(39プロジェクトのアイドル候補を探すために、 巷で評判の学園祭にやってきた)
1
(39プロジェクトのアイドル候補を探すために、
巷で評判の学園祭にやってきた)
2
(なんでも、将来女優や、プロのミュージシャンに
なる子がいたりするらしいけど……)
3
「さあ姫、僕と一緒に。希望はすぐそこにあります!」
……王子は、やさしく姫の前に手を差し出しました。
4
(あれは……朗読劇? ひとりでやってるのか。
……気になるな、行ってみよう)
5
「どうか共に、この国を見守ってください」……王子の
言葉に姫は頷き……2人は末永く幸せに暮らしました。
6
以上、朗読劇を終わります。
語りは、3年、七尾百合子でした。
7
(見事な表現力だった。思わず物語の中に引き込まれて
しまうほどの……。あの子は、逸材かもしれない!)
8
あの……お客さま?
朗読劇は、終わりましたけど……。
9
すごかった……。
君の朗読劇は、とても心に響いた。感動したよ。
10
感動って……、
私の朗読劇を聞いて、ですか?
11
あ、ありがとうございます。
今日の作品は、私のお気に入りだったので……。
12
そうだったんだ。
どうりで、感情表現がすごく豊かだと思った。
13
私、ひとりでお話に入り込んじゃってないか、
心配だったんですけど……。
14
そんな風にほめてもらえるなんて、
思ってなかったから……ちょっと、嬉しいな……♪
15
君さえよかったらだけど……その声、
もっと多くの人に届けてみないか?
16
えっ……
あ、アイドルの、プロデューサーさん?
17
ああ。今日はこの学園祭で、
アイドルになってくれそうな子を探してたんだ。
18
アイドルになってくれそうな子……
も、もしかして、私のことですかっ!?
19
そ、そんな、恐れ多いです!
私なんかが、あ、アイドルだなんて……!
20
君の表現力は、大きな武器になる!
アイドルになれば、朗読劇はもちろん……
21
もっと色々な形で、物語を表現できると思うんだ。
23
ああ。歌やお芝居、いろいろな形で。
君が本から得た感動を、みんなに伝えることができる!
24
それは、つまり……
わ、私が……本の中の、ヒロインに……?
25
そう。君がヒロインとして、物語の伝道師になるんだ!
27
わ、わかりました!
私……アイドル、やります!
28
私、もっともっと、本の魅力を伝えたいんです。
大勢の人に、知ってほしいから……。
29
あの……よ、よろしくお願いします、
プロデューサーさん!
30
(この子の表現力は、人の心を動かせる……。彼女の
物語がハッピーエンドになるよう、俺も頑張ろう!)