2
おや? どうしたんだね、君。
ため息をつくと、幸せが逃げてしまうそうだよ。
4
チャリティーコンサートが成功したわりに、
思いつめた顔してるじゃないか。
6
すみません。でも、俺……
もっともっと、頑張らなきゃだめだなって。
7
うん? ……ははあ。
さては、最上君のお父上の件かな。
8
……はい。当たり前ですけど、アイドルのみんなにも
家族がいて、すごく大事にされてて……。
9
そんな子達を預かってる俺は、ものすごく
重い責任を負ってるんだな、って……。
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もちろん、わかってるつもりでした。
でも今回のことで、改めて実感したっていうか。
11
そうだな。俺達の仕事には、
アイドル達の夢というか、人生がのっかってる。
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生半可な気持ちじゃ務まらないし、どれだけ努力しても
充分ってことはないのかもしれない。
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けど、背負いこみ過ぎて、一番大事なことを
忘れないようにしないとな。
16
あの子達はみんな、自分の意思で
ここにいるってことだ。
18
夢を追う若者は、時に不安定で、もろいものだ。
だがそれと同じくらい、強く、可能性に満ちている。
19
我々にできるのは、そんな若者を信じて、
道を照らし、共に歩むこと……それだけだと思うよ。
21
謝らなくていいよ。だいたい、
お前が一番わかってることだしな。
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うむ。そして壁にぶつかり悩むのは、若者の特権だ。
大いに悩みたまえ! ……会社が傾かない程度にね。
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それに、今でこそ落ち着いているが、
チーフも駆けだしの頃はねぇ~。
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わっ、ちょっ、社長!
何言うつもりですか! やめてくださいよ!
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ハーイ! みんな、差し入れだヨー! ママンが
ブリガデイロ作ったから持っていきなさいって!
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まいど! アメちゃんもあるで~。
って、なんやお取り込み中でした?
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エレナ、奈緒? いや……いいんだ。
ありがとう、いただくよ。
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よかった♪ じゃあワタシ達、レッスンだから行くネ!
あと、大事に思ってくれてるのはうれしいケド~。
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過保護にはせんといてくださいねー。私らも覚悟決めて
トップアイドル目指してますんで! ほな!
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えっ? あれっ?
もしかして……聞かれてた?
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はっはっは! 言った通りだったろう?
彼女達はしっかりと、自分の足で歩いている。
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我々の役目は、彼女達を決して……。
一人にはしないことだ。