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メインコミュ 第 106 話 公演前 2 / 5 パート

日替わり定食、大盛りで!

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(今日も1日、定期公演に向けてのレッスンだ。 けど、美奈子がどこかぼんやりしているような……?)
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それではまず、準備運動からです。 ペアになって、入念に。……いっち、にー。
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……。
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美奈子さん、どうかしたんですか? ……美奈子さん?
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えっ? あ、ごめんね、すぐ準備するよ! えっと、どの曲からだっけ?
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本番を想定した通しだそうなので…… まずは、頭からですね。
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あ、そっか。 ごめんね、ちょっとボーッとしちゃってたみたい。
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みなこ~、大丈夫? お腹いたいなら、 あっちでお休みしてたほうがいいぞ……。
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ううん、大丈夫だよ! 心配かけちゃってゴメンね、 環ちゃん。すぐ準備するから!
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…………
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みんな、レッスンお疲れ様! ……あれ、美奈子は?
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お疲れさまです、プロデューサーさん。 美奈子さんなら、もう帰りましたよ?
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あ、そうだったのか。しまったな……。 様子が変だったから、ちょっと話したかったんだけど。
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みなこ、元気なかったよね……。でも熱はないって! おでこさわったけど、ふつうだった!
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体調が悪い、というわけではないようです。 佐竹さん、どうしたのでしょう。……心配。
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ウチらもそれとなく聞いてみたんだけど、 「大丈夫」としか言わなくてさ。
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ひとりで抱え込んでなきゃいいんだけど……。
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(みんな心配そうにしている……無理もないな。 よし。帰りに、美奈子の家に寄ってみるか)
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…………
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美奈子、これ5番テーブルね! それが終わったら、片づけお願いー!
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……。
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美奈子? どうかしたの?
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えっ?  ……あ、お母さん。呼んだ?
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呼んだ?じゃないわよ。 これ、5番テーブルにお願いね。
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は、はーい! ……すみません、お待たせしましたー!
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SE
ガラッ
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……ぐすっ。ただいま……。
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あっ、琥太朗(こたろう)、おかえり…… って、どうしたの!? なんで泣いてるの!?
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うっ、ぐす……な、なんでもない……!
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なんでもなかったら、そんな風に泣かないでしょ? 何があったの?
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ぐすっ……。 ……学校で、デブって言われた……。
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えっ!?
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マラソンで、ビリになって……。 「デブだから走るのが遅いんだ」って……。
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ぼく、もうご飯食べない!
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ええっ!? そんな……ダメだよ、体に悪いし! ちゃんと食べなくちゃ、また……。
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……ぼく、小さいころみたいに体弱くないもん! お姉ちゃんのおせっかい!
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こら、琥太朗! お姉ちゃんにひどいこと言わないの!
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お姉ちゃんもお母さんも、太ってないから ぼくの気持ちがわからないんだ! ほっといてよ!
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SE
ダダダッ!
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あっ、琥太朗!
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もう、困った子ねえ……。
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……。
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大丈夫よ、美奈子。 お母さんが後で話しておくから、心配しないで。
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う、うん……。 ありがとう、お母さん……。
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……。
47
SE
ガラッ
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あ、いらっしゃいませ…… プロデューサーさん!?
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お疲れさま、美奈子。手伝い中か? ちょっと話がしたかったんだけど……。
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まあ、プロデューサーさん! いつも美奈子がお世話になっております。
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ささ、こちらのお席にどうぞ。 美奈子、ご注文をお伺いしてね。
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えっ? プロデューサーさん、あの……。
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食事していこうと思ってたから大丈夫だよ。 今日のオススメは何だ?
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えっと、オススメは日替わり定食です! あとはエビチリと、炒飯と餃子もセットで……。
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あっ……ご、ごめんなさい! 私ったら、 またたくさん食べさせようとしちゃって……。
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こんな風だから、私……。
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……美奈子?
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た、単品メニューはこちらです! ハーフサイズも 用意できますから、遠慮しないで言ってくださいね!
