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第 119 話
導入
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あはは、本を読んでて寝落ちは私もよくあるので……。 でも、美希さんが夢中になれる本もきっとあります!
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あはは、本を読んでて寝落ちは私もよくあるので……。
でも、美希さんが夢中になれる本もきっとあります!
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今のイチオシはやっぱり、『星風の守護者』ですね!
久しぶりに出た新刊も素晴らしかったので!
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コラムで紹介してた、ファンタジー小説だね。
でも、人気シリーズだから巻数もまあまあ……。
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えっ、長いの……?
それじゃあミキはパスかな~。
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そ、そんなこと言わずに! 最初だけ、一巻だけ!
それでも十分に楽しめちゃいますから!
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みんな、お疲れさま。
なんだか盛り上がってるみたいだな。
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はい! 名作『星風の守護者』を
美希さんにオススメしていたところで……。
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お、それはベストタイミングだ。メンバーも
揃ったことだし、ちょっと仕事の話をさせてほしい。
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その『星風の守護者』なんだけど、
今度、アニメーション映画になることが決定した。
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そして……その主題歌を百合子に
歌ってほしいと打診があった。
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監督が百合子のコラムを読んで、曲を聞いたそうだ。
イメージにぴったりだという事で、打診があった。
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映画の主題歌なんて……すごいわね、百合子ちゃん!
もちろん、バックはお姉さんに任せてね♪
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うんうん、私にも任せてほしいな♪
……百合子ちゃん? どうかしたの?
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すっ……すみません……。
あの、もう一回言ってもらっていいですか……?
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ええと……百合子の好きな小説『星風の守護者』が
映画化する。その、主題歌を歌ってほしいそうだ。
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っ!! ……聞き間違いじゃ、ない……。
ぐうっ……はあ、はあ……。
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ゆ、百合子ちゃん、大丈夫?
ずいぶん苦しそうだけど……。
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さっきまでその小説の話してたのに……。
百合子、好きだったんじゃないの?
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だいっっすきです!! 老若男女が楽しめる、
不朽の名作ファンタジーですから!
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映画と言いましたね……まず、原作のどこを
切り取るかが気になるところです……。
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はっ、序盤の山場と言えば鏡のお城……!
あれをどうやって映像にするんでしょうか……。
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ちょっと叙述的なギミックなんですよね~。
読者の想像に任せるからこその良さがあって……♪
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百合子……ひとりで苦しんだり、
楽しそうにしゃべったり、忙しいの。
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雑誌のコラムでも、熱く語ってたものね。
このわき目もふらない情熱、若さだわ~。
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ああ、情熱は十分に伝わってきたよ……。
それじゃあ返事はOKってことで大丈夫かな?
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でもでも、百合子ちゃんの大好きな小説だよね?
その映画化で、オファーを受けたんでしょ?
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はい、そうなんですけど……。その……。
…………。
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もしかして……大好きな作品だからこそ、悩む、
ってことなのかな? プレッシャーとか……。
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は、はい。
恥ずかしながら、そのとおりでして……。
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そっか。
でも、返事はすぐじゃなくていいんでしょ?
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うん、まだ打診の段階だからな。
百合子の考えがまとまるまでは、保留にしておくよ。
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す、すみません……。
せっかくのお仕事なのに、ワガママを……。
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慌てて結論を出すことでもないから大丈夫だ。
落ち着いて、ゆっくり考えてみてくれ。
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もし悩んじゃうことがあれば、私たちに相談してね?
話なら、いくらだって聞けるから!