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(今日は新しい曲のお披露目ライブだ。メンバーには
衣装に着替えてもらっているんだけど……、遅いな)
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(ん? 部屋から声が……。
何をヒソヒソと話しているんだ?)
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皆さん、この間のお話ですけど……。
移籍のこと、考えてくれましたか?
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うん……、自分すっごく悩んだけど……、
ほんとにいぬ美をアイドル犬にしてくれるんだよね?
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もちろん♪ いぬ美ちゃんだけじゃなくて
響ちゃんの家族全員でアイドルデビューだよ!
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なら、自分……! でも~、うう……!
うぎゃー! こんなの決められないぞ!
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詩花……、私もあなたの事は妹のように
親しく思っています。ですが……。
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ミキも、プロデューサーといっしょじゃ
なきゃ、ヤ。だからごめんね、詩花。
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でしたら、プロデューサーさんもご一緒に!
いちごババロアとラーメンも食べ放題にしちゃいます!
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それでも、ダメですか?
貴音さ……いえ、貴音お姉さま。
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ちょ、ちょっと待った!
話はすべて聞かせてもらったぞ!
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あ、プロデューサー。いいところにきたの!
ね、いっしょに詩花のとこ、いこ?
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な、何を言っているんだ、美希!
響も貴音も、移籍だなんて……。
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なんと、聞いておられたのですね。
盗み聞きとはお人の悪い……。
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そもそもノックなしで入るなんてマナー違反だぞ。
ヘンタイか、ヘンタイなのか!
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はっ、たしかうちの社長も「765プロには
変態プロデューサーがいるから近寄るな!」って……。
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それは誤解だ! いや、それよりも詩花。
3人を引き抜くつもりなのか?
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プロデューサーさんもいかがですか?
私、社長を説得しますから!
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あ~、美希~! ばらすのが早すぎるぞ!
もうちょっと引っ張る予定だったでしょ~!
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ふふっ、申し訳ありません。本日のライブの演出に
さぷらいずを取り入れようと悩んでいまして。
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それで詩花に聞いてみたら、サプライズには
ドッキリが大事じゃないかって。どう、おどろいた?
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当たり前だろ。……まあ、こんなのでサプライズの予行
演習になったのならいいけど……。いや、よくないか。
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ふふっ、ごめんなさい。少しやりすぎちゃいました。
最初はこんなに凝るつもりはなかったんですけど。
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演技してるうちに、どんどん力が入っちゃったんだ~。
意外とバレなかったみたいだね!
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それだけ私たちを信頼してくださっている
ということでしょう。真、ありがたきことです。
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ね、プロデューサー。もしほんとに
ミキたちが詩花のとこいっちゃったら、どうする?
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そうだな。
もし本当にそうなったら、その時は……。
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引き抜き返すよ。3人は765プロがよく似合ってるし
3人のことを一番知ってるのは俺だ。
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黒井社長のようにコネや実績はないかもしれないけど、
一緒に悩んで努力して、トップまで導いてみせる。
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だから、これからも765プロにいてくれ。
俺も精いっぱい、みんなを支えていくから。
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と、とーぜんだぞ! 自分も
765プロが好きだし、これからもよろしくね!
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私も、トップアイドルという高みまで
導いてくださるのはあなた様だけと信じております。
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さすがプロデューサーさん。皆さんと
ほんとに仲良しなんですね。ふふっ、うらやましいな。
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でも……とってもお似合いだと思います♪
今日のステージも、観客席から応援してますね!
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さて、詩花も席に戻ったし、そろそろ時間だな。
みんな、準備はいいか?
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うん、バッチリだぞ!
って、あれ、何か自分たち忘れてるような……?
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さぷらいずの件がまだ決まっていませんね。
今からでは、間に合いそうにありませんが……。
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ああっ、そうだった! ど、どうするんだー!
これじゃ自分たちのライブが~!
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サプライズか……。それじゃ、今日は3人の
最高の自分を見せる、っていうのはどうだ?
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ファンのみんなへの一番のサプライズは
見たことがないほどの、最高のパフォーマンスだ。
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3人はもう十分な実力があるけど、だからこそ、
過去を超える最高のステージで、みんなを驚かそう!
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過去を超えてこそ、さぷらいず。かしこまりました。
ファンの皆様に最高の私を届けて参りましょう!
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うんっ、自分カンペキだけど、今日はもっとカンペキに
やってみせるっ。見ててよねっ!
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ミキも、昨日のミキには負けないって思うな!
あはっ☆ それじゃ、行ってくるね♪