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No Make! ~その頃の大人達~ 第6話

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こちらでの住まいの件、本当に申し訳ありません。きち んと確かめなさいと、父にも強くたしなめられました…
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いや、俺がちゃんと確認しなかったからだよね。 本当に申し訳ない!
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今、片っぱしから不動産屋さんに声かけて 空き部屋がないか調べてもらってるんだ。
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心配だろうけど、とにかく物件を集めておくから、 紬はレッスンに集中してくれ。
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わかりました。よろしくお願いいたします。 それでは、私はこれで……。
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SE
ブーッ、ブーッ!
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……お。さっそく電話だ。 もしもし? 部屋、見つかりましたか?
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えっ……築50年の、木造アパート、ですか……。 うーん、それはボ……、セキュリティが心配ですね。
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あっ、すみません、別の着信が。一度切りますね! もしもし? あ、はい……え、都心のタワマン!?
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そんな予算ないですよ? や、儲かってませんし…… っと、また別の着信!? すみません、これで!
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もしもーし! 2畳のワンルーム? なんですかそれ! はい、もしもし! 事故物件!? 結構でーす!!
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はぁ……。わかってはいたけど、 そう簡単にいい物件は見つからないな……。
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とはいえ、紬のためにも妥協できない。 よし、次の電話ではしっかり条件を伝え直そう!
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SE
ブーッ、ブーッ!
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もしもし? あのですね、タワマンとか事故物件とか じゃなくて、普通でいいんです、普通で!
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……え、違う? ああっ、すみません! どちら様…… 自衛隊? ……桜守さん……桜守!!??
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か、歌織さんの、お父さんですか!!?? あああ、すみません! お世話になってます!!
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はい……はいっ! もちろんです! 歌織さんのことは 責任を持って……はい! き、肝に銘じますっ!!
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わざわざご丁寧に、ありがとうございます! ……いえっ、そんな。……あはは、ご冗談を……。
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あ、はい、それでは失礼します! はい、 今後ともよろしくお願いいたします……。
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はぁ~~~~っ……。
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おやおや、えらく青い顔をしてるじゃないか。 白石君の部屋探しで、ずいぶん苦戦しているようだね。
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あっ、社長。はい、ちょっと…… 今はあんまり物件が出回ってないみたいで。
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ふむ。では、これなんてどうかな?
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え? えーと……最寄り駅……間取り……ええっ!? この条件で即日入居可!? こんな物件、どこで!?
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ふふふ、まあ、長くこの業界にいると、 いろいろなツテがあってね。
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白石君のお父上には、私からも一言言っておくよ。 幸い、古い友人でもあるからね。
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あ、ありがとうございます! というか、すみません。 俺、なんか空回ってばっかりで……。
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いや、気にすることはない。むしろ、 ひたむきで素晴らしいと思うよ? 結構結構!
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そうですか? でも俺……
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SE
ブーッ、ブーッ!
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っと、また電話だ。もう物件は見つかったって 伝えないと……あれ、歌織さん? もしもし?
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あの、プロデューサーさん、すみません! さっき父から失礼があったみたいで……。
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いえ、失礼なんてとんでもない! 俺のほうこそ、 不甲斐ないところを見せてしまって、申し訳なくて……
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でも……俺、頑張りますから! 一刻も早く、 みんなに信頼されるプロデューサーになってみせます!
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はあ……気を悪くされてないならよかったです。でも、 私はプロデューサーさんのこと、もう信頼してますよ?
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いえ、まだ足りません! もっと成長して…… 物件も、自力で見つけられるようになってみせます!
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……あ~、まあ、その方向には、 そんなにひたむきじゃなくてもいいんだがね?
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