MLTD Archive(β)

(いよいよ、紬の初ステージだ。本番直前だが…… バックステージに紬の姿がないな。探しに行こう)

音声再生は内部プレビュー専用です。本文はどなたでも閲覧できます。

1
(いよいよ、紬の初ステージだ。本番直前だが…… バックステージに紬の姿がないな。探しに行こう)
2
…………。 はぁ……。
3
あっ……プロデューサー。 あの、私……。
4
いよいよだな、紬。 もしかして、緊張してるのか?
5
…………。 聞かないとわからないとは驚きました。
6
プロデューサーは私のことを、この状況でも 緊張しない、豪胆無比の豪傑とでもお思いなのですか?
7
い、いや、そういうわけじゃないんだ。 ちょっと確認したまでで。
8
よかった……。貴方は時々恐ろしいほど鈍感なご様子 なので、もしかしたらと……心配になりました。
9
とはいえ、ではあなたの目に私がどう映っているのか、 知る由もないのですけれど……。
10
つまるところ、私は、普通の……お、女の子ですから。 人並みに緊張くらい……します。
11
わかってるよ。初舞台なんだし、 緊張しない方が珍しいんだ。大丈夫!
12
遠慮なく、思いきり緊張したまま、 ステージにぶつかって来い!
13
…………。
14
あなたは、もしかして……一応それなりに考えて いそうに見えて、何ひとつ考えていないのですか?
15
未熟で無様なステージをお見せするなんて、 それではお客さま方の期待を裏切ることになります。
16
それに、劇場のみんなにも……。 迷惑……。
選択肢
17
大丈夫、失敗しないアイドルなんていないよ。 緊張しない方が珍しいって言っただろ?
18
つまり、みんな緊張してるんだ。今の紬と同じように、 失敗したらどうしようって思ってる。
19
…………。 それがわかっていて、その態度……。
20
貴方という方は、いったいどこまで鉄面皮なのですか? 貴方はそれでも人ですか?
21
い、いや、別に突き放して言ってるわけじゃないぞ。 みんな同じだって言ってるんだ。
22
みんな一緒に緊張して……、もしかしたら、 一緒に失敗するかもしれないな。
23
そ、そんなこと……。 思っても、口に出して言わないでください!
24
でも、初舞台っていうのはそういうものだよ。 最初から完ぺきなアイドルなんて、どこにもいない。
25
だからこそ、最初から上手くできたら、 とびきり嬉しいんだろうな。……そう思わないか?
26
…………。
27
貴方という方は……。 どこまでも気楽な性質で、うらやましいことです。
28
でも、きっと、そんな貴方だからでしょうか……。
29
話してるうちに、心配するのが バカらしくなってしまいました……。ふふっ!
30
よし、いい顔になった。いけそうか?
31
はい、おかげさまで、怒るのにも疲れましたし。 肩の力もよい塩梅に抜けたようです。
32
それでは……。
33
ああ、いって来い! 俺もちゃんと見てるからな!
34
…………。
35
担当アイドルのステージを見るのは、当然のことと 思いますけど……まさか見ないつもりだったのですか?
36
い、いや、そういうわけじゃないんだ。 ちょっと確認したまでで。
37
とにかく、頑張ってこい!
38
ですから、貴方に言われずとも……。 ああもう結構ですっ。それではまた、後ほど!
39
(少しはイメージできたかな。ステージを成功させて、 拍手喝さいを浴びる自分の姿……)
40
(今日のステージ……紬だけでなく、観る人みんなの 記憶に残る、素晴らしい1ページになるだろう!)
ホイールで拡大 / ドラッグで移動 / ダブルクリックで等倍ピンチで拡大 / ドラッグで移動