2
そ、そうか? そう……かな……。
とっさに、どうすればいいかわからなくて……。
3
プロデューサーさん、モテモテですね♪
女の子を泣かせちゃダメですよ、モテデューサーさん!
4
でも、あれはアセっても仕方ないって。
オレたちも超アセったもん。な、莉緒?
5
そ、そうね。
美希ちゃんらしいとは思ったけど……?
9
み……、美希? 急にそんな、どうして……。
あ、もしかして、失恋を体験するために?
10
いや、前向きなのは嬉しいけど、こんなフリをしても、
失恋を学んだ事には……ならないんじゃないかな?
12
フリ? あ、もしかして演技ってこと!?
マジかよ、全然わかんなかったよ!
13
演技って、でも……。
そうなの、美希ちゃん?
14
あ……。うん、そうだね。
そう、だけど……。答えてくれないんだ……。
15
……。むーっ、もういいの!
ミキ、今日は帰るねっ。バイバイ!
17
……ってことだったんでしょ?
ホント、サイテーだわっ。
18
とりあえず、ちゃんと美希ちゃんに合わせてあげた方が
よかったのかもね。……ほら、新曲のためだしっ。
20
美希の告白、すげー本物っぽかったよな。
……あ、本物がどんなのかは、よくわかんないけど。
21
大丈夫だよ、昴ちゃん。わからなくてもわかること、
意外とたくさんあるんじゃないかな♪
22
麗花……。なんかカッコイイけど、
オレ、わかんないことはわかんないよ~!
23
……とにかく! 女の子の気持ちを受け止めないで、
適当にごまかすなんて不誠実だわ。フセイジツ!
24
そ、そうなのかな……。
やっぱり、ハッキリ断るべきだったかな?
25
なんてヒドイこというのよ!
カワイソウとか思わないわけ!?
26
えっ。それじゃまさか……
付き合えばよかったのか?
27
いいわけないでしょ、この変態、ド変態!
変態・オブ・ザ・イヤー! 立場をわきまえなさい!
29
それを考えるのがアンタの仕事でしょ!?
誰が告白されたと思ってるのよ……バカ。
31
あ、美希! えっと……お、おはよう!
今までモデル撮影だったよな。どうだった?
34
美希ちゃん、お疲れ様!
ちょうど私達も休憩中だよ♪
35
じゃあ、タイミングばっちりってカンジだね。
もう再開する時間?
36
ええと、特に決めてなかったけど……
そうだな。美希の準備ができたら再開しようか?
39
え、ええっと~。じゃあ、
美希ちゃんの準備ができたら再開ね!
40
大丈夫だよ。ミキはもう準備バッチリってカンジ!
みんな、よろしくお願いしますなの!
41
よ、よし。じゃあ、まずは美希を交えた立ち位置確認
から始めようか。全員、自分の番号を確認してくれ!
44
あ、オレ3番! 美希はセンターだから、8……
じゃなくて0番な。へへっ、頼むぜセンター!
46
ほら見なさい。アンタのせいで、
おかしなことになっちゃってるじゃない。
47
そうだな……このままだとレッスンに支障が……。
よし、俺はいったん席を外すよ。みんな、しっかりな!
50
(とはいったものの……。
このままには、しておけないよな……)
51
プロデューサーさん、いっちゃったね。
元気にレッスンできますか、美希ちゃん?
53
美希~、まだプロデューサーと
ケンカしてんのか?
54
ケンカじゃないの。
ミキはちょっと……モヤモヤしてるだけ。
55
それって、プロデューサーくんが……
告白の返事、くれなかったから……よね?
56
でもさ、プロデューサーもアセったみたいだし
仕方ないって。オレもすげーアセったし!
57
……そうだよね。ミキも、ちょっと焦っちゃったの。
今度の新曲、ちゃんと歌いたいって思ったから……。
58
それできっと、触れてみたくなったのかな?
プロデューサーさんの心に。
59
うん……。でも、避けられちゃった。
今日も、おいてかれちゃったし。
61
もしかして、プロデューサーはミキのこと、
本気で見てくれて……ないのかな……。
62
ミキ、もしかして本当に失恋しちゃったのかな……?