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……いや。それじゃ、日替わり定食をいただこうかな。 ご飯大盛りで!
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プロデューサーさん………… はいっ!
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…………
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改めてごちそうさま、美奈子。オススメなだけあって 美味しかったよ。日替わりも、サービスのエビチリも。
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私のほうこそ……プロデューサーさんが 気持ちよく全部食べてくれて、うれしかったです。
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本当に……ありがとうございました。
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いや、本当に美味しかったから。 ……やっぱり、何か悩んでたみたいだな。
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あ……。
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今日のレッスンの後、みんなも心配してたぞ。 俺でよかったら、話を聞かせてくれないか?
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はい……。
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そうか……学校で、友達とそんな事があったのか。
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はい。……ちょっと、なんていうか…… 悲しい気持ちになっちゃって。
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私だって、将来に……不安がないわけじゃないのに。 なんだか勝手に決められちゃうみたいで……。
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他人事だからな。 周りは、好きなように言えると思うよ。
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でも、私……弟に「お節介」って言われて、 ハッとしちゃったんです。
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それって、私がクラスメイトに思ったことと…… 「余計なお世話」と、同じなんじゃないかって。
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すこしくらい太っていても、健康なほうがいいと思って ました。でもそれは、私の意見でしかなくて……。
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弟にしてみれば、すごく、余計なお世話ですよね。 そんなことにも気づかないなんて……ダメだなぁ、私。
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でも美奈子のそれは、相手のことを思っての行動だろ? 弟さんだって、本当はわかってるんじゃないかな。
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俺だって、いつもありがたいと思ってるよ。
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プロデューサーさん……。
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美奈子が誰かの世話をするのは、 見返りを求めてるわけじゃないだろ?
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も、もちろんです! 第一、私がやりたいってだけですから!
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私はただ、弟にも、みんなにも…… 元気で、笑顔になって欲しくて、それで……。
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うん。……だったらいいじゃないか、 少しくらいお節介でも。
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みんなに幸せになって欲しい。だからお節介を焼く。 そういうワガママを、許してもらえばいいんだと思う。
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ワガママ……。
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心配なら、みんなに聞いてみるといいよ。 「ワガママを言ってもいいか?」って。
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美奈子は自分の事だと遠慮がちになるけど、 もっとみんなに甘えてもいいんじゃないかって思うよ。
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プロデューサーさん……。
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そして……
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おはよう、みんな! 昨日はごめんね。いろいろ、心配かけちゃって。
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佐竹さん、おはようございます。その様子だと、 すっかり元気になったみたいですね。
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うん、おかげさまで! ……えっと、それでね。 今日はみんなに、思いきって聞きたいことがあるの!
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わたしたちにですか? なんでしょう。
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……私って、鬱陶しくないかな!?
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はぁ!? ど、どうしたんだよ急に……。
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みなこ。 うっとうしいって、どういう意味?
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あ、えっとね……私っていつも、みんなのお世話を 焼いてばっかりだけど。迷惑じゃないかな?ってこと。
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なーんだ。たまき、そんなの全然思ったことないぞ! だって、みなこやさしいもん!
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この前もたまきのハンカチ、 いっしょに探してくれたし。
100
わたしもです! いつも気にかけてくださる 美奈子さんのこと、大好きです♪
101
はい。むしろ、迷惑をかけているのは 私たちのほうではないかと。……心配、だぞ。
102
ううん、そんなことないよ! でもありがとう、そう言ってくれて。
103
ていうか、鬱陶しいって思ったらちゃんと言ってる。 ウチら、そんなことで遠慮する間柄じゃないだろ?
104
えへへ……そっか♪  ありがと、ジュリアちゃん!
105
いや、感謝されるようなことじゃないだろ…… あたしだって、美奈子には世話になってるしな。
106
よかったですね、美奈子さん!
107
うん! みんな、本当にありがとう! ……よーしっ。それじゃ今日も、レッスン始めるよ!
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