(今日は初めて、百合子が劇場のステージに立つ日だ。 緊張していないかな……)
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(今日は初めて、百合子が劇場のステージに立つ日だ。
緊張していないかな……)
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プロデューサーさん……ど、どうしましょう。
さっきからずっと、震えが止まらないです……!
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大丈夫だ、百合子。自信を持とう。
レッスンでやったこと、ちゃんと覚えてるだろ?
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でも……お、お客さんの前で歌うんですよね?
練習やリハーサルとも違って……。
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ううっ……
ふ、不安で、胸が張り裂けそうです……!
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うーん……なら、ステージの上の自分が成功する
シーンを、思い浮かべてみるのはどうだ?
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初ステージで、成功するシーンを想像……ですか?
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ああ。自分を、物語の主人公だと思って……
想像するのは得意だろう?
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えっと、ステージに上がって……ここが真ん中ですね。
まずはお客さんに、挨拶をして……。
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あぁ!? 「七尾百合子です」って言おうとして、
「ななこぷりこれすっ」って、噛み噛みの私が~!
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ま、まだ大丈夫だ!
そこでニッコリ笑えば、まだフォローできる!
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は、はい! ニッコリと笑顔で、
「噛んじゃいました。ごめんなさい」って言いますね!
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あっ……み、みんな笑ってくれました!
なんだか、劇場中がいい雰囲気になっていきますっ!
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ナイスだ、百合子!
このままの勢いで、歌とダンスに移行するんだ!
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はい! ダンスを……ああっ!?
い、いきなり、出だしで転んじゃう私!
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こ、こらえました……!
あっ……お客さん達、たくさん拍手してくれてる……。
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や、やりました!
無事にステージが終わりました!
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最後まで想像してみたら、どんな失敗でも、
カバーできる気がしてきました!
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はい! ……それに、プロデューサーさんが、
必ず舞台袖にいてくれるって、思えるから……。
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私の中に、勇気の翼が広がっていくんです!
……あの、見ててくださいね。私の、旅立ちの時です♪
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(百合子が描く物語のターニングポイント。どうやら、
何度も読み返したくなるページになりそうだ!)