ジュリア アイドルトーキング
1
あたしが演じるのは用心棒だ。設定さえ
守ってれば好きに演じていいらしいし、
のびのびとやらせてもらうよ。
……ところで、レイを見なかったか?
用心棒を演じる者同士、軽く打ち合わせ
をしたいんだが……あ、見つけた。
2
レイ、なんでプロデューサーの
背後に隠れてるんだ? ……隠れてる
んじゃなくて、ボディーガード?
はあ。訳のわからないこと言ってないで
さっさとこっちに来な。あんたも
レイを甘やかすなっての、バカP。
3
レイは相変わらずマイペースだな。
お互い、あの頃と全然変わってない……
いや、あたしは変わったか。そうさ。
今もアーチボルド商会で働いてる。
あそこは羽振りがいいし、まあ……
いろいろあってさ。世話になってる。
4
……待たせたな、タカネ。いや、
ここではタカネ様とでも呼ぶべきか?
なんといっても、あんたはアーチボルド
商会の……はは、冗談さ。さて、用件を
聞かせてもらおうか。わざわざあたしを
呼びつけて、今度は何をやらせる気だ?
5
命を懸けてもいいほど守りたい相手が
いるっていいよな。……あんたには
そういう相手はいるのか? もし、
いるなら……いや、やっぱりいい。
今話したことは全部忘れてくれ。
覚えてたら……一生根に持ってやる。