メインコミュ
第 135 話
公演前
2 / 5 パート
The keys to the heart was already in hand.
2
お疲れさま、着替えてきたよ!
……って、大丈夫? ふたりとも……。
5
ふたりとも、無理しちゃダメだよ? 暑いし、
脱水しちゃうと大変だから。ドリンク飲んでね!
6
ご、ごめんなさい。
無理をさせてしまったかしら……。
10
あの、高槻さん。真。ふたりとも、
今日のトレーニングは厳しかったと思う……?
14
ボク達はほら、体力もあるし。経験もあるから、
自分の限界はわかるっていうか……。
15
ふたりとも、ずっと全力だったもんね。
すーっごくがんばってて、えらかったね!
16
やよいちゃんに、ほめてもらっちゃった~……
えへへ……。
18
ごめんなさい……明日は、メニューを変えないとね。
真、相談に乗ってもらえるかしら。
19
もちろん! ただ、ボクとやよい、
この後雑誌のインタビューがあるんだよね。
20
なら、明日の朝はどう?
今晩中に他の案も考えておくから。
21
それを、明日のレッスン前に確認してもらいたいの。
22
わかった、そうしよう!
それじゃ行こうか、やよい!
23
はい! みんな、お疲れさまでした!
また明日ー!
25
今日のトレーニング内容だと、
矢吹さんと桃子には厳しい。だとしたら……。
26
前半のメニューが、重いのかもしれない……。
なら、これを削って……。
27
ふう、やっと外回りが終わったぞ。あとは、
帰ってセトリを……ん? あそこにいるのは……。
28
えっと……こういう場合って、
どこに負荷を掛ければいいのかしら……。
31
その。明日のトレーニング内容を、
考え直しているのですが……。
32
ははっ、なるほど。千早のメニューは、
可奈と桃子にはまだキツかったみたいだな。
33
プロデューサー、笑わないでください。
ふたりとも、一生懸命だったんですから。
34
そうだな、ごめん。でもそんな状態でも、可奈も
桃子も最後までついてきたんだろう? すごいな。
35
はい。……だからでしょうか。
余計に、なんだか申し訳ない気がしていて。
36
ふたりとも、せっかく頑張ってくれたのに。
このメニューで、本当によかったんだろうかと。
37
そうか。でも、そんなに
気に病まなくても大丈夫だよ。
38
ふたりが頑張ったのは、『千早は、普段からこれを
こなしている』って聞いたからだと思うんだ。
40
うん。ミーティングからふたりとも気合いが入ってた。
千早の公演に出られるのが、嬉しかったんだろうな。
41
だから、必死でついて行こうとしたんだと思う。
結果的に、マイナス部分が浮き彫りになったけど……。
42
マイナスだなんて、そんな事は……
ふたりとも、基礎はしっかりしています。
43
それに私がこなしているメニューは、私が自分の
弱いところを補うために考えたものですから。
46
いえ。……今日のトレーニングは、
元々、私が自分のために組んだメニューだったので。
47
きついかどうか以前に……内容が、
ふたりには合っていないのかもしれない、と思って。
48
うん、いいところに気づいたな! 体力や経験に
差があるように、得意な事も人によって違う。
49
例えば、可奈は意外と肺活量がある。
吹奏楽なんかの楽器が得意だからかもしれない。
50
はい。桃子は、やはり表現がとても豊かで……。
卓越していると思います。
51
そういう個性を踏まえて、あとは、本人がこの公演で
どうしたいか。もっと言うと、将来、どうなりたいか。
53
その上で、改めて
メニューを組んでみるといいかもしれないな。
54
……わかりました。アドバイスありがとうございます、
プロデューサー。
55
どういたしまして。千早こそ、
忙しいのに色々引き受けてくれてありがとう。
56
いえ。自分が言いだした事ですから。
最後まで、やらせてもらおうかと。
57
トレーニングメニューを考えるのは得意な方だと思って
いましたが、他の人のためとなると全然違いますね。
58
今回やってみて、初めてわかりました。
……ふふっ。
60
いえ、ただ……こういった事は『時間を取られる』と
思って避けてきたので……新鮮だな、と。
62
はい。私の持っている知識や経験が、
みんなの役に立つなら使いたい、と思います。
63
それに……みんなが良くなる事で、
私自身、影響を受けるはずなので。
64
その方が、いい公演になります。
……きっと。
66
(千早が、仲間という存在に影響を受けたように。
千早の影響で、周囲もまた変わる。良い方向に……)
70
桃子ちゃん、大丈夫……?