ぐす……っ。ねえ莉緒、違うよね……?
63
え、え……? 美希ちゃん……。
もちろん違うわよ、失恋なんて……絶対違うっ!
64
ていうか、どうしたんだよ美希?
ホントも何も、あれは演技って……。あれ?
65
あ~あ! 美希ったら、もう失恋しそうな女の子の
演技までモノにしちゃったのね。さすがだわ~。
67
せっかくだから、そのままあきらめ切れない女の子を
演じ切ってみたら? 今すぐ追い掛けるとか!
68
わぁ、まさにドラマのクライマックスだね!
いいと思いまーす♪
69
あ……そういうことだったの!? やだ私ったら
つい本気で……んもう、美希ちゃんホント上手~!
70
そっか…ビビった~! よーし、じゃあオレもっ!
なあ美希、プロデューサーと話して来いって!
71
だいたい、アイツが美希を見てないなんて……。
そんなわけないじゃない。
72
……ホント? プロデューサーはミキのこと、
ちゃんと本気で……見てくれてる?
75
(すごーい! すごいわプロデューサーくん!
タイミングバッチリじゃない! なにこれ~!)
76
(オレこういうの、なんか百合子に読まされた
マンガでみた気がする!)
77
ミキのこと……
おいてって、なかったんだ……?
78
ああ。美希、今回のこと、ちゃんと話そう。
俺もあらためて、ちゃんと向き合うよ。美希に……。
79
ただし、今日のレッスンをきちんと終わらせてからな!
80
うん……、うんっ、わかったの!
ありがとね、プロデューサー。
81
ミキも、ちゃんと向き合うね。
プロデューサーと……今日のレッスンに!
82
それじゃ今度こそ、レッスン再開ですね!
ぴゅーんって一瞬で終わらせちゃいましょーう♪
83
ふう。これで大団円ってとこかしら。
まったくもう……世話が焼けるわねっ!
85
……しかし、本当に30分もしないで、ぴゅーんと
レッスンが終わるとは思わなかったな……。
86
当たり前って思うな。だって……
プロデューサーがずっと見ててくれたから。
87
本当は、今日の最初から最後まで、
ず~っとだったけど……。あはっ♪
88
そうなんだ。部屋を出ていったものの、
やっぱり気になって……というか、反省したんだ。
89
昨日はごめんな、美希。
美希は本気だったのに、ついはぐらかしてしまって。
90
ううん、ごめんなさいはミキの方なの……。
本気なのは、プロデューサーだよね。
92
うん。……ミキね、プロデューサーがくれた
今度の曲が、すごく好き。大好きなの。
93
絶対カッコいいし、思いっきり歌えそうだし。
あと……聞いたときに、すぐわかったから。
94
この曲は、ミキのことばっかり考えて、ミキのために、
本気で作ってくれたんだって……。それで!
95
そうか……。
よかったよ、美希に気に入ってもらえて。
96
うん。だから、ちゃんと歌いたいって思って。
そこそこなんかじゃなくて、本気の、本物のミキで。
97
この曲で、今までで一番すごいミキを見せたい。
この曲なら見せられるって思ったの!
98
それで……本物の恋の気持ちに、ちゃんと触れてみよう
って思って。ミキの大事な……本物の気持ちに。
100
でも、たくさん困らせちゃったよね。
本当にごめんなさいでした、なのっ!
101
そうか、それでああいうことに……。
ありがとう。美希の気持ち、確かに受け取ったよ。
102
どれだけ返せるかはわからないけど……
でも一つだけ、約束する。
103
俺はこれからも、美希を最高に輝かせてみせる。
美希の一番近くで、一番すごい美希になれるように!
104
……うん! ミキもがんばるね。
今までで一番の、最高のミキになるっ!
105
ああ。今度の公演では、お客さん全員ひとり残らず、
美希の虜になってもらおうな!
106
そのつもりなの!
でも、誰に一番トリコになって欲しいかは~。
107
もちろん、わかってるよね、ハニー? ……あはっ☆