3
うわ~っ! 会場めちゃくちゃ広いね!
想像してたより全然大きなイベントだよ、これ!
4
出演者の人数も、すごい……!
やっぱり北海道って大きいんですね!
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みんな、遠くまでごめんねぇ。
長旅で疲れてないかい?
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姫はとっても楽しいのです! ひなたちゃんと
北海道に来られて、そー・はっぴー!なのですよ♪
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本場のみそらーめんに、うに、いくら、しゃけ……。
真、胸が高鳴ります。
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おーい、みんなお待たせ! 控え室はこっちだそうだ。
それと……ひなたにお客さんだぞ。
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せーのっ……
けっぱれーっ、リンゴ姫ーーーーーーっ!!!!
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ひえっ!?
農園のみんな……それに、ご近所さんたちも!
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ばあちゃん! はや~、ビックリしたべさ……。
こんなに大勢で来てくれたのかい?
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そりゃ、ひなっこの晴れ舞台だもの。
手が空いてるもん全員で駆け付けたんだわ。
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H・I・N・A・T・A、ひなた!
フレーッ、フレーッ、ひ・な・たっ!
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すごい……!
みなさんの動き、完ぺきにシンクロしてる……!
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自作のうちわに、大きな横断幕もあるのです。
頼もしい応援団なのです♪
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えへへ、そうだねぇ。
ちょっこし、恥ずかしいけども……♪
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したっけばあちゃんたち、客席から見てっから。
みなさん、ひなっこをよろしくお願いいたします。
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こちらこそ、よろしくお願いします。……ひなた、まだ
時間はあるから、もう少し話してきてもいいんだぞ?
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ううん、大丈夫だよぉ。あたしも早く着替えて、
準備しないとねぇ。それに……。
24
(イベントの前半戦、歌唱力とダンスの対決が
終わった。現時点で、ひなたの順位は……)
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やったー! ひなたがトップだって!
ナンバーワンだよ、ナンバーワン! イェーイッ!
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さすがですね、ひなた。
共にステージに立つ者として、誇りに思います。
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ううん、貴音お嬢さんたち、みんなのおかげだべさ。
あたしは必死に、頑張ってるだけだから。
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私は納得の結果だと思うな。ひなたちゃんの
パフォーマンス、すごかったから。特訓の成果だね!
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この勢いで、後半戦もいただきなのです♪
とびきり・ぱわほー!に駆け抜けるのですよ!
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あ、あの……765プロの、木下ひなたさんだよね?
ちょっといいかな?
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(ん? 他の出演者達がひなたに……どうしたんだ?
まさか、不穏な内容とかじゃ……?)
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あの、こんなこといきなり言われても、
木下さんも困ると思うけど……その……。
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私たち、ご当地アイドルなんだけど、
ひなたさんにずっと憧れてて! ずっと目標で……。
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前半戦のパフォーマンスも、なまらすごくて!
圧倒されちゃいました!
39
ありゃあ~、ありがとうねぇ。
そんなに褒めてもらえると、くすぐったいけども……。
40
でも、私たちも地元背負ってるから、
このままあきらめるわけにはいかないべさ!
41
後半戦は、ひなたさんに胸を借りるつもりで
ぶつかってくから。したっけね~! ありがと~!
42
あ……う、うん! こちらこそ、よろしくねぇ~!
…………。
43
それでは後半戦、開始します。
表現力のパフォーマンス、よろしくお願いします。
46
そうだな。目標で憧れのひなたに挑めるのが、
きっと嬉しくて仕方がないんじゃないかな。
48
ユキちゃーん! 負けるんでねぇぞーっ!
みんなが、ついてるぞーっ!
52
(後半戦も、残るはステージのみ。だが、ここにきて
ひなたは、トップの座を明け渡してしまった)
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ひなたちゃん、えっと……
大丈夫だよ! まだ巻き返せるから!
55
そうそう、点差は全然ないしね!
ステージに向けて、気持ち切り替えてこう!
56
うん……ありがとねぇ。
でも、さっきの子達、本当にすごくて。
57
あたしも頑張ったんだけども、
なんだか上手くできなくて……。申し訳ないべさ。
58
……。ひなた。
もしや彼女達に遠慮しているのですか?
59
ううん、そんなこと……。
ないと、思うけども……。
60
……ギリギリの戦いだと、意識していなくても、
気持ちの差が結果に出たりするからな……。
61
あー、それはあるよね。ダンスもさ、ほんのちょっと
気分が変わっただけで、全然別モノになったりするし。
62
ひなたちゃん。もしかして、
さっきの人達のこと、応援してるんじゃ……?
63
……うん。がんばって欲しいとは思ってるよぉ。
あの子たちは、あたしと同じだから……。
64
でも、そう思うのも、
いけないことなんだろうか……?
65
……。
では、ひなたちゃんは、負けてもいいのです?
66
えっ!? そ、そんなこと……。
それとこれとは、話が違うっしょや?
67
あたしにも、ばぁちゃん達がいるし。
あ、あたしだって、負けるわけにはいかないべさ!
70
仲間のために、家族のために、誰かのために……。
そうした思いは、ひなたのいう通り、皆同じなのです。
71
ひなたも、彼女達も……、
おそらくここにいる皆も、私も。
73
……周りの気持ちに寄り添ってしまうのは
ひなたのいい所だと思う。
76
だから思い出してほしいんだ。自分がどんな
アイドルに憧れたのか……。どうして憧れたのか。
77
どんな……、どうしてって。
あたしは、立派なアイドルになりたくて……。
78
歌も踊りも上手で、お姫様みたいに綺麗で……。
アイドルは、誰よりもキラキラしてて……。
80
うん。アイドルがキラキラしてて、みんなに憧れられる
のは、きっとこう思ってるからだと思う。
83
そうだよねぇ。あたしがアイドルになる前、
リンゴ姫になれたのだって……。
85
……うん、そうだよな。
今も、その頃と同じ気持ちでいいと思う。
86
うん! プロデューサー、ありがとさんです。
あたし、とんだ勘違いしてたべさ。
87
あのね、貴音お嬢さん、まつり姫さん。歩さん、
紗代子さん。……どうか力を貸してください。
89
その言葉を待っていたのです♪
姫におまかせ、なのですよ!
90
ひなたの覚悟、しかと受け取りました。
共に高みを目指して、いざ、参りましょう!
91
ナンバーワンの座は譲れないよね♪ 大丈夫!
どんな動きも、アタシが後ろで全部フォローするよ!!
92
みんなでもう一度、ダンス合わせておこう!
私もすぐ着替えてくるね!
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765プロの木下ひなただよぉ!
みんな、あらためてよろしくねぇ! ええと……。
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H・I・N・A・T・A、ひなた!
フレーッ、フレーッ、ひ・な・たっ!
96
えへへ、ありがとねぇ! ……あのね。
実は今、ちょっこし負けそうなんだけども……。
97
このステージで、全部取り戻してみせるから、
よーく見ててねぇ! いくよ、『りんごのマーチ』!