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メインコミュ 第 161 話 公演前 2 / 5 パート

つま先の冒険

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ショッピングモール……
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いや~~~買った買った! 大満足だよ!
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歩ちゃん、袋がパンパンなのです……。そんなに 買い物して、今月のお小遣いは大丈夫なのです?
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うっ!? ……い、いやっ、大丈夫! それに オシャレも、アイドルとしての嗜みだし! うんっ!
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本当に、いろんな服があったわね。 値段もどれも手頃で、つい目移りしてしまって。
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自分も、いい感じのスウェットを見つけたから、 チェックしておいたぞ!
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来週になっても気が変わらなかったら、 また買いに来ようと思ってるんだ。
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響ちゃん、しっかりしてるのです。 流石なのです。
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……。
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どしたの、志保。 ……カフェ? あ、お茶飲んでく?
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い、いえ。いいんです。 その、ちょっと気になっただけなので。
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そう? まあチェーン店だし、 後でひとりでも来られるか。
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ひとりで……。
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数日後……
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(今日は定期公演のレッスン。 歌織さんと響は取材で不在だから、3人だけだ)
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うん、今のところはだいたいOKだね! それじゃ、今日はここまでにしようか?
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お疲れさまなのです! この時間だと、歌織ちゃんと 響ちゃんの取材も、そろそろ終わる頃ですね。
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……。
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志保? ボーッとして、どうかした? 疲れちゃった?
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あ、いえ。 ……すごく順調だなと思っただけです。
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そうだな。 実際、かなりいいペースで進んでると思うよ。
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なんだか不思議です。まつりさんと歩さん以外は、 みんな年齢もバラバラだし……。
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マイペースなのに、安定してるっていうか……。 可奈や未来達とのレッスンとは、全然違う気がして。
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そうかな。 むしろ、マイペースだからいいんじゃないか?
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え?
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志保ちゃん、志保ちゃん。そういえば、 あのカフェには行ったのです?
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カフェ?
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うん、ショッピングモールのカフェ。 志保が気になってたみたいだったから。
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あ、いえ。まだ……というか。 ひとりで、カフェに行ったことがないので……。
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えっ。/ほ!?
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まあ、志保は中学生だもんな。ファーストフードは 行っても、カフェにはあまり行かないか……。
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た……大変なのです~~~!!!
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えっ?
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えっ?
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歩ちゃん! 至急、響ちゃんと歌織ちゃんを呼ぶのです!!
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了解っ!
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え、え? ……あの……?
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1時間後……
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へー。ドリンクを注文するとスクラッチがもらえて、 そのポイントと交換でオマケがもらえるんだ。
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黒猫のグッズかぁ。 自分の家のねこ吉は白猫だけど、黒猫もかわいいね!
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志保ちゃんが見てたのは、これだったのね。 じゃあ私の分のポイントは、志保ちゃんに♪
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志保、自分のポイントもあげるぞ!
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もちろん、姫と歩ちゃんの分もなのです! これで何ポイントなのです?
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えーと……惜しい、9ポイント! あと1回お茶したら、交換できるよ。
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5人いるから、あっという間に集まったね! 自分、おかわりしようか?
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そ、そこまでしてもらうわけには…… というか、あの。
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このポイント、私がもらってしまって、 本当にいいんですか?
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え? だって志保、欲しいんでしょ? だったら、遠慮することないぞ!
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みんなの気が変わらないうちに、 もらっておくのですよ♪
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あ、ありがとうございます……。
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志保ちゃんは、あまりこういうお店には来ないの?
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そうですね……。母と弟と一緒だと、 カフェとかには……。
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弟がまだ小さいので、ドーナツ屋さんとか…… あとはファストフードとファミレスなんかが多いです。
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言われてみれば…… 小さい子は、コーヒーなんて飲まないよね。
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私もね、中学生の頃、初めてひとりでお茶をしたの。 隣の駅まで行って、駅前のカフェに入って……。
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緊張したけど、とっても楽しかった。 なんだか、秘密を持ったみたいで。
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秘密……。
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それだけで、大人になったような、 自由になったみたいな気がしたの。ふふ、変よね。
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……いえ。 そういうの……素敵だと思います。
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本当? なら志保ちゃんにも、 いつか味わってみてほしいな……なんて。
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大人で、自由かぁ。 アタシは……アメリカ留学した時に思ったかな?
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自分は、東京に来た時だぞ! すっごく遠かったしね!
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……。
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翌日……
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SE
コンコン、ガチャ
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プロデューサーさん、お疲れさまです。 レッスンルームの鍵を返しに来ました。
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志保、お疲れ様。そういえば昨日はあの後、 みんなとカフェに行ったのか?
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はい。……あの、プロデューサーさん。 ちょっと、意見を聞かせてほしいんですけど……。
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へえ、歌織さんがそんな事を。
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私がアイドルを始めたきっかけは、母を助けたい…… そのための、お金が欲しかったからです。
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そうだったな。
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その私が、カフェでお茶をするとか……。 そういうことに、お金を使ってもいいんでしょうか。
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まだ、中学生なのに。
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もう中学生なんだし、いいと思うよ。
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それに、自分がどんなものや、どんなことを 好きなのか、知っていくのはいい事だと思う。
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好きなものを知る……?
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うん。志保はまだ中学生だし、 出会ってないものがたくさんあるだろうから。
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変化を恐れては欲しくない。けど、 自分は大切にして欲しい……というところかな。
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……プロデューサーさんが 言ってること、よくわからないんですけど。
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そうか。でも、あまり心配しなくても大丈夫だよ。 志保にはお母さんがいるし。俺やみんなもいるから。
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もし何か間違っている事があったら、 ちゃんと教えてくれるはずだ。
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……わかりました。
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私の……好きなもの……。
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