(39プロジェクトのアイドルを探し求めていた、 ある日……)
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(39プロジェクトのアイドルを探し求めていた、
ある日……)
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(突然、緊急の用事だからと
社長に呼び出された俺は……)
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(はるばる北海道までやって来た。
遠くから聞こえてくるのは……ああ、牛の声か……)
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やあ、君! よく来てくれたね。
ほら、ひなた君、挨拶挨拶。
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あんたが、プロデューサーっちゅう人かい?
はじめまして。
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あたし、木下ひなたって言うんだわあ。
よろしくねぇ。
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たまたま、この町のリンゴ祭に観光……オホン!
いや、視察に来ていてだね!
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そこで今年の歌姫、リンゴ姫に選ばれたのが、
このひなた君だったんだ!
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えへへ、上手ってほどではないけども……。
あたし、歌を歌うのは好きだよぉ。
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うんうん、いい笑顔だろう? 彼女をひと目見て、
39プロジェクトのアイドルに相応しいと思ってね。
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なるほど。そういうことでしたか……。
急に北海道に呼び出されたから、驚きましたよ。
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あたしもね、最初に声を掛けられた時は、
なまらびっくりしたよぉ。
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まさかこんなところに、東京のアイドル事務所の
社長さんがいるとは、思わなかったからねぇ。
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はは、そうだよね。
ところで君、アイドルになりたいのかな?
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あ、あたしが、アイドルにかい?
でもアイドルって、キラキラしてるべさ……。
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そうだね、キラキラしてるかな。
アイドルを見たことはある?
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うん。
テレビに出てるとね、家族みんなで見るよぉ。
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あたしね、小さい頃から歌が好きで、
いっつも農園で歌ってたんだわぁ。
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そしたらばあちゃんが、色々教えてくれたんだよぉ。
アイドル、っちゅう仕事があるんだよって。
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その憧れの世界を、
自分の目で見てみたいと思う?
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あっ……でも、あたしなんかに、アイドルが
できるのかどうかは、わからんけども……。
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でも……あたし、アイドルの世界を見てみたい。
……こんな返事じゃ、やっぱしダメだろか……?
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(アイドルに対する純粋な憧れ、それに
自然な笑顔……これは、いい武器になるぞ!)
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アイドルになってほしい。
俺に、君をプロデュースさせてくれないか?
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あたし、アイドルのこと、なぁんも知らんし。
迷惑かけるかもしれんけど……
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一生懸命、覚えるから。
あたしにアイドル、教えてねぇ。
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うむ! 話が進んでるようでなによりだよ!
はっはっはっはっは……!
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(木下ひなた……この素朴な感じ、今までのアイドルに
ないタイプだ。大事にプロデュースしていこう!)