MLTD Archive(β)
メインコミュ 第 72 話 公演前 2 / 5 パート

大人だから、こそ

音声再生は内部プレビュー専用です。本文はどなたでも閲覧できます。

1
(次回公演に向けてのレッスンが始まった。 このみさんから、まだ明確な返事はないが……)
2
そういうわけで、次の公演のメンバーは この5人に決まったわ。みんな、よろしくね♪
3
このみん、よろよろ~! 今回の公演、亜美と ゆきぴょんが、バッチリ盛り上げちゃうかんね!
4
わ、私なんかで、盛り上げられるかどうかは、 わからないけど……よろしくお願いします!
5
わぁ、とっても楽しい公演になりそう! 亜美ちゃん、雪歩ちゃん、よろしくね♪
6
もちろんだよ、麗花お姉ちゃん! 亜美にまかせて♪
7
亜美も雪歩も、すっごく気合い入ってるね! 頼もしいな。
8
う、うん。このみさんの新曲があるって、 プロデューサーに聞いたから……。
9
亜美も、メチャ楽しみにしてきたんだ! このみんの 公演なら、セクシーにキメるしかないっしょ~!
10
ねえ兄ちゃん。今回の公演のコンセプトは、 セクシーでいいんでしょ?
11
あ、えっと。その事なんだけど……。
12
セクシーか~、なるほどなるほど。 ここは私に、まかせてください♪
13
おおっ! 麗花さん、何かアイディアがあるんですか?
14
ううん、ノープランだよ! 雪歩ちゃん、何かいいアイディアないかな?
15
ええっ!? わ、私? そう言われても……。
16
さすが麗花お姉ちゃん、キレッキレですな~。 亜美も負けてられないね!
17
張り合わなくていいから。それに亜美が張り切ると、 なんだかとんでもない方向になりそうというか……。
18
そうですよ! ダメですよ、そんなの! 全然アダルティじゃない!
19
ですよね? このみ師匠!
20
えっ? ……そ、そうね。 そういう方向も、ありなのかしら……?
21
えええええっ!?
22
このみん……亜美が言うのもなんだけど、大丈夫?
23
あれれ? このみさん、 もしかして今の話、聞いてませんでした?
24
麗花さんの言うとおりですよ! このみ師匠、 今の話聞いてましたか? しっかりしてください!
25
あ、あはは。ごめんなさい……。
26
(このみさん、まだ悩んでいるみたいだな……。 改めて話をしてみるか)
27
お疲れさま、プロデューサー。
28
お疲れさまです。レッスンが終わったところなのに、 呼び出したりしてすみません。
29
ううん、大丈夫よ。レッスンの後に 呼び出しなんて、なんだか学校みたいね? フフッ。
30
そうですね。……ところで、そろそろ 新曲について、話をさせて欲しいんですが。
31
う……やっぱり、その話よね……。
32
躊躇する理由があるなら、教えてもらえませんか? 俺には、思い当たる事がなくて……。
33
頼りなくて、すみません。
34
やだ、そんな事ないわよ! 頼りにしてるわ。 そうじゃなくて、私の心の問題なの。
35
このみさんの、心の問題?
36
ええ。……私、アイドルになってから今まで、 色々なお仕事をさせてもらってきたわよね。
37
劇場のステージ以外にも、外のお仕事…… クラブミリオンに立たせてもらったりもしたわ。
38
そうですね。このみさんのステージは、 どれも最高だったと思います。
39
フフッ、ありがと♪ 私も、我ながらよくやってきたと思うわ!
40
けど……そうね。そんなふうに、少しは成果を出せて、 目が肥えてきたから、なのかしら。
42
私……クラブミリオンで初めてセクシービーストの ステージを見た時、思わず圧倒されちゃったのよね。
43
それから、詩花ちゃんや玲音ちゃんを見た時にも。 ……トップアイドルって、こういう事を言うんだって。
44
このみさん……。
45
私、みんなより、ちょっぴりお姉さんだから。 周りを見てる事が多いでしょ?
46
先輩のみんなや、同じ39プロジェクトのみんな…… 若い子達って、どんどん成長していくのよね。
47
迷いなんかなくて……ううん、迷い方もまっすぐで。 それがなんだかとっても魅力的で、眩しくて……。
48
だから、新曲を歌う事を…… ステージの中心になる事を、躊躇ったんですか?
49
ええ。……こんな臆病な気持ちでいる私に、 新しい歌が歌えるのかしらって。
50
けど考える時間をもらったら、余計に 自分の気持ちがわからなくなってきちゃった。
51
……。
52
私が十代なら、後先考えず引き受けたと思うんだけど。 大人になると難しく考えちゃってダメね。
53
現実の厳しさも、自分の実力もわかっているのに…… それでも夢を抱いてしまうのは、どうしてなのかしら。
54
なら、このみさんは…… 輝いていくみんなを、見ているだけでいいんですか?
55
え?
56
劇場のアイドル達、詩花や玲音、セクシービースト…… たくさんの輝きを、眺めているだけで終わるんですか。
57
俺は、このみさんは、こんな中途半端なところで 終わるような人じゃないって思ってます。
58
プロデューサー……。
59
俺はこのみさんを、トップアイドルにするためにここに います。あとは、このみさんがどうしたいかだけです。
60
私が、どうしたいか……。
61
そう……そうよね。大切な事を忘れていたわ……。
62
……。
63
……アイドルとして最初にステージに立った時、 決めたんだったわ。
64
プロデューサーが見ているっていう景色を…… 私がステージで輝いている姿を、私も見てみたいって。
65
フフ、なんだ。 私ったら、とっくに一歩踏み出していたのね……。
66
このみさん……! それじゃあ!
67
ええ! 新曲、歌わせてもらうわ。 今の私に、どこまでできるかわからないけど……。
68
よろしくね、プロデューサー。
69
はい、よろしくお願いします! 一緒に、最高の景色を見ましょう!
70
もちろんよ! お姉さんにまかせなさい! ウフフ♪
71
(いよいよ、このみさんの新曲公演の日。 客席は満員、後は本番を待つばかりだ……)
72
ふぅ……。 大丈夫、いけるわ。みんなもいるんだし。
73
このみさん。 少しだけ、手を握らせてもらってもいいですか?
74
あ、あら。プロデューサーったら…… そんなに私の事が心配?
75
いえ。俺の方が緊張してるので、 お願いできないかと思って。
76
ええっ、そうなの!? ……もう、仕方ないわね。フフッ!
選択肢
77
ありがとうございます、引き留めてすみません。 ……このみさん、思いっきり輝いてきてくださいね!
78
ええ、もちろんよ! だから、そこで見ていてちょうだい。
79
行ってくるわね、プロデューサー!
80
(駆け出していくこのみさんの、小さな背中……。 そこには、大きな夢が背負われている)
81
(その背中が走り続ける限り、支え続けていこう)
ホイールで拡大 / ドラッグで移動 / ダブルクリックで等倍ピンチで拡大 / ドラッグで移動