私、まだちょっと疲れてるかも~……。はう~……。
71
うん……桃子も、ちょっと……。
で、でも、ちょっと! ちょっとだけだから!
72
はぁ……。せっかくレッスン初日だったのに、
いいところ全然見せられなかったね~……。
73
……ねえ、可奈さん。桃子たち、もしかして
メンバー交代とかさせられちゃうのかな……?
74
ええっ!? ど、どうして!?
そんなのヤダヤダ~!!!
75
桃子もイヤだけど! でも桃子たち、
全然ついていけてなかったでしょ。
76
それに今日も、ふたりだけ先に呼ばれてるし……
もしかして、って……。
78
お疲れさまです。矢吹さん、桃子。
早い時間に呼び出してしまってごめんなさい。
80
あ、あの、千早さん! もしかして、
公演のメンバー、交代……とか……?
82
桃子たち、全然ついていけてなかったから……
で、でも! がんばるから! 交代、したくない!
83
わ、私もです! 足りないところは、がんばります!
だから、交代だけはしないでください~っ!
84
……ふたりとも、顔を上げて。
交代なんて……。
85
今日来てもらったのは、トレーニングの内容について、
ふたりがどうしたいか意見を聞かせてほしかったの。
87
ええ。前回のメニューは、今の私用のものだから。
ふたりに合った内容を考えたいの。
88
ふたりのいいところも、弱点も知って……
今度の公演に、活かしたいと思うから。
91
それじゃ、早速だけど始めるわね。それぞれ苦手で、
克服したいことを教えてほしいの。
95
だから言っただろ?
千早に任せておいて大丈夫だって。
96
あ、そうだ。真、やよい、これを渡しておくよ。
よかったら、レッスンの後に使ってくれ。
99
ねえみんな。このあと、コンビニ寄って、
アイス食べて帰らない?
101
実はさっき、プロデューサーにもらったんだ。
じゃーん! これで、アイスと交換できるんだって!
102
プロデューサーが、みんなで帰りに
食べるといいよって、くれたんです!
103
へえ~。
お兄ちゃんにしては、気がきいてるね♪
104
レッスンの後のアイス~♪ とってもうれしいっス~♪
千早さん、行きましょう!
106
アイスおいしかったぁ~! プロデューサー
さんに、明日ごちそうさまでしたって言わなくちゃ!
107
こういうの、なんだか学校の放課後みたいだね!
みんなで買い食いして帰るとかさ。
111
あ、ううん。……桃子、放課後にみんなで
買い食いとか、そういうのしたことないから……。
112
あっ……べ、別に、さみしいとかじゃないよ?
だから、なんか楽しいなって……それだけ!
117
歌以外に時間を使うのは
無駄だと思っていたから。
118
でも……こんなに楽しいなら、ちょっと
もったいなかったわね。
119
だ……大丈夫ですよ、千早さん!
今からでも遅くないです!
120
そうだよ、千早さん!
時間はまだ、いっぱいあるでしょ?
121
そうですよ! 私たちといっしょに、
いっぱいアイス食べましょう!
122
あれ? そうじゃなくて、えっと、えっと……
みんなで、いっぱい楽しいことしましょう!
124
そうね。……ありがとう、みんな。
これから、楽しみにしているわ。