈夫だよ瑞希ちゃん。
お話は全部、ちゃんと聞けたから!
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そうですわね、わたくしは……センター公演で、
セレブとしての真の務めを学んだように思いますわ。
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はっ。す、少し大げさでしたわね……コホン。
つまり、アイドルとしての心構えのようなものです。
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なぜ、誰のために輝くのか。……気づかせてくれたのは
他でもない風花と、大切な仲間達ですけれど。
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わ、私は、千鶴さんみたいに、輝くとか、
そこまでは考えられませんでしたけど……。
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い、一時はもう、私にセンターなんて無理だって……
思っちゃうくらい、緊張して……。で、でも……。
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じ、自分ができる精いっぱいで最後までがんばろうって
……そ、そう思える勇気をくれたのは、やっぱり……。
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風花さんと、劇場のみんな……
それから、プロデューサーさん、です……♪
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千鶴ちゃんも、可憐ちゃんも……。
そんな風に思ってくれてたんだ。
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うん、すごく参考に……励みになりました!
やっぱりみんな、ちゃんと考えてるんだよね。
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私も、センターとして……。
みんなの期待に応えられるよう、がんばりますっ!
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あらあら、風花ちゃんたら。
ちょっと張り切りすぎじゃないかしら。
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そんなに無理しなくても大丈夫、
きっと素敵な公演になるって思うわよ。
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だって、私たちも、ファンのみんなも。
風花ちゃんのことが大好きなんだもの。うふふっ♪
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あずささん……。
はい、ありがとうございますっ。
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そう、みんなで力を合わせて、いい公演にしような。
というわけで……。
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そろそろ、今日のレッスンを始めようか。
みんな、準備はいいな?
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(別件の打合せで、すっかり遅くなってしまった。
さて、レッスン室の様子は……)
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……お疲れさま、風花。やっぱりひとりで残って、
練習してたのか。少し休憩したらどうだ?
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プロデューサーさん! お、お疲れさまです。
すみません……なんだか、じっとしてられなくて……。
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気持ちはわかるけど、まだ先は長いんだから。
ほら、差し入れも持ってきたぞ。
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わぁ……ありがとうございます。
じゃあ、ちょっとだけ……。
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はぁ~、美味しいです……。
冷たいドリンクが、体に染みこんでいくみたい♪
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それだけ体が疲れてるんだよ。
今日はもう上ったらどうだ?
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そうですね……。でも、ごめんなさい、
もうちょっとだけ。
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あ、違うんですよ? 私ひとりでがんばらなきゃ、とか
そんな風に思ってるわけじゃないんです。
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みんなが、みんなでいい公演にしようって言ってくれて
……とっても嬉しかったし、わかってるつもりです。
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でも、嬉しかったからこそ……今、すごくがんばりたく
て。……って、やっぱりダメですか?
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いや、わかった上でならいいと思うよ。
風花なら、無茶なこともしないだろうし。
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それじゃ、俺も今日の仕事は目途がついたから、
最後まで付き合おうかな。
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どうして今回は、その……
正統派でいいって、言ってくれたんですか?
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だって今までは、あんなに……
セクシーなお仕事ばっかりだったのに……?
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そ、そうか、まあいい。
でも、そうだな。今回は正統派でいい、というか……
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みんなを笑顔にするために、周りに手を差し伸べて、
笑いかけたり、支えたり、励ましたり……。
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そうやって風花は、今まで仲間を支えてきてくれた。
だから今度は風花の番だ。
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センターとして仲間と一緒に、ファンのみんなを笑顔に
してあげてくれ。アイドル風花の公演でな!
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はい……、はいっ!
ありがとうございます、プロデューサーさん。
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私、まだまだですけど……でもアイドルとして、しっか
りがんばりますね。劇場のみんなと力を合わせて……。
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ファンのみんなが、明日が楽しみになるくらい元気に
なれるように……。そんなアイドルになれるように!
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(……1日の終わりに、明日を思って笑顔を
浮かべられる。そんな風花ならできるだろう)
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(その優しくて明るい気持ちを、ファンのみんなに
届けてもらおう。この劇場から、みんなと一緒に!)