(劇場に、ファンレターがたくさん届いている。 みんなが来る前に、仕分けしないとな……)
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(劇場に、ファンレターがたくさん届いている。
みんなが来る前に、仕分けしないとな……)
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ほ? もしかしてそれは、ファンレターなのです?
プロデューサーさん、姫にはないのです?
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まつりは新人だからな、まだ……あ、1通届いてるな。
差出人は……ん? 徳川?
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あれ? 手紙が……ハッ!
いつの間に、まつりの手に!?
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プロデューサーさん。
これは、ファンレターではないのです。
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ファンレターじゃない?
あ、もしかして、まつりの家族か親戚の人か?
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へえ、まつりの妹さんか。でも差出人が妹さん
だったとしても、ファンレターかもしれないぞ?
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絶対に違うのです。
……今から、証拠を見せるのです。
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『この前、バラエティ番組に出てたでしょ。
見てて、すっごく恥ずかしかった』
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『アイドルとか、向いてないんじゃない?
早く辞めたら?』
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ね? ……アイドルを辞めろなんていうのは、
ファンの人が書くお手紙ではないのですよ。
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確かに、そうだな……何も知らないのに、簡単に
「ファンレターかもしれない」なんて言ってごめん。
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プロデューサーさんが、
謝ることではないのです。
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まつり。妹さんとは、ずっとこんな感じなのか?
仲が良くないというか……。
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妹が小さいころは、仲が良かったのですよ?
姫の後ろを、いつも追いかけてきて……。
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けど最近は、反抗期なのです。
ほとんど口もきいてくれないのです。
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反抗期……そうか。理由はなくとも、
家族に反抗したくなる年頃なのかもしれないな。
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妹が姫を嫌うのに、理由がないのだとしたら、
姫には、どうしようもないのです。
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だから、仕方がないのです。
……寂しいけどね。
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まつり。まつりが本気でアイドルをやっていれば、
それはいつか、ちゃんと妹さんに届くと思う。
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それに、妹さんに「辞めろ」と言われて辞められるほど
アイドルは簡単じゃないよな。
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……ふふっ。もちろんなのです!
姫は絶対に、トップアイドルになってみせるのです。
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そしていつか、妹にまつりのことを
「最高のアイドルだ」って言わせてみせるのです♪
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そのためにも、もっともっと輝くのです!
プロデューサーさん、力を貸してね。……ね?
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(まつりと妹さんの間に、どんな事情があるのかは
わからないが……まつりの願いなら、叶えないとな!)