(いよいよ765プロ劇場での初公演が始まる。 楽屋の空気は、予想通り少し重いな……)
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(いよいよ765プロ劇場での初公演が始まる。
楽屋の空気は、予想通り少し重いな……)
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あら、プロデューサーさん。
ここにいらっしゃったんですね。
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はい、みんなの様子を見て回ってるんですが……。
結構、緊張してる子が多いみたいですね。
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そうですね、少し……。ですから私も、
ちょっとお茶でも淹れようかなと思って。
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あたたかいものを飲めば、
心も身体も、少しはほぐれますから♪
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そうですね……。そういえば、あずささんは
大丈夫ですか? 緊張してませんか?
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みんなの初々しい姿を見ていたら、
私の初公演のことを思い出してしまって……ふふっ。
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はい。私もあの時は、今日のみんなみたいに、
カチカチに硬くなっていました。でも……。
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そんな私も、今はこうして落ち着いていられます。
ですから、きっと最初はそういうものなんでしょうね。
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……そうですね。初公演さえ越えてしまえば、
次は絶対に2回目なわけだし。
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はい、私だって越えられたんですから。
劇場の子たちも大丈夫に決まってます。
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それに、何より……
プロデューサーさんもいるんですから♪
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俺ですか?
はは、ちゃんと役に立てるといいんですけど。
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あら、私が今ここに立っているのが、
何よりの証拠みたいなものだって思いますよ?
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プロデューサーさんあってこその私達です。
もう少し、ご自分を信用なさってください♪
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……まいったな。
そこまで言われると、自信を持つしかありませんね。
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でも、あずささんがここまでやってこられたのは……
やっぱり、あずささん自身の力ですよ。
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ステージに立ったアイドルには、
誰も手を出せません。
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ステージに送り出すのは俺かもしれませんが、
そこで輝けるかどうかは……アイドル次第ですから。
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……そうですね。最後は私達が、
しっかり自分で頑張らないといけません。
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でも、そういう大切なことを教えてくれるのは、
やっぱりプロデューサーさんですけれど♪
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……今はそういう感じになっちゃいましたね。
まあ、いいか。
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それじゃ、アイドルが輝けるかどうかは、
俺達の共同作業ということで……。
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39プロジェクトも、一緒に盛り上げていきましょう!
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共同作業……。あ、ごめんなさい。
なんでもありません。
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えっと、わかりました。ふつつか者ですけれど、
こんな私でよろしければ……。
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この劇場のステージで、精一杯。
……輝いてみせます!
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(柔らかくて温かい笑み。初公演も、その先のことも、
きっと大丈夫だと思える……そんな笑みだった)