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メインコミュ 第 63 話 公演前 2 / 5 パート

双星到来☆スウィングバイ!

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……キャプテンズLOG ミリオン歴2020年そこら……。
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我々と同盟を結ぶ惑星『地球』より、救難信号を受信。
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地球では、希少な資源『わくわく』の欠乏により、住民 が困窮しているらしい。なんとも心痛ましいことだ。
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宇宙連邦所属の我が宇宙船『ジェミ2号』は、 直ちに救援に向かうこととなった。
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まぁ、難しいことは置いといて、 なんやかんやで旅の無事を祈るとしよう……。
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―ジェミ2号内部―
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今回の渡航。燃料である『ミリオン鉱石』が 最低限しか用意できなかったのが気がかりだ……。
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パイロット、現在の状況はいかがかな。
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すべて問題ありません、キャプテン。
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(……ん?)
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このまま何事もなく地球に到着できればいいのですが。 そう、『奴ら』さえ現れなければな……。
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うむ。しかし、先のことを気にしても仕方がないさ、 サイエンティスト。そうだろう?
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はい。しかし自分は不安です。『奴ら』に滅ぼされた 同盟の船は数知れません。ましてや、我が船には……。
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(……あれ? なんだこれ。みんながいるようだけど、 ここは劇場ではないような……?)
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(確かに真美に何かされて寝ちゃって……。 それからええと……)
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ビーッ! ビーッ!
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う、うわ!?
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……!! て、敵襲!
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くそっ、現れたか、悪のエイリアン! もうダメだ! あたしは死ぬ前にギターを弾くっ!!
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落ち着きたまえ、サイエンティスト!  オペレーター、ミリオン砲の準備を!
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し、しかし、ミリオン砲を撃ってしまうと、 燃料の『ミリオン鉱石』が地球まで持つかどうか……。
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いいのだ! ていうかキャプテンはアレが撃ちたい! まーなんとかなるっしょ! コホン、準備開始ッ!
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は、はい! ミリオン砲充填開始、30……50…… 80……、ひゃくまんパワー!! 撃てますっ!
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よし、各員衝撃に備えろ! ミリオン砲、発射ぁああぁああッ!!
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! ズゴーーン……!!!
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(……え、これ、もしかして……夢?)
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はあ、はあ……やったか!?
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オペレーター! レーダーの反応は!?
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敵機反応、ゼロです! やりました、キャプテン!
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はははは! 雑魚どもめ! 悪のエイリアンと いえども、我がミリオン砲の前では所詮ムシケラよ!
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あー、えっと……亜美? だよな?
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キャプテンと呼びたまえ! 君もぼーっとしてないで、 自分の任務に専念したま……。
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ビーッ! ビーッ!
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こ、今度はなんだ!?
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しまった…先ほどのミリオン砲で燃料が足りなくなった ようだ。我々の旅も、どうやらここまでだな……。
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死ぬ前に一度言ってみたかった……。 「地球か……なんとなく懐かしい感じだ……」とな。
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えっ。あきらめるのが早くないか?
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むむ、じゃあ何か解決案を考えてみよ! キャプテンは 寛大だかんね。部下の意見はちゃんと聞くよ!
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困ったクルーをプロデュースするのが君の仕事っしょ? ほらほら、早く早く! アドバイスカモ~ン♪
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なんかもう普通に亜美と真美じゃないか……。 う~ん、そうだな。ちょうど宇宙のことを調べてて……
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あ、こういうのはどうだ? どこかの星の重力を利用 して、この船を引っ張ってもらう、……みたいな。
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ふむ……なるほど。 シングバイバイ、というやつか。
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いや、スウィングバイだが。
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そうか! ちょうどここから地球まで、太陽系の惑星が 続いている。その重力を利用すれば……。
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うん、うまいこと近くのワームホールに 突入できそうだ! あんた、意外とやるじゃないか!
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そ、そうか。はは、役に立てて良かったよ……。
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よーし、じゃあそれ採用! あとはパイロットよ、 君の方向感覚が頼りだ! ひとつ、よろしくちゃん!
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ええ、任せてください!
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なんだって!? あずささんに!?
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では、これより星々の重力を利用して船の動力とし、 その速度で近くのワームホールに突入してみます。
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えーっと、確か地球の距離がこれくらいだから、 だいたい……これくらいかしら~。
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コンピューターに頼らず、全て直感でやり遂げる…… フッ、さすが我が船の天才的パイロットよ!
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そ、そうなのか……。 よし、その設定を信じよう!
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では、ちょっと荒っぽい運転になりますから。 ……みんな、しっかり掴まっててね!
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SE
ギュイーーーーーーーン!!!!!!
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わわっ!? 速度が早まった! すごいGだ!
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ワームホール発見! 一気に飛び込みますよっ! みんな、衝撃に備えて!!
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うわああああああああああっ!!!!!
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……! み、見てください、みなさん! 地球が……。
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やりました! ワープが成功して、 地球の軌道に乗れたみたいですね♪
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ふっ、今回のオペレーションも成功か。やはり吾輩の 辞書に不可能の文字はないな。消しゴムで消したし。
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キレイな光だよな……。 ああ、あんたは初めてだったか、地球。
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え、俺? ま、まあ、生で見るのは 初めて……みたいな感じかな?
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ははっ。まあ、なんだっていいさ。 地球は何度見ても、キレイだ。本当に……。
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確かに、青くて……本当に綺麗な輝きだな。 何度見ても……。うん、何度見たとしても。
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さあ、諸君! すぐに降下するぞ! 地球の住民を 助けるため、『わくわく』を届けようっ!
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我々が地球の住民の希望の流星になるのだ! 目指すは約束の地! のりこめー!
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って、ここは……え? 劇場?
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ほら、何をしているのかね? みんなに『わくわく』を 届けるため、あそこで公演をするのだろう?
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さあ急ぐぞ! みんなが我々を待っている! なんたって、ダブルセンターだし♪
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あれ、キャプ……え、亜美? 真美?
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あ、そだ。 ウォッホン! これを君に渡しておこう。
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ん? これは……。
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(ほのかに黄色く光る、小さな石……。 透明で、琥珀みたいな感じだけど……?)
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ふふふ、美しいだろう。 それは『ミリオン鉱石』のカケラだ。
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まれにだが、燃料となる『ミリオン鉱石』が弾け、 そのようなカケラが生まれることがある。
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航海中にそれが手に入るのは、 とても縁起のいいことなのだ。
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キャプテンは、そのカケラを一番信頼する クルーに託す。誰にも知られぬようにな。
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へえ……。なんだかロマンチックだな。
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……というか、そんなことも忘れたのかね? 君は何年我々のクルーをやっている!?
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えーっと。どうだったかな……。 でも、なんでそんな大事なものを俺に?
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え? だってそれは……ねぇ?
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そうだよねぇ? だって……。
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兄ちゃんは、亜美(真美)の兄ちゃんだもん♪
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お前たち……。
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んじゃ、ちょっくら『わくわく』欠乏症の 兄ちゃん姉ちゃんたちを、盛り上げて来ますかー!
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ほらほら、兄ちゃんにもまだやることあるっしょ! 真美たちのセンター公演のプロデュース♪
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いっぱい準備してくれてありがと、兄ちゃん♪ でも本番はこれからだかんね! よろよろ~!
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