1
(Destiny公演を終えて、アイドル達は再び
新しい世界に向かって飛び出していく)
2
(そんな中、春香に雑誌の取材が入った。
記事のテーマは……『憧れの原点』だ)
3
う~んっ、いいお天気!
えへへ、絶好の撮影日和ですね♪
4
春香、ずいぶんご機嫌だな。
やっぱり地元での撮影だからか?
5
はいっ。しかもここ、私のお気に入りの
公園なんですよ♪ だから嬉しくて!
6
アイドルになってからはあんまり来れなかったから、
なんだか懐かしいです。よく遊んでたんですよね~。
7
たまにおばあちゃんが出て来てくれた時も、わざわざ
ここまで来て、お手玉とか教えてもらってました♪
8
へえ。それじゃここには、
春香のいろんな思い出が詰まってるんだな。
9
えへへ、そうですね♪ ……あ、そうだ!
もう一つ、とっても大事な思い出がありました!
11
はい! 小さい頃、この公園に来ると、いつも
楽しそうに歌ってる『歌のお姉さん』がいたんです。
13
はい! とっても歌が上手で、優しくて、
いろんなことを教えてくれて……。
14
歌も、最初は聞いてるだけだったんですけど、
いつの間にか一緒に歌わせてもらうようになって……。
15
そんな思い出の場所だったりもします♪
えへへ、毎日楽しかったなあ……。
16
じゃあ……春香が歌を好きになったのも、
もしかして、そのお姉さんがキッカケで?
17
そうですね。楽しそうに歌うお姉さんと一緒にいると、
私もすごく楽しくて、幸せな気持ちになれました。
18
だから今でも私の憧れで……目標なんです。
私も『歌のお姉さん』みたいに……。
19
歌を歌うことで、周りの人をとっても楽しくて、
幸せな気持ちにできたらいいなって!
20
憧れで、目標か……。でも、それなら、
春香は目標を達成できてるんじゃないか?
22
今の春香は憧れられる立場だからな。実際、春香に
憧れてアイドルを目指した子も出てきてる。
23
今の春香はもう、誰かにとっての
『歌のお姉さん』になれてると思うよ。
25
……。あの、プロデューサーさん。
もしかしたら、そうなのかもですけど……。
26
だとしたら、とっても嬉しいですけど……。
ただ、あんまり実感もなくて……。だから!
27
もっともっと、みんなの『歌のお姉さん』になりたい
です! ……っていうのは、あの、わがままですか?
28
とんでもない。春香の歌は、たまたま公園に来た
近所の小さな女の子だけじゃなくて……。
29
会場いっぱいのお客さん達、全国のお客さん達に
届けないとな! だから、まだまだこれからだ!
30
……はいっ♪ そうですよね。もっともっと、
たくさんの人に、私の……。ううん。
31
私たちの歌を届けたいです! 劇場のみんなと、
それから、プロデューサーさんと……。
33
(……アイドル達は皆、自分だけの音を奏でている。
それぞれの色で、それぞれの音符となって)
34
(ただ、春香の音符はいつも、
たくさんの音符に囲まれているのだろう)
35
(にぎやかに、ほがらかに、
それぞれの音を奏でながら)